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映画「男はつらいよ」が公開から今年で55周年を迎えます!山田洋二監督がこの作品で追及し続けたのは、人間の自尊心ではないでしょうか?ご覧になっていない人は、そういう視点で是非観てやってください!

こんにちは、青空の下で台風の通過を待っているDJムッチーです。
監督・山田洋二、主演・渥美清の人気映画シリーズ「男はつらいよ」をご覧になったことがある方は、noteにどれぐらい、いらっしゃるのでしょうね?
古臭い昭和の映画とお思いのデジタル世代も多いでしょうから、シニア世代と呼ばれる人々に限られるのでしょうかねぇ?

「男はつらいよ」の第1作の劇場公開日である1969年8月27日から数えて、ちょうど55周年を迎える記念すべき2024年8月27日に、ファン約300人が集う「ファン大感謝祭」が東京都葛飾区の映画館で開かれて、寅さん愛を大いに語り合ったそうです。
(僕としたことが、なんで参加しなかったかねぇ~)
参加された山田洋二監督は、「インチキが通じない現代は生きにくい、寅さんが描かれた時代はインチキを大目に見てくれた生きやすい時代でした」と制作秘話とも思えるお話を聞かせてくたそうです。
(是非、山田監督自身の声でお聞きください ⇩)

山田監督の追い求めたもの

映画「男はつらいよ」がデビューしたのは、人類が初めて月面着陸に成功し、日本中が高度経済成長に沸き返っていた昭和44年(1969年)8月27日。観る人を笑いと涙で包み込み、のちに「一人の俳優が演じた最も長い映画シリーズ」としてギネス世界記録に認定されました。また総観客動員数8,000万人を超える国民的映画シリーズとなったのです。
この映画の中で、山田洋二監督が追い求めたのは、人間の自尊心だと僕は思うのです。
渥美 清さん演じるフーテンの寅は、全国のお祭りを旅してまわる啖呵売(たんかばい)という仕事のやくざなおじさん。旅が一段落すると戻ってくるのは、葛飾柴又で叔父が営む団子屋「とらや」です。戻ってくるたびに、恋をして騒動を起こして、失恋でまた旅に出るというお約束のストーリー。
作品の中で寅さんの家族、ご近所、街の人々そして恋をするマドンナから感じるのは、寅さんの自尊心だけは傷つけないようにしていること。半端モノの寅さんであっても、自尊心をもって大切な家族、大切なマドンナ、大切な隣人と生きている姿が「男はつらいよ」の肝と言っても良いと思います。
そして皆の心遣いに応えようとする寅さんの奮闘努力が、笑いと涙を誘うのではないでしょうか。
自尊心を大事にしてくれる人々がいるから、トラブルを起こして旅に出ても戻ってきたくなる。
そして、迎える家族たちもトラブルの事は忘れたように歓迎するという、能天気さが、また和ませてくれます。
これを山田監督の言葉で言うと「インチキ」を大目に見てくれた時代ということになるのでしょうかね・・・(いい時代!)

自尊心は山田洋二監督作品のほとんどすべてで重要な柱になっています。
さて、僕らが暮らす令和の社会はいかがでしょうか?
小さなトラブルに目くじらを立てて、皆で責め立て、自尊心どころか居場所さえも奪ってしまっていませんか?
守ってやるべき親や身内でさえも、半端モノとは縁を切るような塩辛い時代になっていないでしょうか・・・
皆が自尊心をもって、他人の自尊心を尊重するような、社会の実現は一か八かのデジタル技術と訴訟の時代には難しいのでしょうかね?
僕の暮らす県の知事さんは、おねだりやハラスメント、不正を咎めた部下の自尊心を傷つけて、死に追いやってしまいました。
知事と言えば、この国も捨てたもんじゃないと思わせる行動が求められる人なのに、とても残念で悔しいです・・

初めての人も、何度も観てる人も、この機会に自尊心を意識して「男はつらいよ」をご覧になってください。
最近の映画のように集中力があまり必要ではないので疲れませんから、昭和のテンポに乗ってゆっくりとご覧になって下さい。
(時間が無ければ、是非予告編だけでも観てくださいね!)

ファン投票では、第17作「寅次郎 夕焼け小焼け」が人気ナンバーワンだったようなので、作品が多くて見る作品に困ったらここから観てください。
マドンナはすごく奇麗で可愛くて色っぽい太地喜和子さんです。

僕のお勧め作品は、第11作「寅次郎忘れな草」、第15作「寅次郎相合い傘」、そして第25作「寅次郎ハイビスカスの花」です。
マドンナは浅丘ルリ子さん演じる「リリー」。それはそれは奇麗で、可愛くて、気の強いマドンナさん。僕は観るたびに恋をしてしまいます。
僕の父は生前に、「お嫁さんにするなら、寅さんの妹のさくらさんのような人にしなさい。」とよく言っていましたが、僕はリリーさんが良いと言ってききませんでした。
(実際は、桜じゃなくて桃の国から来たお嫁さんでしたが・・)

山田監督作品の特徴は、背景に実際の街や人々が写り込んでいることです。時代を感じたり、懐かしがったり出来るのも山田作品の魅力のひとつ。
そして、テーマソングは出だしを聞けばすぐに分かるあの歌。出だしだけで分かる曲と言えば、僕は「ベートーベンの運」と山本直純作曲の「男はつらいよ」ぐらいしか知りません。

大好きな山田洋二監督作品の話で熱が入ってしまいました。
今日はこの辺で失礼します。
話のネタに困ったら使ってくださいね。

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じゃあまたこの次
DJムッチーでした。



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