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「宝石の国」パパラチアあれこれ
(ほとんど妄想だと思って頂ければ……)
「宝石の国」の登場人物で、フォスは別格として、次にどの宝石が好きかっていうと、パパラチアなんですよ。もともと、私はああいった姉御肌っていうか、かっこいい男性的女性(女性じゃないけど)って全然好みじゃなくて、「ベルサイユのばら」のオスカルも「無理してる感」が漂って子どもの頃は苦手だったんです。まあ、実際、オスカルは無理してましたし
じゃあなんでパパラチアを
「水たまりで息をする」感想
先日来、高瀬隼子さんにハマり中である。
今回は「水たまりで息をする」を読んだ。
ちなみに、この作品が芥川賞候補になった時の、選評がこちらである。
選評を読み終わった瞬間「やった!」と小さくガッツポーズしてしまった。
誰も私のようには読んでいない、と思ったからだ。
もちろん、感想に正も誤もないのは、わかっている。
けれど、この作品で表現したかったことは、「型にはめないと定義が難しいものから、
宝石の国とポーの一族
(「宝石の国」を未読の方は読まれない方がいいかと)
現在はだいぶテンションが落ち着いてきたのですが、少し前に私がめちゃくちゃはまった漫画が「宝石の国」(市川春子 講談社)でした。この漫画が話題になり始めた初期に一巻だけ買って、当時はキャラの見分けはつかないし、話はよくわからないし、少女戦隊モノ?って思ってすぐ読むのをやめたのですが、その数年後、アニメ化がきっかけで、一気にひきこまれることになりま
「宝石の国」完結によせて
(ネタバレ全開です)
本当に巷の予想通り108話で完結しましたね
第九十九話「始まり」でフォスと石ころが語り合うシーンがあるのですが
という会話が唐突に始まるんです
あまりに脈絡がなさすぎて、これはフォスの未来の暗示、つまり、フォスは最終的に太陽と合体し白色矮星になって、宇宙の終りまで石たちに歌を聞かせることになるのだろうと私は考えました。だから最終回でそのシーンが描かれると推測していたので
「宝石の国」に込められたメッセージとは何だろう?
本作は、月刊アフタヌーン誌上で連載中の「宝石の国」に関する考察である。ネタバレを多く含むため、未読の方は「宝石の国」読了後に読むことをお勧めする。
市川春子が抱えるテーマ
不思議な生物と人間との共生を切なく描く天才、市川春子の初連載作品が「宝石の国」である。
雑誌連載時から話題になっていたが、2017年のアニメ放映以降に多くのファンを生み出し、その独自の世界観に対する考察も多数出ている。
謎の
映画「フライ、ダディ、フライ」ビジュアルブックを見て浸る年の瀬
私は好きになるとしつこい。
同じアーティストの同じ曲を延々聞いているし、同じアニメをワンシーズン分12回、何周も何周も見ている。
小説も繰り返し読んでは、同じところで泣いているし、どれだけしゃぶりつくせば気が済むのかと、自分でも思う。
「フライ、ダディ、フライ」は、そんな私が、人生で40回は軽く見ている映画だ。
何度見ても、やっぱりいいなあ、好きだなあ、と思う。
公開は、2005年7月9日。
今
「おいしいごはんが食べられますように」ネタバレ豊富な偏見てんこ盛り解説
「おいしいごはんが食べられますように」(高瀬 隼子 著)を読んで、最初に思ったのは「どうしてわかるの?」だった。
太宰治の小説を読んだ人は、ほぼ全員が「これは私の話だ」と思うのだ、と何かで読んだが、そういう類の「どうしてわかるの?」に近い。
私は、二谷さんであり、芦川さんであった。
Amazonの作品解説には、こう書いてある。
確かに、主題は人間関係のようにも読める。
けれど、私はこの本を「
『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』感想
以前から気になっていた、この本を読み終えた。
栗城さんの存命中、わたしは彼の存在を全く知らなかった。
「ニートの登山家」と持ち上げられて、ネットで英雄視されたことも、エベレストアタックに何度も失敗して「下山家」と揶揄されていた頃のことも、目にも耳にも入っていなかった。
彼の人生についてはこの本で、初めて知ったことばかりだ。
しかも、私は登山というキツいスポーツにまるで興味がなく、雪もなく酸素も濃