母の味、っていったらセロリのキーマカレー
花粉症がなかった頃、春はただただ気持ちが明るくなるだけの季節だった。
気候はだんだんと過ごしやすくなってくるのにずっと鼻の奥に何かがつかえて息が苦しい、こんなにいい天気なのに決して元気100%でいることができない、それだけで毎日にうっすら憂鬱が垂れ込めて、同時に春って曇りの日も意外と多かったんだとか、この生半可な温かさってどこか苛立つものもあるなとか、今まで思ってもいなかったようなことが心に引っかかりはじめた。
そうでなければ「春愁」という季語の美しさを理解することはできなか