Vol.5 路上生活者、寝床の実情①~ダンボールを駆使する大人たち編~|路上生活マガジン
日中の気温が上がってきて、頭のぼせた人も増えたのでしょうか?
ここ最近変な路地者に絡まれて困ってます笑
というわけで、本日も路上よりお届けします。
皆さんこんにちわ。
都心で路上生活をしてます村瀬テロスタンと言います。
路上生活者、いわゆるホームレスという事になります。
さぁ、今週も路上生活マガジンのお時間がやって参りました!
皆さんのフォローやスキなどのサポートが創作活動、また生きる原動力になりますので、気が向きましたらどうぞ宜しく😃✌️
さて前回、前々回と二回に渡って路上生活者の路上に出た経緯の多くをお話しさせて貰いました。
というわけで #路上生活マガジン 、今回からテーマを変えてこちら!
《路上者の寝床の実情、パート1》
を、お話しさせて頂きましょう。
さて、まず寝床と言われてもピンと来ない人が多いでしょうから説明しますね。
まぁざっくりと言うなら、路上におけるその日その日の仮住まいというイメージを持って頂ければいいでしょう。
ビルのシャッターが閉まったあとに使ったり、道路の隅や公園など場所は人によりけりです。
昼間から寝床の布団広げてという人も少なくはないですが、固定で場所を確保している人しか出来ないことでしょうね。
ではその各形態をご紹介していきましょう。
①ダンボールを地面に敷いて床代わり
これは場所が決まっている人、そうでない人共にスタンダードなタイプかと思われます。
写真の通り、ダンボールを敷いてその上に布団や寝袋で横になるというスタイルが特徴的なのかと。
まぁ、各地を行き来している人が夜を越すだけだったらこれで十分ではないでしょうか。
ダンボールはその都度手に入れてその日だけ使うなら、荷物にならんでしょうし。
固定で場所を持ってる人でも、手荷物が多い人やそこに居着くことを希望している人はこのスタイルが多いですね。
・雨や風はどうしているのか
天気の悪いときには傘を広げたり、上にブルーシート被せて濡れないように対処してますね。
ビルのシャッター前などのような多少屋根があって、いくら雨が入りにくい場所と言えども限界はありますので。
この辺は最低限のやり方かと。
②ダンボールの囲いを作る
次に、ダンボールを敷いただけの寝床に物足りなさを感じる人の場合です。
簡単な壁を作り、より住みやすくしたい人は簡単な囲いを作ります。
これにより風と一緒にホコリなども防げるので、住み処として見るならワンランク上の暮らしが出来るようになったといっていいでしょう。
決まった場所を持っていてもそうでなくても、数枚のダンボールがあれば出来てしまうのでお手軽ですね。
・目隠しをつける
横になってる姿を見られたくないなんて人は、囲いの上にブルーシートやごみ袋を被せてますね。
簡単な屋根代わりにもなるので一石二鳥かと。
少しでも姿が見えないだけで、いたずら防止にもなりますので。
この場合、全体を覆うと言うよりは上半分だけ覆うなどしてる人が多く、何かされたときすぐ対処できるようにしてるためでもあります。
襲われたりなんて事は、治安の悪い場所でなければそうそうないですけどね😀
・目隠しなし
こちらは屋根のない壁のみのパターンですね。
布団や寝袋があって、夜寝るだけならこれで十分でしょう。
また壁が一枚あるだけで、遠目から見たら誰かいるのかわからないですから。
近くで覗かれたらアウトですが、それでも野ざらしよりは安心して寝られますかね。
何より意外なことに、通行人は基本覗いてきたりしません。
例え覗いてきてもボランティアの人たちメインなのでそこまで害はないかと。
たまに酔っぱらいやボランティア装った連中が来ますが、そういう連中は本当に常識がないのですぐわかります。
総じて無視か、追い返されるかの二択ですから。
まぁ、痛い目に遭いたくないならあんまり野暮な事はするなよという事でね。
すいません、話が逸れましたね💦
どちらも共通してるのは、少しでも風を防ぐために囲いを作るのです。
共に屋根があるような場所で、雨が入り込まない場所だから囲いだけで済むのでしょうね。
③ダンボールで家作る
こちらは上記よりも更にワンランク上のパターンです。
囲いをつけたけど、物足りない人は屋根を加えます。
これは完全に決まった場所に寝床を確保できている人にしか出来ないことだと思います。
ですが屋根、ましてや物干しまで取り付けたら完全に家ですよね。
ダンボール工作のレベルを越えているというか・・・
それでも中にはいるのですよね。
ダンボールで簡単な個室を作ってしまう人が。
建築等々のノウハウがあって、相当手慣れた人じゃないと立派なものは出来ないですからね。
羨ましいというかなんというか・・・
④村瀬の場合
最後に、また私の話を。
私の今の寝床はこんな感じです!
他の路上者から、運良く決まった場所を譲ってもらってその流れで居着かせてもらうようになりました😃
最初は②のシートを被せたパターンでしたが、冬が近づくあたって、また清掃等で一時撤去があった関係で段々とバージョンアップしていきました✨
ちなみに、建築のノウハウはありません。
ですがダンボール工作のノウハウはあったので、その応用が利きこういった仕上がりになりました。
まぁ建築ノウハウ無しで作った物なので、日夜補修の連続ですがね💧
暑くなってきましたが、風通しはいい場所プラス小窓を作ったので過ごしやすいですよ。
場所柄道路の隅なので騒音さえ気にならなければですが・・・💦
以上、これら全てに共通するのは、『基本決まった場所に寝床を構えている人ほど、ダンボールを多用している』という事です。
スーパーなどで沢山のダンボールを集めている人を見かけたら、路上者か工作が趣味の小学生の二択かと思ってください。
これこそ偏見ですね笑
というわけで、今回はここら辺で終わりにしましょう。
次回はこちら!
寝床の形は今回話した以外にも色々ありますからね。
気になる方、そうでなくても要チェックですよ!!
それではまた!
Have a nice day! by 路上より。
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