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社会運動・実相・虚妄

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主に現在進行形の社会運動について考えるための記録やデータなど素材と考察です。独自調査や聞き取りを含みます。あえて対立構造をつくりったり声の大きさでやった気になる運動は害悪でしかな…
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#フェミニズム

草津町冤罪事件とフェミニズム/もはやフェミニズムではないJフェミニズムの構造

草津町冤罪事件とフェミニズム/もはやフェミニズムではないJフェミニズムの構造

新井祥子氏が草津町の黒岩町長に性交渉を強要されたと嘘の告発をすると、フェミニズム活動家たちは証言を鵜呑みにして町長と草津町を誹謗中傷した。濡れ衣だったことが確定してからも、彼らは謝罪だけでなく反省すらしていない。こうしたなか「しんぶん赤旗」の謝罪を評価する者もいるが、吊し上げを先導していた同紙ならびに共産党の責任が厳しく追及される恐れがあったので謝らざるを得なくなっただけだ。共産党とフェミニストは

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社会運動がつくりだした被害者たち 原発事故から宗教、J事務所まで

社会運動がつくりだした被害者たち 原発事故から宗教、J事務所まで

取材・論考・タイトル写真
加藤文宏

はじめに ALPS処理水で騒いで終わったかと思えば、次はあきたこまちR──こんな話を、騒動の構造をあきらかにしながら論考しようと思う。

彼らは被害者なのか 原発事故に際して首都圏が不安におののき、瓦礫処理では地方都市でも騒がしい動きがあった。
 日本中が動揺していた10余年前、ふと思った。原発事故にまつわるできごとの「真の被害者」は誰だろうか。
 首都圏は放

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オープンレターと法治 歯止めなき感情の暴力

オープンレターと法治 歯止めなき感情の暴力

有料設定ですがすべて読むことができます。当記事はキャンセルカルチャーを中心に、個人の問題や心情を政治的なものとして扱い、法で認められている範囲を超えて要求を飲ませる運動について対談形式で考えます。

対談:圭ヒロ(ケイヒロ)、ハラオカヒサ

感情が前提であることを誤魔化してはいけないハラオカヒサ
「このところ騒がしかったオープンレター問題を考えたいと思います。ただし人名を挙げたり、できごとを詳しく

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運動は手段が目的になったとき最大化する

運動は手段が目的になったとき最大化する

著者:ケイヒロ、ハラオカヒサ

反原発、しばき隊からツイフェミへ続く反省なき社会運動について。さらに集団で騒動を起こす人たちについて。たとえばワクチン忌避を煽る運動も。これらは頸を切られた鶏がひたすら走り回るような暴走ぶりをみせる。

何も言えなくなったあの頃いまから7、8年前になるだろうか。あきらかに空気が変わった。

その頃まで在日韓国・朝鮮人問題を騒ぎ立てる側に「言いたいことはわかった。たし

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特殊フェミニズムといかに向き合うか

特殊フェミニズムといかに向き合うか

著者:ケイヒロ、ハラオカヒサ

そのフェミニズムが“特殊”とされる理由フェミニズムとは男女同権主義に基づいた女性の権利拡張の思想と運動です。男性には参政権があるけれど女性にはなかった、というのは男女が同権ではないことになります。男性は社会に出て働き女性は家事と子育てだけをしろ、というのは男女の役割が固定されていることになります。男性が上半身裸で歩き回ってもとやかく言われないのに女性が同じことをする

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フェミニズム6年間のたたかいはいったい何だったのか

フェミニズム6年間のたたかいはいったい何だったのか

著者:ケイヒロ、ハラオカヒサ

記録と整理です。諸般の事情から前半部を除き有料とさせていただきます。14000文字程度の文章量があります。

フェミニズム6年のポイントフェミニズム運動は社会のあらゆる場所で展開されているはずだが、近年はフェミニストを名乗る人が短文投稿SNSのTwitterで発する言葉や活動が話題になるケースがあまりにも多い。

そこで当記事はTwitter内のフェミニズム運動があ

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現実感をなくして失うもの フェミニズム運動の例から

現実感をなくして失うもの フェミニズム運動の例から

著者:ケイヒロ、ハラオカヒサ

ドン・キホーテと風車

ドン・キホーテと従者サンチョは旅の途中で居並ぶ巨大な風車と出会います。ドン・キホーテは風車を巨人と思い込んで闘いを挑んで突撃し、衝突の衝撃で跳ね返されて原野を転がっていきました。現実を知っているサンチョはドン・キホーテに冷静な指摘をしますが、彼は魔法使いが巨人を風車に変えてしまったと言い張ります。

ドン・キホーテの狂気は物語だからこそ人間の

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心を閉ざした人と生きるために

心を閉ざした人と生きるために

著者:ケイヒロ、ハラオカヒサ

心を閉ざした人たちとの10年間心を閉ざした人の問題を、それぞれの人が望むかたちで解決するのは簡単ではありませんでした。

また心を閉ざした人はさまざまでした。

わたしたちは東日本大震災のあとデマを吹き込まれて避難する必要がないにも関わらず関西や沖縄などへ移住した人たちや、残された家族からの相談を受け活動してきました。またデマを吹き込んだり移住を強要するような言動を

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