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「宝石の国」パパラチアあれこれ

(ほとんど妄想だと思って頂ければ……)

「宝石の国」の登場人物で、フォスは別格として、次にどの宝石が好きかっていうと、パパラチアなんですよ。もともと、私はああいった姉御肌っていうか、かっこいい男性的女性(女性じゃないけど)って全然好みじゃなくて、「ベルサイユのばら」のオスカルも「無理してる感」が漂って子どもの頃は苦手だったんです。まあ、実際、オスカルは無理してましたし

じゃあなんでパパラチアをそこまで気に入ったのかというと、一言で言うと、性格の複雑さでしょうか。
多数のキャラという群像劇的性質を持つ以上、宝石たちの性格はある程度わかりやすいものとなっているのですが、この人だけはまるっきり違います。
作者はパパラチアをここまでミステリアスなキャラにする必要あったのだろうか?と疑問に思うほど、この人は表面上は何を考えているかわかりません。なんせ平気でうそをつくんですよ。パパラチアの台詞を読む際は、まず「これは本心で言っているのかどうか?」をその都度考えなくてはいけないくらい、この人の言うことはすべて疑ってかかる必要があるんです

ちなみに、パパラチア初登場時のいかにも「紹介してます」風のフォスの台詞です

パパラチアはかっこよくてなんでも知ってて そう ルチルと組んで戦ってた それから硬度は九 靭性は準一級 ボルツの次に強く イエローとおなじくらいの歳で うまれつき体にたくさん穴があいていて ルチルが改造して支えてた それでルチルは医術が上達したけど 最近はずっと動かなくて

宝石の国二十九話

初読時は、別に大した印象もなく、めんどくさそうな髪型してるなーくらいですかね。ボルツのあの黒い長髪は戦闘に役立っていたので、パパラチアもそういうことなんでしょうか。髪型は金剛が決めているらしいので、パパラチアはたとえ本人が短髪が好みでも、不満なんて決して言わないでしょう。
あと、なにも棺みたいな箱に入れなくても……とは思いました。が、よく考えると、この世界に棺なんて存在しないんですよね、死なないんだから

で、巻を追うにつれ、パパラチアに対する疑問がむくむくと湧き上がってきました。最初にひっかかったのはこの台詞です

たとえば 俺はルチルに俺のパズルを諦めてほしいと思ってる ラクさせてやりたいんだ でもあいつはどう受け取るだろうな

宝石の国二十九話
宝石の国二十九話

目覚めたパパラチアにフォスが相談するシーンでの台詞ですが、ルチルのパズルへの執着っぷり、しかもそれを自分の手で成し遂げたいという熱い想いを知った後で、ここを読むと、「ラクさせてやりたいんだ」というパパラチアの台詞が完全に浮くんですよ。ルチルはラクしたいなんてこれっぽっちも思ってなく、パズルはほとんどルチルの生きがいになってるわけで、洞察力に優れたパパラチアがそれをわかってないわけがないんです


宝石の国二十九話

このパパラチアのなんとも言えない微妙な表情も、ルチルの言っていることを素直に受け取っているようには思えません

じゃあ、なぜ「ラクさせてやりたいんだ」なんて明らかにルチルが望んでないことをパパラチアは語ったのか?

一つには、ストーリー上、後にパパラチアをフォスが月に連れて行く理由の伏線とするため、というか、ほとんどコレが理由でしょうね(笑)

二つ目の理由は、「ルチルのパズルをやめてもらいたい」という本心を語ってしまったので、その理由を取り繕ったということでしょうか。フォスに本当の理由を追求されると困りますから

で、パパラチアがなぜルチルにパズルをやめてもらいたいと思うのか、それはパパラチアがもうこれ以上「生きたい」とは思ってなく、自分の生に価値があるとは思ってなかった、ルチルにはもっと別の意義あることに目を向けてほしかったからだと思うのです。
パパラチアの自己評価は驚くほど低いようですし、パパラチアにとってルチルの行為は世界中の何より馬鹿馬鹿しく無益なものと感じていたでしょう

清く正しい本当が 辺り一面を傷つけ 全く予想外に変貌させるかもしれない だから冷静に 慎重にな

宝石の国二十九話

この台詞も初めは意味がわかりませんでした。こんな高度で抽象的な難しいこと言われたって、言われた側は判断に困ります。いったい何十年何百年考え続けたら「冷静」で「慎重」ということになるのでしょう?
これからフォスは前例のない比較対象の無いことをやろうっていうのですから、ある程度の「思い切り」は必要なわけで

じゃあなぜ作者はパパラチアにこの台詞を言わせたのか?それはパパラチアにフォスの行動をぎりぎり肯定させたかったからでしょう。
パパラチアはフォスがとんでもないことをやろうとしていることを知っていて、かつフォスを応援している唯一の宝石なんですよ。
「冷静に」「慎重に」と制限を加えながらも、フォスの行動を肯定していることがポイントなんです。
フォスが後に将来なりたい人物像としてパパラチアへの憧れを語るのも、パパラチアだけは自分を理解して自分の味方でいてくれると信じていたことも大きいでしょう
パパラチアという人は決して相手を否定しません。フォスとの会話も「悪い子だな」と言いつつ、笑って受け入れているんです

でも、だからって、パパラチアに安易に「フォス頑張れよ!」なんて台詞を言わせるわけにはいかなかったのは、パパラチアが責任感の強いキャラだからでしょう。だから「冷静に」「慎重に」という言葉が必要なんです

というか、むしろこのパパラチアの台詞はパパラチア自身の自己紹介になってるんだと思います。彼はフォスよりはるかに賢く、判断力も実行力もありました。フォスの抱いていた疑問くらいはとっくにパパラチアも感じていたはずです。が、彼自身が決して行動に移すことはなかったのは、体調のせいもありますが、周囲への配慮のため「冷静に」「慎重に」を第一に考えていたからでしょう

次にパパラチアが目を覚ますのは、フォスが月に連れて行った直後です

しかし先生を裏切るなんて大胆なことをする 予測は難しいから慎重にと注意したつもりだったんだ でも俺の体はかつてなく快調だ まいったな

宝石の国六十三話

ここでパパラチアがかつてなく快調、つまりルチルの医術で復活したどの時点よりももちろん、彼が誕生して以来の「快調」さだということがわかります

クリソベリルのことはすまなかった

宝石の国六十三話

ここで、パパラチアが仲間を月に送ってしまった罪悪感をイエロー同様に感じていることがわかります。こういうことを思ってもいないくせに、言ってしまえる人ではありませんから

生きるのをさぼってただけだ

宝石の国六十三話
宝石の国六十三話

冗談めいて語っていますが、おそらく、これがパパラチアの本心ど真ん中なのでしょう

意図的だろう 先生の考えを読むことはできないがユークならやりそうだ

宝石の国六十九話

ユークの考える程度のことは瞬時に理解できるパパラチアの頭の良さが伺える一方、フォスはユークの意図をまったく読み取れていません

フォスは全てが異常だ 比べたらだめだ 俺は諦めた フォスに助けられてしまったからな フォスの目的が達成されるようすべてを尽くそう

宝石の国六十九話
宝石の国六十九話

これはとても考えさせられた台詞です。フォスに助けられたと言うけど、フォスがほんの思いつきでパパラチアを月に連れて来ただけのことですし、ルチルの「三十万三十回目」の施術とは比較になりません。まさかパパラチアが「努力」より「結果」を重視したわけじゃないでしょう。「フォスに助けられてしまったからな」というのはフォスの心理的負担を減らすために、思ってもいないことをあえて語っているのだと思います。というのも、パパラチア自身が既に「生きていたい」などとは全く思ってないようなので、本心から「助けられた」と感じているはずはないからです

じゃあ、なぜ、パパラチアは全力でフォスの目的達成に動いたのか?それはこの閉塞した世界において、フォスの行動に希望を見出していたからでしょう。もちろん、自分自身の希望ではなく、仲間にとっての希望です
(ひょっとして、エクメアはパパラチアが復活した直後に、皆が無に行けるように、フォスを動かしたいという目論見をパパラチアに語った可能性はあるんですけど、描かれてない以上なんとも言えません)

エクメアとパパラチアはある点ではそっくりなんですよ。
決して自分の内心を他人には伝えない点、自分自身はもうこれ以上生きたいなんて微塵も思ってないのに、自分を犠牲にしてまで、仲間を助けるために行動する点。
それでもエクメアには永く虚しい月人の人生でカンゴームが現れて、一時的な幸福は得られたわけですが、パパラチアには何かあったのだろうか?彼にも若い頃は、なにか楽しいと思える瞬間が存在したと思いたいです

そうして、フォスとパパラチアとイエローと三人で、地上へ夜襲をかけにいくのですが、いったん決断した以上、パパラチアは躊躇いなど一切見せません。ルチル相手でも本気で全力で斬り捨てます。ここでルチルが「私の」と言いかけてバラバラになっていくのですが、何を言いかけていたのでしょうか?何か恩着せがましいことを言いたかったのかな?と想像してます

そして、シンシャがフォスを狙って毒液を投げてきた瞬間、パパラチアはフォスを剣で遠くへ飛ばして、自分が身代わりになって毒液を浴びて倒れます

単行本11巻の登場人物紹介で、パパラチアについては「硬度/9 後悔しないようにしている。」と書かれていますが、これは裏を返せば、パパラチアという人はいつもちょっとしたことで非常に後悔してしまう人だということを意味しているんだと思います。
ですから、パパラチアにとっては、フォスを助けなかったことで後悔するより、自分に毒液をかけられるほうが、「後悔」という点ではるかに望ましかったということなのでしょう。
クリソベリルを助けられなかったことも、アレキはきっぱり「あなたのせいではないわ」と言い切っているのに、パパラチア本人は本気で後悔して、たびたび思い出しては罪悪感に苦しめられていることが想像できます

毒液を浴びたパパラチアは、またしばらくの間、眠りにつくわけですが、この人はストーリーの都合上、ほとんど寝てもらわなくては困るんですよね。パパラチアが起きている限り、パパラチアはフォスを助けるために全力を尽くすはずですが、物語的にはフォスは孤立して追いつめられていく必要があるので

だから次に登場するのは、220年後、バラバラに埋められたフォスが組み立てられ、再び地上の宝石たちに攻撃された時点です。目覚めたとき、偶然通りかかったゴーシェに見つかって、一人では起き上がれないほど衰弱していたのに、ゴーシェに助けてもらって地上へ向かいます

宝石の国八十一話

ここで、ルチルに「粉にして海に流してやるよ」と言われているフォスを助けるため、パパラチアはあまりに非情な言動をとります。自分の体のパーツを取り出してルチルに投げ渡すのです

ほら 土産だ 参考になる

宝石の国八十一話
宝石の国八十一話

そう言った直後、パパラチアは倒れて動かなくなるのですが、この一言で、ルチルがパパラチアの健康よりも、実は自分の手でパパラチアを治すことを重視していた事実にパパラチアが気づいていたことがわかるんです。もちろん、ルチルにもその真意は伝わり、ルチルは愕然として、その場に座り込んでしまいます
フォスを救うためにルチルの心が傷つくよう、最も効果が高い最悪の台詞をあえてパパラチアが語ったのです

私はパパラチアはルチルが嫌いだったわけでも憎んでいたわけでもないと思います。多少うんざりしていた部分はあったとは思いますが、それでも共に戦ってきて、自分を慕い、支えてくれた大切な仲間だと感じていたでしょう

だからこそ、こんなセリフを言わざるを得なかったパパラチアの内心を想うと、胸が痛くなります。ルチル以上に彼は傷ついたと思います。本当はこんなことは絶対に言いたくなかったはずですが、フォスを救うためには、確実にルチルの動きを止めなければなりません。他の宝石たちだったら誰一人こんなことはできなかったでしょうが、自分の心を殺してまで、目的遂行できるのがパパラチアです。そして、パパラチアにまた一つ罪悪感が積み重なっていくのです

パパラチアとフォスの絡みはここで終わり、次にパパラチアが目覚めたとき、彼は月にいて月人になっていたはずです。そして、目覚めた直後、真っ先にフォスの安否を誰かに尋ねたはずです。その質問の答えを聞いて彼は絶望したことでしょう。ここからのパパラチアの心情を想像(妄想)するともう痛々しいとしか言いようがないんですよ。作者はそこまでパパラチアを虐める必要あるの?ってくらい

第九十六話で、パパラチアは月のルチルの診療所の屋根で特徴的な髪を垂らして横たわっています。ルチルが患者に「パートナーの無気力がお悩みで いえ お気持ちよくわかります」と言っているので、パパラチアが無気力になっていることと、ルチルとパパラチアが和解していることが読み取れます

宝石の国 九十六話

問題はこのシーンではなく、12巻特装版小冊子「The Party At The End」のパパラチアへのインタビューです
この冊子はラドラという月人がいろんな元宝石の月人たちへインタビューして回った記録を一冊の本にしてあって、初っ端がパパラチアへのインタビューとなっているのですが

――読書中にごめん。この本面白そうだ。
昼寝中と、興味深い初期宇宙の科学的な見解
――夢を見た?
おまえは結局怠け者と薔薇に言われる夢を見た。それは本当に本当
――今君がベッドにしてる診療所顧客へのアフターケアは評判だよ。優しく適確なアドバイスと共に。
怠け者の元宝石は珍しいだけ。名医の診察は手厳しい。
――アイスは食べ頃?
客の土産。昼寝してしまった。昨日は蜂蜜ミントティー、ラベンダーケーキ、霧のフライ
――お気に入りは。
ロータスチップス。サーティの店のもの。
――顧客はどんな会話を。
天気の話。気分の話。恋人の話。さっきは最も奥の幻の話。ひみつの境目は気分によって変わる。
――君の穴を撮ってみたかった。
みんな見たがる。ひとつ残してもよかった。
――今夜始まるパーティで。
おそらく。

「The Party At The End」

このインタビュー以外にもラドラが撮った写真が二枚掲載されていて、一枚はこの記事のタイトルの上に貼ってある画像ですが、もう一枚は下半身になにもつけてないパパラチアが大股開きしてる写真なんですよ!(ぼかしてはあります……)

正直、インタビューの内容もよくわからないというか……、「今君がベッドにしてる診療所顧客へのアフターケア」っていったい何を言っているのでしょう?日本語になってないですよね?「ベッドにしてる」じゃなくて「ベッドでしてる」ってことなんでしょうか?
まあ、細かいことはともかく、性的サービスのような行為をパパラチアが顧客(ルチルの患者)にしていることはぼんやりと理解できます。写真を含めて判断するとそう考えるのが自然でしょう

で、なんでパパラチアはこんなことをしているのかってことなんです、それは

おまえは結局怠け者と薔薇に言われる夢を見た。それは本当に本当

「The Party At The End」

という回答に示されていると思うんですよ。
これは、ようするに、パパラチアがフォスに対して、ものすごい罪悪感を持っているということだと思います。客観的にはあの体質で限界ぎりぎりまでフォスのために尽力したとしか読者には思えませんが、パパラチア自身はそうは感じてないのでしょう。

フォス一人にすべてをやらせてしまった。フォスを犠牲にしない方法を模索するべきだった。フォスの代わりに自分が地上に一人取り残されるべきだった……と後悔してるのだと思います

「冷静に」「慎重に」と彼が周囲への配慮のため、いつも重視していた思慮深い判断すら、結局は何もやりたくない怠け者の自分の言い訳にすぎなかった、と彼が考えたとしてもおかしくないくらいです
なぜなら、パパラチアは本心では何もせず、いつも眠って、生きることをさぼっていたかったのでしょうから

そして、そういった自分を過剰なまでに責める心理が、パパラチアを性的サービスという仕事に向かわせているのだろうと思うんです。これがダイヤだったら、ああ、そうやって相手に好かれること、認められることを望んでるんだろうなって解釈したでしょうが、パパラチアは他人に評価されることなど全く求めてません。彼自身への評価は常に彼本人しか下すことはできないのです。しかもとてつもなく厳しい評価です

本当は、パパラチアほどの能力の高さがあれば、なんだってできたと思うんですよ。第九十六話でエクメアや金剛と共に月人たちのトップに立っているのはユークでしたが、これがパパラチアだとしても何もおかしくはありません(おそらく彼は辞退したのでしょう)。天才科学者エィティフォーに匹敵するような科学者にだってなれたでしょう。しかも月人になって穴も塞がれて、体調も万全なわけです。
しかし、彼の望んだことは性的サービスという仕事だった……

なにもそんなことをしなくても……と思う一方で、誰かを本気で喜ばせるという点で、これ以上パパラチアらしい仕事もないと思ってしまうんです。そこがとても悲しいのです

フォスに対する罪悪感を少しでも紛れさせるにはここまでするしかなかったのだろうと思ってます。なんという美しくピュアな心でしょうか

他にも、厳しい物言いをするルチルの診療所を流行らせるために、陰ながら支えているという側面もあると思います。ルチル一人だったら、キツイことばかり言われて、患者は逃げちゃうでしょうから。
正しくは「患者」と言うべきところ、ラドラは一貫して「顧客」という語句を用いてますが、これもルチルの診療所の実態をわかっているからでしょう

しかし、パパラチアは、なぜここまで他者のことばかり考えなければならないのでしょう?彼自身は自分の「生」に何の喜びも見出してないのに。
そう思うと、胸が張り裂けそうになるんです(ちょっと大げさか)

そういうわけで、第九十八話「祈り」で、誰よりも無に行けて良かったね、と私が感じた二人は一人がエクメアでもう一人がパパラチアでした。エクメアに対してはついに長年の彼の努力が実ったためですが、パパラチアの場合は彼にとっての一万年はすべてがただただ苦痛以外のなにものでなかったと思うからです。もちろん、彼はその辛さを周囲には一切見せなかったでしょう。一万年の終りの頃は、皆が精神を病んでいたと想像していますが、パパラチアはそんな仲間たちを最後まで気遣ったことでしょう

余談ですが、数年前にパパラチア愛が高じて、パパラチアのペンダントを買ってしまいました。私の母が宝飾品が好きで、いくつかコレクションしてたのですが、その中に祖母の形見だという青のサファイアの指輪があって、それがまあインクルージョンだらけなんですよ。それで、どうせならと思って、クレサンベールという京セラの再結晶化したパパラチアを購入したんです。そっちのほうがインクルージョン皆無だし値段も手頃ですし

そんなパパラチアのペンダントは本当に不純物もなく、限りなく透明で、まるでパパラチアの純粋で高潔な心を現わしているかのようでした、が、あまりに綺麗すぎてどこか不自然で落ち着かないんです。一つか二つ、インクルージョンが入っていたほうがコランダムとしては安心できるというか。
パパラチアというキャラも、ベニトのような普通の人間らしさが少しでもあれば、もう少し生きやすかったのではないかと思います

パパラチアという言葉はシンハリ語で「蓮」を意味するらしいですね。「泥中の蓮」という四字熟語は「俗世にあっても、清廉な人物のたとえ」なのだそうですが、まさにパパラチアにふさわしい名前で、作者もそう考えて、パパラチアをパパラチアにしたのでしょう

ということで、どなたかパパラチアについて書くかな~?と様子を見ていたのですが、書かれないようなので、私が思いっきり書いてしまいました

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