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絵本の紹介✨「へいわってすてきだね」

へいわってなにかな。
ぼくはかんがえたよ。

こんなセリフで始まる絵本「へいわってすてきだね」は、与那国島の小学1年生が書いた詩に絵をつけたものです。

「へいわってすてきだね」
詩:安里有生 絵:長谷川義史
(ブロンズ新社)


沖縄県平和記念資料館が募った「児童・生徒の平和メッセージ」に2013年に寄せられたなかで、小学校低学年・詩の部門で最優秀賞を獲得した安里有生さんの詩です。


沖縄戦の組織的戦闘が終わった6月23日に毎年行われる沖縄全戦没者追悼式で、本人が詩を朗読しました。



ねこがわらう。
おなかがいっぱい。
やぎがのんびりあるいてる。
(中略)
ちょうめいそうがたくさんはえ
よなぐにうまがヒヒーンとなく。
みなとにはフェリーがとまっていて
うみにはかめやかじきがおよいでる。


やさしいこころがにじになる。
へいわっていいね。
へいわってうれしいね。
(中略)
ああぼくはへいわなときにうまれてよかったよ。
このへいわがずっとつづいてほしい。
みんなのえがおがずっとつづいてほしい。
(中略)
へいわなよなぐにじま。へいわなおきなわ

これからもずっとへいわがつづくように
ぼくもぼくのできることからがんばるよ。




与那国島の美しい自然と動物が目に浮かぶようです。

この詩が生まれた2013年からの10年間ですっかり島は変わってしまいました。
もはや平和な島ではなく軍事要塞となったのです。


最後のページは詩とともに、与那国島の真っ青な海が広がっています。

いつまでも平和な海が守れますように。
二度と戦争が来ないように願ってやみません。




執筆者、ゆこりん

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