見出し画像

シンガポールのデザイナーを東京案内してきた!

先月、シンガポールのデザイナーの方と会ってきた。
英語を勉強し始めて、たったの7か月。つたないイングリッシュで東京を案内した。
(と言いつつ、ほとんど翻訳アプリ頼み)

今回は、彼女に教えてもらったシンガポールの文化とデザイン事情について紹介する。
日本で生活する日々に、新しい風を吹き込めたらと思う!


1) なぜシンガポールの友人がいるの?

日本生まれ、日本育ちのわたしに海外の友人はいなかった。
そんなある日、シンガポールの女の子からインスタでメッセージが届いた。

「日本へ旅行に行くので、よろしければランチに行きませんか?」

彼女の名前は、イェンさん。グラデーションとタイポグラフィを軸にした作品をインスタにアップしている。わたしはイェンさんのデザインが大好きだ。
英語を試してみたかったのと、海外のデザインに興味があったので「ぜひ!」と返信した。

わたしのインスタは、主に自主制作したデザインの作品を投稿している。そのため、フォロワーはデザイン関係の方が多い。
また、約60%が海外の方だ。だから、いろんな国の方々から英語でメッセージが届く。

会話では「How is it?(それはどう?どんな感じ?)」を使いまくった。

2) シンガポールの方の印象

イェンさんとのメッセージや会った印象としては、日本人に近かった。同じアジア圏ということもあり、お互いの文化を紹介している間は「same(同じだね)」と何度も言った。

会う前にイェンさんから、「シンガポールの手土産を持っていくので、アレルギーがあったら教えてほしいです」とメッセージが届いた。日本人も手土産を用意したり、相手の苦手な物を気遣ったりする文化がある。

いざ対面で話すと、シャイだった。自分でも「シンガポールの方はシャイで、中でもわたしは特にシャイなんです」と言っていた。ただ、わたしがつたない英語で一生懸命伝えようとする姿を見てなのか、少しずつ心を開いてくれた。

後半には、イェンさんの仕事のことや恋バナ、家族のことなども話してくれた。仲良くなるとざっくばらんに話すのは、日本人と一緒だなぁと思った。

3) シンガポールの国事情

シンガポールは中国やインド、マレー系などさまざまな国から移民を受け入れている。だから、とてもグローバルだそう。
標準語は英語で、たいていの方は英語と母国語を話す。
イェンさんは中国系のため、中国語が少しだけ話せると言っていた。日本語は分からないが、読める漢字が時々あって面白いと教えてくれた。

国土は、東京とおおよそ同じ。食事や服などの物価は日本とたいして変わらないが、家賃がものすごく高いと教えてくれた。
都内の3倍もするので、結婚しない限り実家を出ないのが一般的だと言う。
どんなに勤務地が離れていても、国土が狭いので、2時間あれば通えてしまう。日本人のわたしからすると羨ましい限りだ。

また四季がなく、一年を通して暑い。日本の夏に似ているそう。
都内を案内していたら、ちょうど寒桜が咲いていた。イェンさんは「サクラ!」と言って急に走り出し、嬉しそうに写真を撮っていた。なんとも微笑(ほほえ)ましい瞬間だった。

4) シンガポールのデザイン事情

イェンさんは、シンガポールの美術大学を卒業して、今はデザイン事務所で働いている。シンガポールのデザイナーも日本と同じように忙しく、自主制作する時間がないと言っていた。

そんな中で、シンガポールのデザインは商業デザインがメインで、実用性ばかりが重視される点が悩みだと言う。日本のJAGDA年鑑誌に掲載されているようなデザインをすることは、非常に難しいらしい。
また、イラストレーターという概念もないと言っていた。そもそも日本より人口が少ないので、デザイナー自体少ないそうだ。先日、シンガポールのお気に入りの美術館が5年後に閉館することが決定し、ショックだと言っていた。

イェンさんは、日本のタイポグラフィが大好きだ。お互い自国で好きなデザイン事務所やデザイナーをシェアした。シンガポールのデザインも、タイポグラフィがものすごく美しかった。

5) 英語を話して学んだこと

少し話が変わるが、今回の異文化交流で、英語のスピーキング力アップのために「やってよかったこと」が5つある。サクッとご紹介する。

【1】自己紹介を話せるようにしておく
出身地の特徴や仕事のこと、家族のことが話せるといいと思った。相手はそれに対して質問を投げかけてくれるので、会話が弾む。

【2】質問をいくつか用意しておく
「日本はどう?」「いつから来てるの?」など、積極的に質問することで、会話の練習になった。

【3】その日使う文法を自分に課す
覚えたての文法を使いまくることで、身体に染み込ませることができた。今回は現在完了形を覚えてばかりだったので、「Have you ~?(あなたは~したことがある?)」を駆使(くし)しまくった。

【4】分からない意思を伝える
日本人だと愛想笑いをしてしまうが、それでは英語力が身につかないなぁと思ったので、分からないフレーズは「What do you mean?(どういう意味ですか?)」と何度も質問した。
事前に英語が話せないことを伝えてあったから、イェンさんはその度に翻訳アプリで訳して教えてくれた。(なんとも親切な方だった…!)

【5】言えなかったフレーズは復習する
わたしの場合は、「Shall I take a picture?(写真を撮りましょうか?)」「It’s takes about 30 minutes from here.(ここから30分くらいで着くよ)」など。勉強したのにとっさに出てこなかったフレーズは、帰宅後に会話を思い出して、復習しておいた。
次回こそ使えるようにする。

「日本人はジェスチャーで意思表示してくれるから、発音が違っても伝わるよ」と慰(なぐさ)めてくれた。

まとめ

工夫次第で日本にいながら、海外の文化に触れられるのだなぁと勉強になった。ただ漠然と海外に興味があったが、日本以外のデザインにも触れたい!と夢が明確になった瞬間でもあった。

また、英語で話す自信がなかったのに、いざ会ってみると必死に伝えようとしている自分がいた。

今年も海外旅行に行こうと計画している。今度はわたしから海外のデザイナーさんにアポを取って、現地で会ってみようと思う。
イェンさんから多くのことを教わり、忘れられない一日となった。

あなたも、会ってみたい方はいますか?

この記事が参加している募集

このデザインが好き

この経験に学べ

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。 いいね、フォロー、投げ銭、とても励みになります。 いただいたサポートは、創作活動への投資(デザインの勉強、ミニマリスト修行)に使わせていただきます。