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23/12/05 (火)「米大型ハイテクの調整続く」寄り前情報


要点まとめ

  • 超大型株の相対的な弱さが続く

  • そのため、NYダウがNASDAQ総合よりも強い状態が続いている

  • 小型株のラッセル2000が4営業日続伸

  • 今週は米雇用関連の指標が今晩から相次ぐ

米大型ハイテクの調整続く

米国株主要三指数の値動き:

週明け月曜日の米国株では主要三指数が揃って反落しました。
特にハイテク株比率の高いNASDAQ総合株価指数が、より業種のバランスが取れているダウ工業株30種平均(NYダウ)よりも下げ幅が大きくなり、先月末からNYダウ優勢の動きが続いています。

-- 調整が続く超大型株 --

先週金曜日の朝note昨日の朝noteでも触れたように、今年のNASDAQ総合を押し上げてきた"Magnificent Seven"などの超大型株が、堅調なほかの銘柄に比べて相対的に弱さがみられる数日📌となっています。
昨晩についても、それら大型ハイテク・グロース株の弱さが目立ち、"Magnificent Seven"の7銘柄はすべて下落。
その下げ幅も大きかったため、下げ幅を一時1.7%安まで広げる場面がありました。
その後、やや下げ渋りはしたものの、終値ではNYダウが0.1%安に対し、NASDAQ総合は0.8%安と強弱がはっきりとする形で差がつきました。

S&P500業種別指数などの動き:

S&P500業種別指数は11業種中4業種上昇となりました。
不動産セクターは8営業日続伸。
米長期金利の高さが住宅ローン金利の押し上げという形で重しとなっていましたが、最近は低下傾向。昨晩に関しては2年債、10年債利回りなどは上昇したものの、不動産セクターは引き続き堅調に。
資本財セクター、金融のほか、ディフェンシブ系とされるヘルスケア、生活必需品、公益事業が底堅くなりました。

最近堅調さが目立っていた景気敏感の素材、エネルギーなどは反落。
弱さが目立ったのはAlphabet、Metaの続落が重しとなったコミュニケーション・サービスセクター📌で、この2銘柄と同じくセクター指数も4営業日続落。昨晩はNetflixの下げも重しに。

その他の主な動き:

-- その他指数 --
米長期金利が反発する中、小型株指数であるラッセル2000は1%高で続伸。
4営業日続伸となり、底入れが期待されます。

-- 欧州株 --
STOXX600は小幅安で0.09%下落。4営業日ぶりの反落となりました。
欧州株は全体的にはまちまちとなっています。

-- 為替(ドル円) --
ドル円は前日日中よりもやや円安方向に寄り、147円前半で朝を迎えました。📌


今日の注目ポイント

-- 本日の日本市場 --

本日の日本市場のポイントとして、
①水準を気にした動き
②資金の集中する先

の2つを挙げます。

昨日は日経平均株価が33000円を割り込みかけるほど弱含む場面がありましたが、何とか耐える形に。
昨晩の米国市場がやや弱かったため、この状況下でもこの水準を保てるかが注目。
昨日と違う点としては、為替が前日よりもやや円安方向に進んだことで、はたしてそれが底堅さに繋げられるかに注目したいと思います。
また、水準を意識した動きは日経先物の動きが中心となりそうですが、今週はメジャーSQ週であることも念頭に

また、どのセクターが強く、どのセクターが弱いのかにも注目
米国市場ではビッグテックが弱含んでいる一方、小型株は堅調。
昨日の日本も大型株が弱い中、小型株が堅調だったため、そういった傾向がみられないかに注目。
日本では昨日は新興株の指数である東証グロース市場250指数(旧マザーズ指数)が大きく反発。それでも、先週の金曜日は米長期金利反発の中で大きく下落したため、「ラッセル2000と全く同じ動き」というわけではないことには注意。

-- 今晩の米国市場 --

今晩の米国市場の注目は雇用動態調査(JOLTS)の内容
今週の金曜日には雇用統計が注目度の高いイベントとして存在するため、その前に発表されるいくつかの雇用関連の指標が、金曜日を迎えるまでの今週の注目点となっていきます。

また、ISM非製造業景気指数の強弱や、価格指数などに注目。
先週金曜日に発表された製造業景気指数では弱さがみられた一方、重要なのはインフレの主要因となっているサービス業の方。

これらを受けた米長期金利の反応に注目📌です。


指数・今後の重要イベント

終値
Dow 30   : 36,204.44 ( -0.11% )
S&P 500 :   4,569.78 ( -0.54% )
NASDAQ: 14,185.49 ( -0.84% )


イベント

2023年11月第5週/12月第1週
11/27 (月):米10月新築住宅販売件数
11/28 (火):配当・株主優待 権利付き最終日
11/28 (火):米11月消費者信頼感指数
11/29 (水):ベージュブック公表
11/30 (木):米10月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
11/30 (木):MSCI定期見直し実施前日
12/01 (金):米11月ISM製造業景気指数

2023年12月第2週(メジャーSQ週)
12/05 (火):10月JOLTS雇用動態調査
12/05 (火):米11月ISM非製造業景気指数
12/06 (水):米11月ADP雇用統計
12/08 (金):米11月雇用統計
12/08 (金):米12月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2023年12月第3週
12/12 (火):米11月消費者物価指数
12/12 (火):FOMC(~12/13 日本時間14日早朝にパウエル議長会見予定) 
12/13 (水):米11月卸売物価指数
12/14 (木):ECB理事会
12/14 (木):英国金融政策委員会
12/14 (木):米11月小売売上高
12/15 (金):米11月鉱工業生産
12/15 (金): 米12月PMI 速報値

2023年12月第4週
12/18 (月):日銀金融政策決定会合(~12/19 19日に会見予定)
12/19 (火):米11月住宅着工件数
12/20 (水): 米12月消費者信頼感指数
12/20 (水):米11月中古住宅販売件数
12/21 (木):米12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
12/22 (金):日本11月全国消費者物価指数
12/22 (金):米11月耐久財受注 速報値
12/22 (金):米11月新築住宅販売件数
12/22 (金):米11月個人所得・個人支出・PCEデフレーター

2023年12月第5週
12/25 (月):クリスマス 米休場
12/27 (水):配当・株主優待 権利付き最終日

2024年1月第1週
01/01 (月): 元日/新年 日米休場
01/02 (火): 日本休場
01/03 (水): 日米休場
01/03 (水): 11月JOLTS雇用動態調査
01/03 (水): 米12月ISM製造業景気指数
01/03 (水): FOMC議事要旨公表
01/04 (木): 米12月ADP雇用統計
01/05 (金): 米12月ISM非製造業景気指数
01/05 (金): 米12月雇用統計

2024年1月第2週(SQ週)
01/08 (月): 成人の日 日本休場
01/11 (木): 米12月消費者物価指数
01/12 (金): 米12月卸売物価指数

2024年1月第3週
01/15 (月): 「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」開示企業一覧表公表
01/15 (月): キング牧師記念日 米休場
01/17 (水): 米12月小売売上高
01/17 (水): 米12月鉱工業生産
01/17 (水): ベージュブック公表
01/18 (木): 米12月住宅着工件数
01/19 (金): 日本12月全国消費者物価指数
01/19 (金): 米1月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値
01/19 (金): 米12月中古住宅販売件数

2024年1月第4週
01/22 (月): 日銀金融政策決定会合(~1/23 23日に会見予定)
01/25 (木): ECB理事会
01/25 (木): 米12月耐久財受注 速報値
01/25 (木): 米12月新築住宅販売件数
01/26 (金): 米12月個人所得・個人支出・PCEデフレーター

2024年1月第5週/2月第1週
01/29 (月): 配当・株主優待 権利付き最終日
01/30 (火): 12月JOLTS雇用動態調査
01/30 (火): FOMC(~1/31 日本時間1日早朝にパウエル議長会見予定) 
01/31 (水): 米1月ADP雇用統計
02/01 (木): 英国金融政策委員会
02/01 (木): 米1月ISM製造業景気指数
02/02 (金): 米1月雇用統計

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