見出し画像

砂糖・炭水化物は本当に悪者なのか?

 最近、食の安全を気に掛ける人が増えているのではないでしょうか。
 自分や子どもの健康と真剣に向き合うと、医療業界の闇と食品の闇が怪しく思えてくるものです。

食の五大テーマ

農薬と添加物って実は危ないんじゃない?
ビタミンとミネラルってすごいんじゃない?
重曹とクエン酸ってすごいんじゃない?
肉類・乳製品って実はダメなんじゃない?
砂糖、白米、小麦ひいては糖質や炭水化物って実はダメなんじゃない?
 今回は⑤についてあれこれ考察していきます。

 ちなみに①~④について、私の所感ですが
①農薬と添加物はほぼ真っ黒。
②ビタミンとミネラルは白。
③重曹は実際に使ってみて白。クエン酸は飲んでないので不明・グレー。
④肉類・乳製品はちょっと黒よりのグレー。
 です! まるで人狼ゲームだ!

大矛盾発生!? 人狼ゲーム開催!

 ちなみに④肉類と乳製品(タンパク質と脂質)がダメなら炭水化物を取らないとエネルギーが確保できませんし、⑤炭水化物がダメなら肉類・乳製品を取らないとエネルギーが確保できませんね……。
 どっちだよ! つまりどっちかは大嘘!(ますます人狼ゲームだ!)

 考えられるパターンは3種類ですね。
 ④が白で⑤が黒、④が黒で⑤が白、④が白で⑤も白です。
(④は肉類・乳製品が黒という主張、⑤は炭水化物が黒だという主張のため、論理的に考えてどちらも白という可能性はあります。)

 わーい! やりたかったんだ人狼ゲーム!
 まさか70億人オンラインでできるなんて!

砂糖

 いやーやっぱ砂糖の取り過ぎは身体によくないよねー。
 甘いものは我慢しないといけないよねー。
 もっとスイーツ食べたいけど今日はこれくらいにしないとねー。
 果物だって砂糖の塊みたいなものだからねー。

 それに最近は糖質制限炭水化物ダイエット”流行り”だからねー。

 私の砂糖に対するスタンスはちょい白よりのグレーです。
 砂糖は悪い説いい説の両方があって、どちらも確信できないという状況ですね。
 ですが、ネット・世間のどちらでも悪い説が多数派で、良い説が少数派だと感じています。

 主流派に対する逆意見として、砂糖は身体にいい派﨑谷博征さんの対話と本を紹介いたします。
 対話:砂糖は本当に悪者なの?
 本:「自然治癒はハチミツから」「糖尿病は砂糖で治す!」
(私自身、砂糖を白よりグレーで保留しています。簡単に信じすぎず、あくまで参考程度に聞いて下さい)

糖質制限・炭水化物ダイエット

 糖質制限≒炭水化物ダイエットについて、不思議でしょうがないことがあります。
 糖質≒炭水化物を減らして、代わりのエネルギーをどうするのでしょう。
 残るはタンパク質と脂質どうしても脂質が増えがちになると思います。

 タンパク質だけの摂取は難しいでしょう。肉・魚・乳製品・大豆いずれもタンパク質と脂質のセットです。
 タンパク質だけの物質があったとして……逆にそれって自然物なのでしょうか? プロテインバーや粉末プロテインを主食にするのが健康的とも思えません。

 私は脂質の方が危ないと見ています。アメリカのように肥満体型が増えてしまえば、色々な病気が増えることも明白でしょう。
 砂糖が高カロリーというのも大嘘1グラム当たり4キロカロリーなのに対して、脂質は9キロカロリーです。

 本当に悪いのはお前や! と言いたい所ですが、脳みその6割は脂質でできているという話もありますので決めつけずに保留いたします。

 ちなみに野菜をメインにするなら炭水化物を取ることになります。

白米・小麦(グルテン)

 砂糖に続き白米ですが、こちらはグレーです。
 ビタミンもミネラルも少ないですし、ほとんどのブランドに農薬も使われていますが、脂肪よりマシではないかと思っています。

 小麦(グルテン)はほぼ黒のグレーで見てますが添加物と農薬ほど真っ黒に見ていません。
 例えば、グルテンは身体に良くないものの、それを農薬でより悪化させている可能性もあるかなーと思います。
 とくに除草剤グリホサートは激ヤバでEUなど各国で禁止の流れが強まっているのですが、日本はいつもの周回遅れ&逆行ムーブで緩和しております。
 小麦に全ての罪を押し付けるのも可哀想な気がします。

草食動物・昔の日本人がマッチョすぎる

 草食動物になんで筋肉がつくか不思議に思ったことってありませんか?
 腸内のバクテリアなど細菌が植物を分解し、タンパク質を合成する力をもっているそうです。

カンガルー
ゴリラは雑食ですが草食が主

 そういえばゴリラと遺伝子の98%が同じ生物が地球にいるとか……?

山形県酒田市山居倉庫の資料館より

 明治時代の写真です。流石に300kgは嘘で中身は空かも知れませんが、市の資料館の物なのでもしかしたら本当かも知れません。

首どうなってんねん! 刃牙か!

 こっちは間違いなく子供が4人入ってますね。それにしても軽々持ち上げているように見えます。

「江戸 筋肉」とかで検索すれば面白い画像が色々と出てきます。
 江戸も明治もよっぽど栄養価の高い食生活をしていたんだろうなー!

……え?

 糖質制限・炭水化物ダイエットとは真逆の食生活ですね。

 調べたところ玄米には少量ながらタンパク質も含まれていました。
 ですがそれだけで足りるのでしょうか。もしかしたら人にも植物由来のタンパク質を合成する腸と細菌との共存があるかも知れませんね。人以外の霊長類も、雑食だけれど草食性が強いですし。

 日本人の腸には海藻を分解する細菌がいるケースが海外に比べて多いという研究結果もあります。外国人は日本に来てわかめや海苔を食べても全く消化できないのだとか。

 またタンパク質を作るアミノ酸は再利用し循環しているそうです。毎日40%ほどのアミノ酸が循環できずに排出されてしまうのが定説なようですが、もっと効率よく循環できる生活習慣や食があるかもしれません。

自然物は本当に悪いのか?

 主観が入った話ですが、私は自然物を黒に決め打ちしきれないところがあります。

タバコ

 例えば私は天然物のタバコをグレーに見ています。吸いませんが。
 超少数派の意見として「天然物のタバコはむしろ健康に良い」という主張もあります。

 歴史をひも解くと、タバコは自然と調和していたネイティブアメリカンが栽培していて、アメリカ入植者に教えてあげたものでもあります。
 ネイティブアメリカンは満足することを知っていて、自分が吸う分や他人にプレゼントする分以上、タバコを作りませんでした。
 ところがアメリカ入植者が「これはバカ売れ間違いなし!」と確信して、大量生産を始めたのです。
 タバコは土壌に負担もかける作物なので、一度収穫したらしばらく土地を休ませる必要があったため、入植者は貪欲に土地を求めたそうです。
 それを見てネイティブアメリカンは「自分が必要な分だけ作ればいいのに」と言ったそうな。

カフェイン

 他にはコーヒーやお茶にも含まれるカフェインです。カフェインも悪者扱いが多いですが、ほぼ同じ理由でグレーで見ています。
 かつてエナジードリンクをがぶ飲みしていた知人がぶっ倒れて救急車で運ばれたことがあるので、エナジードリンクは黒で見ていますが、カフェインに全ての罪を押し付けるのは可哀想でしょう。
 エナジードリンクには相当な添加物が入っています。
 エナジードリンクの飲み過ぎで死亡した事件を聞くことはあっても、コーヒー・お茶類の飲み過ぎで死亡した事件は聞いたことがありません。

肉類・乳製品

 糖質・炭水化物の逆に肉類・乳製品が悪者にされるケースも多々ありますが本当でしょうか。私はこちらもグレーで見ています。

 作物に対して農薬が危ないのと同じように、動物の品種改良、劣悪な厩舎・飼料など問題が山積みです。
 殺して肉にするのは道徳的に良くないのでは、という問題もあります。

 ですが、人間が雑食動物であり、ご先祖様もそれこそ文明が興る前から肉類を食べてきたというのも事実です。
 かなり遠い未来、もしくはご自分で自然派の牧畜を始めた際に、広々とした厩舎で過ごさせ、放し飼いして芝生や野草を食べさせれば、お乳くらいは頂いても何の問題もないと思います。

依存・中毒症状?

 何らかの食品を悪玉にあげる説でよく出てくるのが、依存症状です。
 砂糖やカフェインをやめると依存症状で辛くてどうしようもなくなるとか、小麦のうどんやラーメンを食べたくなるとか。
 私は「いや、全然辞められるのだが?」といつも思います。

 依存症状って麻薬・ドラッグが悪いものだと分かっていて、止めたいと心の底から思っているのに止められない・止まらない、そういう症状ではないでしょうか。
 私は一時期砂糖悪い説にはまっていたり、カフェインを止めた時期があったり、今はグルテンと肉類・乳製品をほとんど食べないようにしています。
 ですが、そういった依存・中毒症状は全くありませんでした。

間違いなく黒いのは?

 農薬・添加物、お前や!
 
あくまで可能性としてですが、農薬・添加物の方が悪影響の比重が大きいのではという説を唱える人がいて面白いなと思いました。

 小麦のときに紹介したように、グルテンにも悪い所はあるだろうけど、それより農薬・添加物の方が危険では?
 全ての罪をグルテンやカフェインに押し付けるのは違うのでは?
 という主張もそういう考えから来ています。

 実際に、小麦が主食の文化圏では、文字や身分ができる前、農業の始まりとともに小麦を食べ始めた訳ですから。
 まあ、農業を始めたせいで身分制ができてしまったという考えもありますが、ネイティブアメリカンは農業と自然との調和を両立していました。

 いくら天然物だといっても、さすがに阿片は黒だろうと思います。でも「天然の大麻が実は良いもの」という話はグレーで見ています。

美しいものは大体良いもの

 最後に黒煙タビーさんのnoteを紹介します。タビーさんが砂糖アンチだった時のものです。

 見てくださいよこの美しい砂糖の結晶!
 本当にこの子が悪者だと思います!?
 工場で切りそろえた訳でもなく、石油系の着色料を使っている訳でもないんですよ。
 材料は自然のものだけ使って、手作りしてこの美しさです。

 私の直感には、自然に対する情景・尊敬というものが含まれています。それは難しいものではなく、空や海が青くてきれいだとか、桜のピンクが鮮やかだとか、砂糖の結晶がきれいだとかですね。
 生命も自然の一部なので、この筋肉はすごい! とかです。

 もちろん人間が生み出した物にも同じ思いがあります。ただし人間が生み出した物には、禍々しい紛い物も含まれます。
 論理的に証拠を積み重ねて考えることもできますが、専門家でなければ中々論文の中身や正誤までは分かりません。科学論文の中にも嘘やミスリーディングは含まれています。

 なので私は、その人工物が美しいか禍々しいかをまず直感・美感のようなもので判断している訳です。
 だれしも直感・第一感というものは持っていると思いますが、私の独特の評価基準が「美しいと感じたものは大体良いもの」という感性です。
 人それぞれの感性があると思いますが、与太話として私のものを紹介しました。

 自然の物には嘘とか本当とかはありません。ただただ自然と、いつの間にか自然と生まれた物なのです。なので中々自然物に黒判定を出せないのです。論理的でなく直感的に判断して。

(2022/04/19追記)古代の小麦は安全

 小麦に朗報なnoteを見つけました。
 抜粋しますと、小麦は1960年代に劇薬や放射線を使って人工的に突然変異させたモダンウィート(現代小麦:Modern Wheat)という品種が出現したそうです。アレルギーやグルテンの患者も1970年代から急増し始めたのだとか。
 であれば、モダンウィート以前の小麦(古代小麦:Ancient Wheat)であれば美味しく・安全にうどんやパンやラーメンが食べられるかもしれません!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?