『個人差』の言葉に逃げる専門家

人の身体には個人差があります…。
確かに人の身体には複雑な数多くの特徴があり
個人差がある事は確かです。

骨や筋肉の形状や長さ
内臓の強さやストレス耐性など
言い出したらキリがないぐらいです。

ただ、個人差というのは
そこまで大きいものではなく
存在する筋肉や骨、臓器やその機能については
殆どの人が同じです。

ですから個人差を理由に
治療が出来ない。又は個人差を理由に
診断や施術をテキトーに行うのは
どうかと思います。

何故こう思ったのかと言うと
同業者の方の中で最近目にする
大袈裟な表現と過激な演出です。

パーソナルトレーナーという職業は
正直な話誰でもなれます。
医者や美容師、栄養士などとは違い
取らなければいけない資格がありません。

ですから思い付きで今日からトレーナーになろう
と思って働く事もできる訳です。

まーこれだけ門が広ければ
レベルの幅は大きいはずですよね。

優れた知識とスキルを持つトレーナーもいれば
何も学びもせずにトレーナー業を語る人もいます。

そんな後者のようなトレーナーが最近増えており
そう言う人に限ってYouTubeやSNSで情報を発信し
ている訳です。

もちろん情報発信を
悪く言っているわけではありません。

情報発信に関しては寧ろ大賛成で
これからは個人の力が問われる時代ですから
情報発信をし発信力を身につけるのは大切です。

しかしこの情報発信の内容が
嘘であったらどう感じるでしょうか。

明らかに間違っている情報が
YouTubeではゴロゴロ転がっています。
何を根拠に話しているのか分からないぐらいです。

大体そう言う事を語っているYouTuberは
自身がトレーニングを始め、その延長線上に
YouTubeを始めたのだと思います。

しかしながら
YouTubeで情報を伝えるのであれば
最低限の学びをしプロとして責任を持って
発信していただきたい。

過激な表現もそうです。
体脂肪を1週間で7kg落とす〇〇ダイエットなど
そもそも1週間で体脂肪は7kgも落ちませんし
そんな食生活が本当に健康なのか。

それを再生回数という自分のメリットしか
考えていないYouTuberの言う事が果たして
信じられるのだろうか。

そして自身がアップロードした動画を
視聴者が試し効果が無かったという声に対しては
※個人差があります。で返すプロ意識の無さ。

これはもはや問題です。
間違ったダイエット動画を見た人が
拒食症に陥ってしまったり被害者が
増えない事を祈るしかありません。