coldmountainstudy・鳥越将路

長野県の寒村で本屋をしています。無店舗のスタイルから2020年、念願だった自宅の一部を…

coldmountainstudy・鳥越将路

長野県の寒村で本屋をしています。無店舗のスタイルから2020年、念願だった自宅の一部を本屋に。 東京から移住して20年。セルフビルドのドームハウスで日々を愉しみながら。 好みの分野は自然・旅・食・暮らし・アウトドアスポーツ・・・特に川と釣り、その周辺のライフスタイル。

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coldmountainstudy 鳥越将路 プロフィール。

2004年・東京から長野に移住。 地域の暮らしにフィットすることを目指しつつ、自分にしかできない何かを常に思いやはり自分は本に関わる何かがしたい・・・と。 2015年・たりないアタマを振り絞って従来型の書店・古書店でない本屋としての活動をなんとかヒネりだす。 「山の中の無店舗書店。」 イベント出店・通販を主に、本の紹介記事を書いたり、お店の書棚をプロデュースしたり。 時には長野県・山梨県方面のカフェの中に臨時書店を構えたりも。 2020年、数年かけて進めていた自宅

    • 長野市本屋巡り!

      さて。 短め?な印象の自分の夏休みも今日で最終日。 さて、どうするか?・・・と少し前から最近・・・リニューアルしてから長野駅前行ってないね。どうせなら電車で行こうか?じゃあ気になる本屋周っていい??・・・なんて話になっていたんです。息子と二人。 ということで小諸にクルマ置いてしなの鉄道。9時過ぎに乗車。 長野着行きたい場所踏まえつつ後善光寺方面に徒歩移動、電車で長野に帰ってきてランチ&駅前散策というざっくりしたプラン。 最初の目的地開店まで少し時間があったのだがここ

      • 「生きのびるための事務」

        坂口恭平 「生きのびるための事務」 (マガジンハウス) 最初は読むつもりのなかった本です。 っていうか、マンガです。 そう、「マンガだしなぁ・・・」とか「POPEYEの連載のヤツだよなぁ・・・」とか余計なイメージが邪魔してたんですね。 それが友人の本屋さん(富士見町の「mountain bookcase」さん)でパラパラやってみたら・・・ツボでした。自分に必要な本でした。 言い訳するわけではないですが坂口恭平さん、作品によって大きく”波”があるため選ぶのに慎重になっ

        • 本屋巡り・坂城町~上田~小諸。

          とっても暑かった昨日。 いくつかの目的をもって本屋巡り。 ここらから上田方面の本屋を巡る・・・しかもパターンは”遠くから近く”。 その場合の新パターン。 上田市の隣、坂城町。 そこにキレモノ新刊書店があることも今後考えに含めなければならない。 王様屋。 友人である坂城町のひとり出版社”つかだま書房”さんが棚造りを手伝うまちの本屋さん。 この棚の充実度が凄かった。 欲しかった本の9割を購入もしくはチェック、他に興味ある本がぞろぞろ。 基本的に同じ本を買うなら

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        coldmountainstudy 鳥越将路 プロフィール。

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        • 本屋の旅
          28本
        • 読書感想文
          39本
        • ピックアップ
          35本
        • スケッチブック
          7本
        • 熊野古道歩き
          9本
        • coldmountainstudyができるまで。
          22本

        記事

          coldmountainstudy 7月の本箱。

          今月はいろいろと本屋さんに行く機会が多く、新旧問わずいろいろと。 店頭でパラパラやってみて、久々にドキドキした山の本です。佐久市のまちの本屋さんで購入。 正直「日本アルプス」「日本アルプス再訪」よりもいいのではないか? 何故か読んでしまう稲田俊輔さん今月の一冊目です。ちくまプリマ―なのでねらいはもちろん若年層。しかし面白い若者向け本は、大人が読んでももちろん面白いのです。 テーマ的に”のるかそるか”が大きく分かれそうな一冊。うまく自分の暮らしにハマってくれるといいんです

          coldmountainstudy 7月の本箱。

          「パーティーが終わって、中年が始まる」

          pha 「パーティーが終わって、中年が始まる」 (幻冬舎) 自分とはまるで違う・・・のに、時々すごく共感できる部分を持っているphaさん。 基本的に自分”よくわからない名前の人の本は読まない”ってユルく決めているフシがあるのですが、phaさんの「しないことリスト」は数少ない例外で。 そんな彼がちょっと気になるタイトルの本を出してきたのでとても気になっていました。 「そうか、そんな時期が来たんだ」・・・という思いとか、「中年もそんな悪くないよ」なんて思いとか。 読み進

          「パーティーが終わって、中年が始まる」

          coldmountainstudy 6月の本箱。

          また月を跨いでしまいましたが書店に寄る機会が多かった分冊数も増えた6月のピックアップです。 書店でパラパラやって面白そうだな・・・と思ったのですが自分が少年期からの付き合いの長いテーマでもあり、一旦置いて帰宅。 と、すぐに信頼できる人が絶賛している記事を発見。やはりか!と思いすぐ購入しました。 相変わらず読んでしまう”本屋の本”です。辻山さんの文章自体好きなのできっと愉しく読めるでしょう。 基本的にヘンな名前の人の本は読まない・・・と思っていたのですが(狭量)気になり過

          coldmountainstudy 6月の本箱。

          「フツーに方丈記」

          大原扁理 「フツーに方丈記」 (百万年書房) 「隠居生活10年目 不安は9割捨てました」の大原扁理さんによる「方丈記」の現代語訳&独自解釈。 と、いっても学術的云々・・・ではなくとてもポップな訳と解釈。 こちらも特別、「方丈記」を学術的に正確に読み解こう・・・というつもりで手にした本ではないのでそれで充分です。逆にそういう感じの方丈記論を求めえる方は避けた方がよいでしょう。 帯には”人生詰んだ!? そんな時、方丈記は役に立つ。”とあります。 が、特別人生詰んだと思っ

          「フツーに方丈記」

          coldmountainstudy 5月の本箱。

          ようやく本当に冊数落ち着いた5月です。 うち1冊はムック、先月以前から発売待ちだったのですが注文のタイミングかまんまと待たされるハメに。(それでもそんなに長い間じゃないのでいいんですけど。) そうなんです、この映画のブックレットを心待ちにいていたんです。先月購入の釣り関連2冊と共に注文したのですがGWにようやく読めました。内容はもちろん期待通り。 ちなみに先月の釣り関連含むピックアップはこちら。マガジンもどうぞ。 2冊とも前から気になっていた本。 もちろん自分の仕事、

          coldmountainstudy 5月の本箱。

          本と珈琲と青空レストラン2024春。

          主催者さんから直接お声がけいただき、本屋サイドの募集の中心となって参加させていただいてもう5回目ですかね。 同じイベントも5回続くと安定感が出てきます。 屋外でのイベントは天候に左右されがち・・・というところも含め前週の「湖と、本と。」はまた違った魅力のあるイベントに育ってきているかな・・・と思い記録に残すことにしました。 こちら会場はJR・しなの電鉄小諸駅至近の大手門公園。 駅前の「停車場ガーデン」に大手門公園と停車場ガーデンの間にある「まちタネ広場」と場につながり

          本と珈琲と青空レストラン2024春。

          湖と、本と。 2回め。

          昨秋初開催され、初回から大好評だったイベント。「湖と、本と。」 わが寒村のお隣・小海町は松原湖の湖畔で本と湖畔のいい時間を過ごしてもらおう・・・という趣旨。 1回目の記録はコチラ。 前回は晴天の初秋。今回は曇天の春・・・標高1100mの松原湖、この季節でも曇ると肌寒い。 さて客足はどうなるか・・・なんて思っていたのですが。 結果から言うと前回から3倍増の、大成功でした。 初回のイベントである程度、いい予感はありました。その証拠に初回に出た出店者さんはほぼ皆、今回も

          湖と、本と。 2回め。

          coldmountainstudy 4月の本箱。

          油断してたら5月になってしまいました。4月の本箱がまだですね。 予想以上?に冊数買ってしまった4月のピックアップです。 教授が本好きであったことは知っていたのですが、代表曲くらいしか知らない教授のいろいろな面を知れるかな・・・と手に取ってみました。 本好きの皆さんは、その人の読書歴が脳内を語ることをもうよくご存じですよね。 いつかお邪魔したmountain bookcaseさんでの1冊です。 やはり時々読みたくなってしまう太田さんの呑み話。全国の店を巡る酒呑み旅の本は必

          coldmountainstudy 4月の本箱。

          走る電車の中で本屋をする!~しましま本店-本と電車と春の筑摩野#2

          5年前、信州が好きで、旅が好きで、本が好きで・・・という人間には奇跡のような時間を過ごせるイベントがありました。 本屋仲間企てるところの「しましま本店」のイベント「本と電車と春の筑摩野」がそれ。 以前から貴重な車両の中でブックマーケット、または新島々の駅横スペースでブックマーケット・・・と旅と鉄道と本を結びつけるいいイベントをしているのは知っていたんですよ。 それがひょんなことから・・・いやいや、信州の旅と本を愛するものとしては必然か・・・主催者さんと知り合い、あれよあ

          走る電車の中で本屋をする!~しましま本店-本と電車と春の筑摩野#2

          coldmountainstudy 3月の本箱。

          最近、興味の幅の広がり・・・とはいえ本を入れすぎ。 いや入れすぎはないのですが、あまりに吟味する姿勢に欠けていたかな・・・と。 実物を見る確認作業の重要性を改めて感じつつ、今月の9冊です。 まさに書店で実物をパラパラできたから選べた一冊です。 ”ソクラテス的”ではワケがわかりませんがその考え方が自分にとって興味深いことはわかりました。読むのが愉しみ・・・機を熟させて読みたい一冊。 最近多く目にする”必ずしも本は最初から最後まで精読する必要はない”な感じのメッセージを

          coldmountainstudy 3月の本箱。

          coldmountainstudy 2月の本箱。

          去年の2月のピックアップも見比べたりしながらこれを書いているのですが・・・もう厳冬期は本を買いすぎるものだ、と開きなおりつつコトを進めていこうと思います。 イベントとかにも出かけましたしね。そこでの仕入れ、インスパイアも多いです。 さっそく2月の諏訪でのイベントの際の収穫品です。取扱店舗は能登に集中していて縁がなければ手にすることはできなかったであろう本。ジツは相棒といつかは行ってみたい宿としてピックアップされていたのがこの「ふらっと」。購入時わずかながら支援もさせていた

          coldmountainstudy 2月の本箱。

          「『好き』で仕事を作る ナリワイ起業 地域が変わるスモールビジネス」

          井東敬子 「『好き』で仕事を作る ナリワイ起業 地域が変わるスモールビジネス」 (彩流社) 地方に暮らし、仕事を考え、実際小さな本屋という仕事にたどり着いた・・・なんていう経緯のある自分。 この手のテーマの本はどうしても気になってしまいます。 あ、もう本屋という選択はしたのだからあとは本屋の勉強だけしてればいいんじゃないの?なんて感じるかもしれませんがそれは自分にとっては違うかな、と。 地域があって、自分の本屋があって。 ・・・だけだとその両者には大分大きな差という

          「『好き』で仕事を作る ナリワイ起業 地域が変わるスモールビジネス」