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 昨日は寒かった。

 1か月ぐらい前までは、よーし今年も実験とかに負けずに出かけ続けるぞ、などと意気込んでいたけど、いざ諸々シーズンインするとそんな意気込み関係なく体が動く、なんだかんだ週4以上でどこかでなにか採っている。色々欲が出てきて、短報を出そうという気で歩いているとなんとなく色々目につくようになった気がする、諸々の執筆のためのネタ探しの気持ちで繰り出すことが増えた。

 モウセンゴケ天国へ出かけた。あんな変なのがそこら中に生えている別世界感は何とも言えない良さがある。色々噛みあって遷移がストップ(あるいは非常に鈍化)しているのが大きいらしい、一見ただの砂山で、しょぼい環境なんだけど結構稀有なバランスの取れたラッキー環境。食虫は貧栄養なところに生える(順序は逆だろうが)ので、探しに行くとこれまで出会うことがなかったタイプの環境、生物と出会えてそういう点でもなかなかに楽しい。またネペンテスな子達を探しにボルネオに行かねばなりませんな、キナバル山登りたい。
 (属名)な子達とか、明らかに周りの人たちの語彙が入ってきていると文字に起こすようになって気付き始めた。
 
 サークルを増やしたので人と話すことが増えた。特に生き物屋じゃない生物系の人と話すことが増えて、考え事が増えた。自分を救う研究者哲学をしかり持たないといけないと思い始め、素直に授業中に薦められたその手の本を読み始めた。自己満足が強いからこそ、そういうの大事だと思う。

 上のとは関係ないけど、個人誌制作にあたってすごく良い(気がする)意見をもらった。軸はこれで確定させて良いだろうとすぐに分かるぐらいに作る意味とか作る意欲とかのバランスのとれた意見でありがたい、日頃から色々考えながら人と関わっているんだなあと改めて感心した。副産物だけど、彼を満足させるクオリティに仕上げようという具体的な目標も出来た。

 今朝は昨日採ったホンモロコを佃煮にして食べた、駆け込み春、僕がこれをやるのに合わせるように気温が一気に下がった昨日今日。

 

 
 

 

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