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神保慶政監督 特集上映企画 / クラウドファンディング開始! 未開拓な上映活動!をご支援ください。

ユニークな映画作りで国際的に注目を集める神保慶政監督の特集上映企画が今夏公開予定です!弊社も配給宣伝協力してます!そして先月からクラウドファンディング開始しました!「生活に根ざした映画」を観る体験を、本企画を上映する映画館の地域の方々と交流・関与を持ちながら展開していくことに挑戦します!

監督プロフィール:神保慶政(じんぼよしまさ)

東京都出身、2016年より子育てきっかけで福岡市在住。フィクション長編『僕はもうすぐ十一歳になる。』で監督キャリアをスタートさせ、日本映画監督協会2014年度新人監督賞にノミネート。短編『せんそうはしらない』など過去作は世界各地で上映され、韓国・釜山のスタッフ・キャストと制作した短編『憧れ』(2017年)からは国際共同制作を積極的に開始。ベルリン国際映画祭「ベルリナーレ・タレンツ」、東京フィルメックス・東京都主催「タレンツ・トーキョー」など、映画祭の人材部門に数多く選出。活動はアジアフォーカス福岡国際映画祭プログラマー、福岡市総合図書館映像ホール・シネラ実行委員会ブログラム部会委員、英日字幕翻訳、書評・映画評執筆など文化芸術方面だけではなく、ガス会社・シェアオフィス等への企業参画など、映画を現象に応用・転化させることも「映画」と呼びつつ幅広く活動中。

影響を受けた映画3本
『女と男のいる舗道』(1963 ジャン=リュック・ゴダール)
『私が女になった日』(2000 マルズィエ・メシュキニ)
『エタニティ 永遠の花たちへ』(2016 トラン・アン・ユン)

活動まとめ

どんな想いで上映するか? どんな上映体験を生み出したいか?

(配給:夢何生 / 夏井祐矢)
本企画は、国際的にもユニークな映画作りで注目が集まる神保慶政監督作品の特集企画上映を行う活動費を募るプロジェクトです。そして応援いただいた活動費は映画のプロモーションだけではなく、まちづくりや社会課題解決に寄与する現象を起こすことに繋げられると考えています。

神保監督がよく話している「上映なき映画」と呼んでいる言葉があります。映画は上映があってのものだろうと一般的には思うかと思いますが、私なりに言いかえると「生活の中の映画」となります。神保監督がこれまで制作してきた長編・短編映画は、ご本人はそこまで意識していないようですが、「生き方」「子育て」「物の捉え方」といったテーマが全作品に通底しています。言うまでもなく、それらは全て現代社会の生活にとって大事な要素です。

そして監督から「上映館の地域のコミュニティと交流を持ち、その記録を映像で残していき地域と映画の交流を促す」と最初聞いたとき、「わかる。けれどもそれって、どういうふうにするんだろうか?」と思いました。しかし実際、2023年終わりごろからリスクや不確実性を背負いながらも、コツコツとそれを軽やかに実践していく様子を見ていく内に、「本当にできる」という確信に変わりました。

・「生活に根ざした映画」を観る
・作品を上映するだけでなく、映画館が根ざす地域のより深い理解に努める

この2つの軸をかけ合わせる。それを通じて映画館がそれぞれの地域コミュニティのハブとなるような取り組みを行いながら、有機的な上映のあり方を作っていきたいと考えています。また、以前から「映画が興行の一時的な期間だけ地域に赴いて去っていく」ことに課題に感じていました。

従来の映画興行の形にとらわれない鑑賞者と映画の結びつきをこのプロジェクトで生み出したいと思います。地域コミュニティの姿を切り取ることで、ただその地域を紹介するだけではなく、そこから社会の課題を見つめ直すきっかけになると確信しています。

なぜクラウドファンディングが必要なのか?(神保)
最初に回答をシンプルに書くと「誰もやったことがないことをやるから」です。クラウドファンディングで支援して頂くお金というのは、いくらか「期待」や「願い」がこもっているべきだと、自分自身で他者のプロジェクトを支援をした経験から思います。
支援というのは一方向的なものではないと思うので、ぜひ皆さんなりの期待・願いをいつでもお気軽にお聞かせいただければと思います。僕が実践に繋げていきます。
これから僕たちが展開していく上映活動というのは、いわゆる「映画ファン」の方々だけではなく、映画館での映画鑑賞にふだんあまり縁がなかったり、足が遠のいている人を引き寄せることがきるかもしれない。ひょっとしたら、町や人生をより豊かにする繋がりの醸成に寄与したり、何かしらの現象を起こせたりするかもしれない。そんな思いでいます。

特集上映『生活の中の映画』全7作品紹介(夏井)

それではまず、「上映する映画」のご紹介をします。
⑦以外は各写真をクリックすると予告編がご覧いただけます。
上映の際は1作品ずつではなく、テーマごとに3カテゴリーに分けて上映する予定です。

①『僕はもうすぐ十一歳になる。』(2014/75分/フィクション)
10歳の昆虫少年の心のなかに、年末年始のひとときを通して死生観が芽生えていく・・・

②『せんそうはしらない』(2015/20分/フィクション)
ある夏の日、6歳の少女・咲菜は年上のムスリムの少年・アミンと共に小さな旅に出る

③『憧れ』(2017/20分/フィクション・ドキュメンタリー)
釜山に住む妊娠7ヶ月のライター・ミナは、「釜山に住む人々の最初の記憶」をテーマにした記事を締め切りに間に合わせるため奔走する

④『えんえんと、えんえんと』(2017/18分/フィクション・ドキュメンタリー)
「子どもと大人は何が違うのか?」9歳の少女・素歩(もとほ)は自らが設定した夏休みの宿題のために、町をインタビューして回る

⑤『Workcation』(2020/11分/フィクション・ドキュメンタリー)
奄美大島・伝泊に1週間のワーケーションをしに来たメグミは、脱⽪するかのように主⼈公は考えを深化させていく

⑥『0ライン―赤道の上で』(2022/76分/フィクション)
言葉を無くした詩人と、子どもを流産で失った女性。交わるはずのない2人が赤道上で出会う(神保監督はイランの共同監督と、互いにストーリーを知らせないまま共同制作を行いました)

⑦『冒険 -Let's Call It a Day-』(撮影中/約40分/ドキュメンタリー)
福岡市で暮らす2人の女性は、まだ互いに出会っていないが、同じ探求をしている。現代女性にとって「幸福」とは何なのか? 自分らしさとは何なのか?女性同士1対1で対話して考えを深めること。そしてそれを音声に録音することだ
※2024年末完成予定の作品を途中段階のまま、work-in-progress上映予定

上映企画「生活の中の映画」全体について(夏井)

もちろん上映作品自体(「観る映画」)自体も魅力なのですが、本企画の前例のない点は「生活の中の映画」のほうだと考えています。
説明するのが難しいのですが、「映画のような瞬間」を自分の日常や眼の前の光景に見出すこと、あるいは、「映画のような時間」を過ごすこととお考え頂ければと思います。

具体的には下記の②③です
①映画上映
②イベント上映(神保監督の企業参画・地域の事例紹介も含めたトークイベント等)
③コラボイベント(クラウドファンディングのリターンにあるコラボを含む)
全貌は神保監督も書いている通り、まだ準備・仕込み中です。
既にお伝えできることとしては、本クラウドファンディングのリターンにも含まれている「シモキタ園藝部」さんとのコラボレーションがあります。

そのほかにも様々な個人・団体の方々とのコラボレーションから、「生活の中の映画」を上映前・上映中・上映後を通じて体験して頂けるように企画を進めていきます。その様子は、コレクター限定アップデートで随時お伝えしていきます

まとめ:秘境旅行に行くような体験(神保)

映画をやる前に西遊旅行という秘境専門旅行会社に勤めていました(今でも「旅と映画」というワールド映画コラムを書かせてもらっていてお世話になっています、もしよかったらご覧になってみてください)。形を変えて同じことをやっているのかもしれないと、今回のクラウドファウンディングの文面を準備しながら思いました。

やはり、僕には「縁」しかないとつくづく思います。インディペンデント<independent>という英単語が、僕のような映画監督を描写するのに使われますが、僕流に訳すとindependentは「独立」ではなく「縁しか無い」です。

「ひとつでも縁が足りなかったら今の映画キャリアは無い」と、時々恐ろしくなることがあります。ボーっとしているといつか「次」につながる縁を掴みそこねるかもしれない、という恐れでもあるかもしれません。

しかし、そういったある種ギャンブル的な状況をいくつも乗り越えて、10年ほどたった今は僕にも少し大胆さのようなものが備ったのかもしれないと時々思います。その大胆さを以て、少し変なことを言わせていただくと、今回ご支援いただくお金というのは「磁力」を生む支援だとお考えていただければと思っています。

皆さんからの支援が凝縮された磁石を背負って、僕たちは日本各地を周遊します。その「磁力」は出会うべき人同士の出会いを早めたり、都市の流れを変えたりすることができます。

「上映活動とその "ご縁づくり" 的な動き、どう繋ぎ合わせるの?」と、きっと思われるかと思います。実は、僕にもよくわかりません。ですが、その「わからない」という状態は、良いサインだと僕は考えています。

映画撮影の時もスタッフに「これってどういう意味でですか?」「よくここの意味がわからないです」と言われたら心のなかで「よしっ!」と言っています。常套表現ではなかったり前例がない場合に、「わからない」となるのだと思うからです。

また、「わからない」とは言いましたが、既にわかっていて実現できていることもあります(コレクターさんへのメールマガジンでお知らせします)し、100%「何か良い現象が起こせる」という保証はできます。

クラウドファンディングに関しても、支援というより、このアプローチがもたらす社会的波及力にぜひ賭けてみてほしいです。若干大きく出てみましたが、できる自信と確信はあります。

「そう考えたことはなかった」「そうすればよかったのか」という現象に出会える旅になるとお約束できます。

なにより、過去の僕の映画作品たちは全てそうやって「任される」ことによってできてきました。
誰もやったことがないことをやる上での、リスクやプレッシャーを背負える才覚は、監督キャリア約10年で培ってきました。

ぜひ僕たちの仲間となっていただき、「磁力」を注ぎ足して頂ければと思います。

気になった方はぜひ一緒に映画の旅に出かけましょう🙇‍♂️


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