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今週の選挙(2024 4.7投票)


 今週は無投票を除いて9件の選挙が行われるので全てご紹介できそうです。
 ちなみに、当記事の “レギュラーコーナー” 「今週の彦治」はお休み。

 長野県の東御市長選挙は無投票当選した人が「現職」「多選」「高齢」の三拍子揃っており、“選挙出まくりマン” 小西彦治氏が出るには最適なハズですがそれも見送り。 これを見る限り、小西氏は「市長選」に出馬するコトはしばらく無いと思われます。 現職は当選直後、

 5選もして未だ公選法疑いの行動を取ってしまうような「アレ」な人なので、“チャンス” (負けはデフォルトなので、得票率10%超えのコト )は有ったと思いますが、供託金100万円はサスガに費用対効果に合わなかったか。 それとも、

 松川村長選で供託金没収されたように、長野在住の私が “動く” コトに恐れをなしたか?  イヤ、そんなコトは無いよね。 いくらなんでも思い上がりが過ぎました(汗)。

 前置きはこの辺にして、選挙紹介に入ります。 まずは取材に行く予定の2件から。




◆【取材中】長野県・小諸市長選挙

 3選を目指す現職に、元外交官の新人が挑む一騎打ちです。

 両者とも無所属で地元選出で立憲の衆院議員が現職に為書きを出しているので党派性は無いと思われましたが、新人が、

 外交官時代に親交が有ったという蓮舫氏を応援に呼んで、蓮舫氏が派手に自民批判の演説をブチかましたものだから、一気に党派性を帯びてきました。 もっと詳しく言えば「党派性 vs 地域性」となるかもしれません。
 現職は2期で着実に実績を積み上げ、長野新幹線の駅を誘致できず停滞していた市を盛り上げてきた人物。 何より未だ60歳のまだまだバリバリ働ける人なので新人(49歳)が「小諸市初の女性市長を!」とアピールできても世代交代を打ち出す環境では無いのが、この選挙の面白いトコだと私は見ています。
 週末に再び現地に入り丹念に取材して、先程書いた「党派性 vs 地域性」を含め地元在住ライターとして深みの有るレポートが書けるよう頑張ります。 御期待ください!


◆【取材予定】長野県・東御市議会議員補欠選挙(定数1/2人)

 2020年の市議選でトップ当選した人が県議選に立候補(→当選)するために辞職したコトを受けて行われる選挙で、2度目の市議選挑戦となる38歳と地元の名産品販売イベントなどを手掛ける37歳の個人事業主という若い男性2人が立候補しています。

 辞職し県議に当選した人は非自民系の人。 トップ当選した人なのでその受け皿と成り得る候補が当選に近づくように見えますが、候補者が2人だけなので支持者が多数であろう自民系の票を多く取り込んだ候補が有利にも見えます。 小諸市長選取材を優先するためどこまで追えるか分かりませんが、頑張って取材してみます。

 では、残り7件の選挙を触れていきましょう。


◎栃木県・矢板市長選挙

 3期目を目指す現職に市議を辞した新人が挑む一騎打ちです。

 現職51歳vs新人37歳とコチラも若い2候補の対決なのですが、新人は昨年の市議選で当選してから1年足らずで辞職してからの市長選です。 こういうパターンで首長選に挑む候補を過去に何度か見ましたが勝率は決して良くなく、私としては「『実績を積む』というコトを覚えてくれないかなぁ」と思うばかりなのですが、今回の新人は市長選で断トツのトップ当選をしている人なので、その勢いを市長選に繋げられるでしょうかがポイントになろうかと。


◎大阪府・太子町長選挙

 2期目を目指す現職に町議を辞した新人が挑む一騎打ちです。

 現職は大阪維新の人。 対する新人は無所属で出馬していますが3期途中まで務めた町議時代は自民公認候補で、今回も自民・公明・立憲・国民民主・連合大阪の推薦を受けており、大阪の定番「維新 vs 反維新」の構図です。
 選挙公報を見ると新人は維新定番の公約「退職金ゼロ&給料20%カット」を同様に掲げて現職の公約無効化を狙い、更に「密かに進められている」という河南町と千早赤阪村との合併をストップすると掲げていますが現職の公約を見る限りそのようなコトは書かれていないため、それが争点になっているかどうかは不明です。 維新も自民も党勢として失速している中、どちらが勝利するでしょうか。


◎大阪府・茨木市議会議員補欠選挙(定数2/3人)

 大阪維新の市議2人が辞職(1人は県議転身、1人は病気療養のため)したコトに伴う補欠選挙で、9年ぶりの選挙に挑む維新の候補と4度目の市議選に挑む共産の候補、そして無所属で元ガンバ大阪のJリーガー候補の3人で争います。

 大阪に於いて「大阪維新」のブランドも強固ならば「ガンバ大阪」のブランドも強い。 そこに挑む共産候補が過去の市議選3戦3敗ときたら・・・ 「皆まで言うな」というコトで。


◎奈良県・広陵町議会議員選挙(定数14/16人)

 現職10人新人6人が立候補し、政党別では公明2人、共産2人、維新1人で、女性候補が4人出ている選挙です。

 奈良県は大阪府外で初めて維新公認の知事が誕生してしまった県。 ここに出てきた維新候補は6期目を目指す現職ですが初当選~4選は民主党公認で、前回の選挙では無所属で当選しており今回初の維新公認として出馬。 維新知事誕生を追い風に出来るか。 ただ最近、奈良県知事は、

 突然メガソーラー構想をぶち上げて批判が相次ぎ、更に、

 「飲みにケーション」なんて20世紀遺産のような言葉を未だに使う時代錯誤な人だと話題になったばっかり。 しかも候補者自身が74歳と高齢です。

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 大阪を除いた近畿ブロックで、統一地方選後の議員選挙は全勝している維新。 連勝記録を伸ばせるでしょうか。

 一方共産はともに5期目を目指す現職。70歳男性候補が前回7位で74歳女性候補が前回12位。 30代の新人候補が男女1人ずつ出ている中で2候補当選成るでしょうか。


◎兵庫県・高砂市長選挙

 2期目を目指す現職に大阪維新の男性と元市職員の女性の新人2人が挑む選挙です。

 大阪維新が首長獲りにやってきましたが、現職は自公がガッツリ支援していて、しかも高砂市は “学会票” を取った方の勝ちだという話を目にしたので、そうなると・・・ といった感じです。
 その2人と比べると女性候補は1枚落ちるようにも見えますが、1月に出馬表明してから駅前で辻立ちを重ねていて神奈川県鎌倉市長や奈良県生駒市長が応援していており、男性2候補が潰し合いをした間隙を縫って、、という可能性も有り得ます。 近くだったら絶対取材に行ってた、注目の選挙です。


◎広島県・福山市議会議員選挙(定数38/56人)

 現職29人新人27人が立候補し、政党別では公明が7人、共産が3人、立憲・れいわ・参政が1人ずつ立てた、女性候補9人出ている選挙です。 


(クリックやタップで拡大してご覧ください)

 参政党候補が出る度に貼っている「参政党チェック表」、今回から2024年に絞ってみましたが統一地方選後、中国地方に候補を立てたのは初めてのように見えます。 例によって神谷独裁者代表が投票日前日に現地入りし応援演説する形で当選を目指します。
 一方れいわの場合、中国地方の議員は元プロレスラーの竹村豪氏(克司)下関市議しかおらず念願の中国地方2議席目と行きたいトコロです。

 その他イロイロ紹介したいのですが、諸派二つのうち「福山維新の会」を名乗る候補は日本維新の会とは無関係そうで「ふくやま、刷新」という政治団体のほうが維新に近そうだったり、安芸高田市の石丸伸二市長が、台風が地元に襲ってきても九十九里の大会に出るほどに熱心な趣味の、トライアスロン繋がりで応援に入った人のポスターが上半身裸で全身黒光りだったり、全身に “アート” が施されている方が出ていたりなどなど、とてもココでは紹介しきれません。 現地で取材した「選挙ウォッチャーちだい」様の選挙ポスター紹介動画で各自御確認下さい。


◎徳島県・徳島市長選挙


 現職で1期目の内藤市長。 全国最年少の女性市長として話題を集めましたが独善的な市政運営に批判が集まりリコール運動が起きたりした1期目が終わりを迎え2期目出馬も昨年時点で既に表明していましたが先月「選挙戦を戦うには体力不足」という理由で(※実際「多発性硬化症」という難病を抱えている)出馬を断念。(※理由はそれだけではないとは思いますが…)
 その結果、元衆院議員と元市長の2人で争う一騎打ちとなりました。

 自民・公明・立憲・維新が自主投票を決め、国民民主が元衆院議員を推薦し共産が元市長を自主支援しています。 直前まで現職が出馬するものとみられ唯一の争点と言われていた「内藤市政の是非」が抜けてしまったため、盛り上がりに欠けた選挙となっているようで、全国的な関心も一気に薄れてしまいましたが、リコール運動を展開した団体の人たちは元市長を推しているようなので、元市長が当選すれば同団体の願いは形を変えながらも叶ったコトになるのでしょう。 果たしてどうなるでしょうか。


以上となります
候補者の皆様の御健闘をお祈り申し上げます



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