【今日のnote】光(希望)ある場所には影(不安)もまた生じる。

 どうも、狭井悠です。

 毎日更新コラム34日目。

 昨日は、「ゆっくり書く」ということの大事さについて考えてみました。


「ゆっくり書く」ということを意識するために大事なことを、ちょっと忘れないように、以下に書き出しておこうと思います。


書きはじまる前は、ふーっと深呼吸。書いている最中も、できるだけ大きなサイクルの呼吸を意識する。一生懸命になりすぎず、息を止めない。書くという行為は、思っている以上にフィジカルな作業。呼吸を止めずに、リラックスして、自然な心身の律動を感じること。「ここにいる」ということを感じながら書くこと。

書いている間に考えがまとまらなくても焦らない。毎日書くということは、考えるということも並行して行っている。一日のうちに得られる気づきはそんなに多くない。だから、わからないものはわからないまま置いておく。わかったときに、「ああ、あのときのことは、たぶんそういうことだったのかもなあ」と思って、また書けばいい。

書いているときは、無理して人間らしく振舞わなくても良い。面接試験みたいに、自分の人間性や人生を必死に読者へアピールする必要はない。「自分はこういう人間だ」とか、「こういう人生を苦労して生きてきた」とか、「これぞ私の強みだ」みたいなことばかり書いていると、書く側も疲れるし、たぶん読む側もしんどい。私が何者かは、割とどうでもいいこと。それよりも、水のように湧いてくる言葉をすくい上げることに集中してみよう。


 うんうん、こんな感じですかね。

 まあ、続けていくうちに紆余曲折あると思いますが、とりあえず、上記のようなことを大事にして、毎日書いていきましょうか。


光(希望)あるところには影(不安)もまた生じる

 今日は急ぎの仕事がある程度終わっていたので、のんびり朝起きて、水を飲み、猫と遊んで、Twitterを開いて、リラックスしていました。

 そこで、ふと目に止まった、こちらの記事を読みました。

 こちらは、Twitterやnoteでも仲良くしていただいている吉玉サキさんのDRESSでの連載記事です。

 吉玉さんは、今期のnoteクリエイターコンテストで見事入選され、cakesでの連載もスタートされる、新進気鋭のエッセイストさんです。

 この記事の中で語られているのは、「不安になること=想像力があるということ」であり、不安に基づいたさまざまな想定が、もしものときの準備や、心の順応に役立つこともあるのではないか、といったものでした。

 おっしゃるとおりだなあと思いましたし、実際、僕も過去、過労でこころが疲れてしまったときには「不安障害」と診断されたこともあるくらい、不安にたいして敏感な人間です。

 僕は個人的に「生きること=不安と向き合うこと」なんじゃないか? くらいに考えているところもあるくらいですから、不安なことやネガティブなことを考えるな!という方がむずかしいよね……というのが正直な想いです。


 そして、ここからは引用のツイートにも簡単に書いた僕の考えなのですが、「希望が光」のようなものなのであれば、「不安は影」にあたるのかなと思います。

 ものごとを立体的に、かつ想像力を持って、客観的に捉えるためには、この光(希望)と影(不安)を、一面だけでなく、多方面から同時に取り入れる必要があるような気がするのです。

 これは、たとえば絵などの芸術にも言えることだと思いますが、もしも、光の画家とも呼ばれているレンブラントが、影を一切描かなければ、どうなっていたでしょうか。

 きっと歴史に残るような画家にはなっていなかったように思います。(以下はレンブラントの代表作「夜警」)

 彼は、誰よりも濃く影を描くことで、一筋の光を強調させて見せ、光の画家と呼ばれるようになったのです。


 そして、これは、物書きもまた、同様なのかもしれないと、僕はこの文章を書いていて、ちょっと思っています。

 明るいこと、ポジティブなこと、そんな希望(光)ばかりを書いていれば、一見、誰も傷つかずにハッピーなのかもしれません。

 しかし、それだけでは、きっと世界の本質を描くことはできない。

 悲しみや、苦しみや、どうにも消化できないようなこと、そんな不安(影)もまた書かなければ、真に深みのあるものは書けないようにも思うのです。


 まあ、言うは易し、行うは難し。

 塩梅がなんとも難しいところですが、僕は文章を書くにおいては、希望(光)も、そして、不安(影)も、どちらも生涯の友人のように想って、書いていきたいなあと考えています。


 さて、今日はこんなところでしょうか。

 明日は、友達と、そのこどもを連れて、鳥羽水族館に行く予定があるので、そろそろ寝ることにします。

 鳥羽水族館なんて、行くのはいつぶりだろうな。楽しみだなあ。


 今日もこうして、無事に文章を書くことができてよかったです。

 それではまた、明日もこの場所でお会いしましょう。

 おやすみなさい。ぽんぽんぽん。

サポートいただけたら、小躍りして喜びます。元気に頑張って書いていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。いつでも待っています。