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☆DXリテラシー(ETLとは? #10)

こんにちは、モーリーです。


今日は『ETL(イー・ティー・エル)』について解説します。

ETLとは、『Extract(抽出)』『Transform(変換)』『Load(書き出し)』の略語です。さまざまなデータベースやシステムからデータを抽出し、扱いやすいフォーマットに変換して、DWH(データウェアハウス)に書き出す一連のプロセスです。一般的に、DWHにデータを保存する際の前処理として行われます。DWHに書き出されたデータは整った状態であるため、BIなどの分析に活用できます。



⚫️ETLの機能

データの有効活用をサポートするETLは、各工程でどのような処理が行われているのでしょうか。

抽出(Extract)
基幹システムやデータベースからデータの抽出を行います。どのような利用目的でデータを抽出するのかを明確にして作業に臨みます。利用目的の明確化により、不要な情報は抽出されず、その後の作業を効率よく進めることが可能です。
なお、自社にデータを保管し、ETL処理を業者に委託する場合は、データの抽出作業を自社で行います。セキュリティ面を考慮し、委託先がデータを抽出することはありません。

変換・加工(Transform)
DWHに書き出しやすいように、一定の規則に従いデータの変換・加工を行います。『抽出』のプロセスでDWHに書き出しやすいデータ形式になっている場合は、このプロセスを省略可能です。
しかし、DWHに適したデータ形式を把握せず、別の形式で抽出してしまうと変換・加工に大幅な時間がかかります。そのため、各プロセスで担当者が異なる場合や抽出・変換を委託する場合、情報の共有が重要です。
最終的なデータ形式は何か、情報共有を図ることで処理を効率化できるでしょう。

書き出し(Load)
変換・加工のプロセスで作成したデータファイルをDWHへ書き出します。このプロセスは、DWHが有する『インポート命令』を利用すると効率的です。SQLのもつ『行追加命令』よりも、一度に大量のデータを高速で取り込めます。



⚫️ETLツールの必要性

ツールがなくてもETL処理は実施できますが、なぜデータ統合でETLツールが注目されるのでしょうか。必要とされる2つの理由を解説します。

・開発工数を削減するため
基幹システムなどに点在したデータをDWHへ統合するには、それらを実行するシステムが必要です。システムを構築するには、高度なプログラミング知識が求められます。さらに、統合するデータベースの種類が多くなればなるほど、開発工数がかかります。

しかし、ETLツールはデータ統合に必要な部品を提供しており、その部品を組み合わせることでデータを統合するシステムの構築が可能です。直感的な操作でシステムを開発できるため、一からプログラミングをする必要はありません。これにより、データをDWHへ統合させるシステムの開発工数を削減できます。

・データ品質を向上させるため
ETLツールはデータ抽出や変換・加工、書き出しに必要な機能が搭載されており、DWHへのデータ統合が容易になります。たとえば基幹システムなどのデータフォーマットがバラバラでも、適宜、所定のデータ形式に変換が可能です。また、『データクレンジング』により、データの重複や誤り、表記の揺れなどを自動で修正します。これにより、初心者であっても質の高いデータ統合ができるでしょう。


⚫️ETL処理について理解し、データを有効活用しよう!

ETL処理とは、さまざまなデータベースからデータを抽出し、DWHに取り込みやすいフォーマットに変換・加工し、DWHに書き出す処理です。
ETLツールは、データの抽出・変換・加工・書き出し機能を搭載しています。データをDWHへ統合するためのシステム構築にかかる開発工数を削減でき、質の高いデータ統合が可能です。自社データ活用に向けてETLの知識を深め、経営に活かしていきましょう。


本日は、以上です。

それでは、皆さん良い1日を

また 明日

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