インド物語−バラナシ11−

自分のベッドに入ったのは明け方だった。腰から下が気怠くてなかなか寝付けずに誰かの寝息だけが聞こえてきた。曲がりくねった鉄格子付きの窓は開いていて太陽が空の下から昇ってくる気配を感じた。朝陽が闇を消す前に眠ってしまいたかった。起きたら昼を過ぎていて誰かのサイドテーブルに置いてあった煙草を1本拝借した。私のは猿に持ってかれたままだったから。社会人のsがやってきて水着に着替え始めた。「ガンジス川で泳ぐけど一緒にくるか?」と彼は聞いてきた。昨日シャワー浴びてないし、ちょうどいいかなと思ったので一緒に行くことにした。

サポートしていただいたお金で、書斎を手に入れます。それからネコを飼って、コタツを用意するつもりです。蜜柑も食べます。