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お正月の後の甘いもの 黒豆抹茶パウンドケーキ

年に一度、お正月が終わった後にだけ作るお菓子、それが黒豆抹茶パウンドケーキだ。
これを作るために、お節料理を作る時にはいつも黒豆は多めに炊いておく。
その三分の一くらいを分けて、ラム酒かコニャックを少しだけ加えて保存しておき、それを入れて焼くのが、このパウンドケーキなのだ。


黒豆はこちらでも近年は普通のスーパーなどでも売られているので、手に入りづらい事はないけれど、問題なのは抹茶だ。抹茶は日本食材店かお茶専門店のみでしか手に入らずとても高価なので、日本から送ってもらったものをケチケチ少しづつ使っている。
最近はこちらでも抹茶は人気で、Matchaというそのままの名前で抹茶ラテなどを置いているカフェもあるのだけど、いったいどこで抹茶を手に入れているのか疑問。
友達に頼むといつも京都の「一保堂」などいいものを送ってくれる。私はお茶を点てたりは出来ないので、製菓用に使うのは贅沢じゃないかと思ったりもするけど、そのまま残しておいて賞味期限切れになる方がもっと勿体ないので、いつも抹茶系のお菓子を作る時に使っている。ありがたや。


日本の食材を大事にし過ぎて、気付いた時には賞味期限切れになっているというのは、海外生活あるある、だと思う。
勿体無いのでよっぽどの事がない限り我が家では、2、3年過ぎていても平気で食べてる。それでもこれまでお腹を壊したことは全くないので大丈夫だ。たぶん。

この黒豆抹茶パウンドケーキを食べる時はいつも、写真の梅の花模様のケーキ皿を使うことにしている。気持ちだけでも早春。
この皿はスウェーデンのRörstrandロールストランドという窯のもので、Japonica(日本)という名前のシリーズ。
西洋人が絵付けするとこうなるのか、という感じの梅の花は、ちょっと洋風。
こちらの国々では梅の花というのは見た事がないし、咲かないと思われるので、日本をイメージしたオリエンタルなデザインにするために、梅の花を描いたのかもしれない。もし梅の木が育つなら、梅干しも作れるのになぁ。
調べてみたら、梅の木の日本での北限は北海道・旭川市だそうです。こちらは旭川市よりもっと緯度が高いため、やっぱり梅の木は育たないよな…と納得したのでした。

そして、こちらの緯度と同じくらいの場所はどこかなと更に調べたら、シベリアとアラスカでした…。
いやぁどーりで寒いと思ったわ…。あはははは。
ここ数日は気温がプラスになり、雪が溶け出し道路はぐちゃぐちゃでとても歩きにくい。夫は「なんだか春が来たみたいだね〜」と言ってた。
気温1度で春が来た気分になる…そういう地域に住んでおります(苦笑)



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