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岸政彦のにがにが日記はにがにがでぶつぶつでよかった

岸政彦の『にがにが日記』が、よかった。
 
基本ぶつぶつ言っている。
社会学者のおじさんがぶつぶつぐだぐだ言っている。
起きて食って労働して書いて酒呑んで散歩して猫の世話をしてパン食ったりラーメン食ったり映画観たりつまらないけどおもしろいギャグ考えたり調査したり記録したりしながらぶつぶつ言っている。
それが日々でその日々の繰り返しじゃないけれど一日一日の中に誕生日があったり年末年始があったり尊敬する人たちとの楽しい日があったりうぜーなーあいつみたいなんがあったり自由だけど自由じゃなくて自由じゃないけど自由で、そんな日々の中に身近な生と死がある。
 
〝世の中わからんことだらけやな〟
 
〝人生とは、一概にはいえないのだ〟
 
なにがよかったのかわかんないけど、よかった、と思った。

昨今、ZINE?とかで「日記本」というジャンルが流行り?みたいで、
「日記本売ります」「日記本つくりました」というのを見るとヒネクレモノの血が騒ぐというか日本語的に「?」となってしまったりもする。
でも、考えてみれば徒然草、土佐日記、蜻蛉日記、更級日記、西洋でもなになに戦記、みたいに、日記文学の流れからするとなにも変ではないわな、ないわよな。

岸政彦、
生活史研究や記録の第一人者であるその人の日記は、ぶつぶつで、にがにがで、とても、よかった。

◆◆
【略歴や自己紹介など】

構成作家/ライター/エッセイスト、
Momoこと中村桃子(桃花舞台)と申します。

旅芝居(大衆演劇)や、
今はストリップ🦋♥とストリップ劇場に魅了される物書きです。

普段はラジオ番組構成や資料やCM書き、
各種文章やキャッチコピーなど、やっています。

劇場が好き。人間に興味が尽きません。

舞台鑑賞(歌舞伎、ミュージカル、新感線、小劇場、演芸、プロレス)と、
学生時代の劇団活動(作・演出/制作/役者)、
本を読むことと書くことで生きてきました。

某劇団の音楽監督、
亡き関西の喜劇作家、
大阪を愛するエッセイストに師事し、
大阪の制作会社兼広告代理店勤務を経て、フリー。

lifeworkたる原稿企画(書籍化)2本を進め中。
その顔見世と筋トレを兼ねての1日1色々note「桃花舞台」を更新中。
【Twitter】【Instagram】 など、各種フォローも、とてもうれしいです。

詳しいプロフィールや経歴やご挨拶は以下のBlogのトップページから。
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Webマガジン「Stay Salty」Vol.33巻頭に自己紹介エッセイを寄稿しました。

12月Vol.34からは不定期コラムコーナー「DAYS」も書かせていただいています。

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東京・湯島の本屋「出発点」では2箱古本屋もやっています。
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読書にまつわるエッセイ集(ZINE)、
tabistorybooks『本と旅する』もお店と通販で取り扱い中。

旅と思索社様のWebマガジン「tabistory」では2種類の連載をしています。
酒場話「心はだか、ぴったんこ」(現在19話)と
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旅芝居・大衆演劇関係では各種ライティング業をずっとやってきました。
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