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【週間】(12/04 ~ 12/08)週の日本株市場/次週の注目

割引あり



【軽いまとめ】今週の相場の要点

前週分はこちら。

--- 12/04 (月) 朝note/夕方note--- 
先週の金曜日の米国市場ではパウエル議長の発言が注目された。利下げは"時期尚早"として否定的だったが、現在の金利水準は十分制約的と主張したことで、利上げ終了が強く意識される形に。米長期金利下落、株価主要三指数は上昇と反応したにも関わらず、週明けの日本市場は円高が重しとなり、大型株を中心に軟調。📌
また、米国では超大型株が軟調な一方で、小型株指数は続伸。日本も小型株が大型株よりも堅調だったほか、新興市場も反発。📌

--- 12/05 (火) 朝note/夕方note ---
週明けの米国市場では超大型株の下落が目立ち、NASDAQ総合株価指数の重しに。そのため、主要三指数は揃って反落する中、NYダウの下げに比べ、NASDAQ総合の下げが目立つ形に。
日本市場も同じく日経平均株価を今年押し上げてきたグロース株が売りに押され、日経平均株価は節目の33000円を割り込み、さらに弱含む動きに。
メジャーSQ週のため、水準を意識した先物主導の動きがありそうな一日。
新興市場も弱含み、全体的に弱さの目立つ日本株市場だった。

--- 12/06 (水) 朝note/夕方note ---
JOLTSが市場予想を下回り、米長期金利がさらに低下。超大型株は一方で中国の信用見通し格下げもあったりと景気懸念も同時に気にされてか、米景気敏感株は下落。
日経平均株価は一気に33000円を回復すると、そのまま上げ幅を広げ続ける異様な展開。
やはりメジャーSQ週で水準を意識した先物主導の動きに振り回されていそう。それを指し示すように急上昇の割に売買代金は前日とあまり変わらず。

--- 12/07 (木) 朝note/夕方note ---
ADP雇用統計が市場予想を下回り、米長期金利は低下。
一方で米国株は横ばいで動く時間が長く、取引終盤では小幅に下げて終わる。
日本株はメジャーSQ算出日までの不安定さを継続。下げていく流れを作ると、場中に植田総裁が今後の運営への所見を聞かれた際に"年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる"と答えたことをきっかけに、早期政策修正思惑が強まり、株価も下げを加速。📌

--- 12/08 (金) 朝note/夕方note ---
米国株はハイテク株が堅調となり、主要三指数は反発。しかしドル円が大きく円高方向に動いて朝を迎えたため、これが日本株の重しに。
結局この日の算出された日経平均株価のSQ値をつけずに下げていく"幻のSQ"となり、下げ幅を拡大していった日経平均株価は週間で1123.65円下落した。


【初心者投資家向け】VIXについて

今週の主な話題は"メジャーSQ"と"植田総裁の発言"。
しかしメジャーSQについては過去に触れている(とはいっても今とは違い、海外投資家が現物株も動かしていた時期なので、内容としては最近の動向に沿うものではありませんが……)のと、植田総裁の発言についても先日まとめたため、ここでは触れず。

代わりに、VIXについて軽く触れようと思います。

VIX(ボラティリティ・インデックス)とは、別名「恐怖指数」とよばれており、その名の通り、投資家が市場に対して不安を感じている際に上昇しやすい指数となっています。

VIXとひとことでいっても、その対象とする指数は色々とあり、一般的には米国の株指数であるS&P500(のオプション取引)を対象にしたものを指すことが多いです。
それ以外にもNASDAQ総合株価指数を対象にしたものであったり、日本では日経平均を対象にした日経平均ボラティリティー・インデックスが存在します。
日経平均ボラティリティー・インデックスについては日経VIと表現します。

今月に入ってから、VIXは12ポイント台や13ポイント台で推移しており、一般的に20を超すと大きいという印象📌になってきます。

今年でいえば、3月に起きた銀行破綻騒動時(画像の緑色矢印)に特に高くなっています。
新型コロナウイルスが流行り出した初期の頃は、VIXが80を超すほど大きく上昇(画像の赤色矢印)していることをみれば、不安心理と連動していることが分かると思います。

VIX (Trading Viewより)

-- VIXの算出 --

そもそもVIXはどのように算出されているのでしょうか。
それをまずふんわりと触れておこうと思います。

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