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#麒麟がくる
大河ドラマから見る日本貨幣史12『甲陽軍鑑と甲斐』
『麒麟がくる』第21話、最新学説に則った行軍時間や天候の変遷、信長の戦略まで完璧に描写し、令和2年でもっとも新しい説を採用した桶狭間だったのではないでしょうか!!見ていてものすごく興奮しました!
ドラマ内では松平元康(徳川家康)が、桶狭間の合戦後に岡崎城に入ったとしか語られませんでしたが、あの後元康は、1年近く今川軍として信長と戦を繰り広げております。ですが、今川氏真が東の北条と北の武田防衛ばか
大河ドラマから見る日本貨幣史11『米がなければ麦を食べる!』
第20回『家康への文』は、桶狭間前夜の織田・今川両勢力の思惑をうまく描いていて面白かったですね。気が付けば、信長の心を鷲掴みにしている十兵衛の描写もとてもよかったです。
ちなみに劇中で信長が「丸根砦に元康が仕掛けてきたら、火を放って撤退しろ」と命令していたのはうまい演出だなと思います。元康が裏切ると見越してそれがばれないようにするという信長なりの気遣いなのでしょう。
史実では元康は丸根砦を全力
大河ドラマから見る日本貨幣史10『献上される鷹の値段とは?』
いやあ、第19回『信長を暗殺せよ』面白かった!
織田信長が三好長慶に摂津と尾張の交換を求めたという天野忠幸先生の説を大河ドラマで描いたのは初だったのではないでしょうか。16世紀後半、内戦が長引きすぎことにより権力者が誰ひとり機能しなくなっていた室町幕府や、有能な三好政権の姿も具に描いており、最新学説をなるべく取り込もうという姿勢が見えておりますね。これまで梟雄としてしか描かれて来なかった松永久秀
大河ドラマから見る日本貨幣史9 『領地替え(転封)はなぜ難しいのか』
貨幣史とはまた異なりますが
第16回『大きな国』にて光秀は、斎藤義龍からさらに石高を増やす領地替えを提案されます。石高を増やす、すなわち年収のアップですが、十兵衛は先祖伝来の土地を手放すという事実と、義龍への不信からこの提案を断りました。
ドラマ的にはこの後の光秀の決意につながっていく重要なシーンでしたが、あなた自身の立場を光秀として考えた時「ん?」と思いませんか?上司から「転勤して。年収アッ