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JUMP

朝からキヨシローのことを思い出していたというか思い出さされた。
 
ほぼほぼ全曲好きだ。
世代じゃないから好きなのかもしれない。
ずっとずっと前にキヨシロー展みたいのに行ったら、
近所(当時)の呑み屋のロッキンな店長とたまたま会って、
「え、好きなんですか。若いのに!」「大好きです」からのそれまで以上に仲良くなったりもした。
 
聴くと毎回笑いまくりながら泣いてしまう。
なんやねんその歌詞は。
怒っている歌も、めっちゃ怒ってる歌も、
なんかほんとつぶやきみたいな歌も、ちいさなやさしい歌も、歌にすらなってないみたいな歌も、へんな絵も。変な声も変な歌い方も。変だぞ最強だぞ。
 
ばかにして笑う人も居るやろう。居た。
その側の気持ちもわからなくはない。えー。えー、やけど。
「よくない」「それはどうなの」っていう人も居るやろう。居た。
その気持ちもわからなくはない。えー。えー、やけど。
つまり、それだけ、〝変〟ってことだ。
このストレートさは、〝力〟だ。
 
たくさんの名曲たちとか、
よく持ち出されがちな『君が僕を知ってる』とか、
ファンも、皆も好きな曲は勿論、
怒りだした怒りまくってる一連の曲も勿論、
『FM東京』も勿論(えー)、
烏合の衆、しゅー、しゅー! ってディスってる、
その名も『シュー』っていう初期の曲や
どうしようもない面倒臭いジイサンの気持ちを歌う『高齢化社会』も、なぜかいま頭に浮かんだ。
『ドカドカうるさいR&Rバンド』とかもなんかなぜかたまに口ずさんでる。
 
キヨシローの選挙ソングが令和の今バズるなんて思いもしなかった。
あれは、ニュース番組で対談と共に歌ってたよなあ、なんて思い出して検索したら「筑紫哲也NEWS23 選挙スペシャル」(2004年7月9日)だった。
 
あの頃を経て、令和の今、この歌が、トレンド入りを、している。
 
どれも好きだが、「いちばん」を聞かれたら、
最後の最後のほうに出した曲『JUMP』かもしれない。
文章やエッセイに使われたりする「祈り」って言葉は、言葉も、軽くて好きではない。
っていうか、わたしはたぶん、きれいな言葉が(も)あまり好きではない。
きれいな言葉って、誤解を招く書き方をしてしまったけれど、
きれいすぎる整ったこと、いや、整えようとしすぎるしすぎてることや、
偏ったこと偏り過ぎていることとか、
誰かや何かを排除しようとすることや、
誰かを悪く言ったり蹴落としたり無視したり無視して固まったり
グループを作ってまた排除しようとしたりしたり、
でも、きれいな顔やきれいな言葉をしたり、
そのきれいさに浸ったり騙したり騙されたりとか。
でも、人間やもんな。でも。でも。
なんか強いとか弱いとか簡単に言いすぎ言いがちじゃないかな。でも、言いたいよな。でも。でも。
 
ストレートストレートまっすぐまっしぐらに歌ってきたキヨシロー、
おっさんになったけどおっさんじゃないキヨシローの、
そして皆の、祈りだと思う『JUMP』は何度聞いても込み上げてくるものがあって、矢野顕子と共に歌った『ひとつだけ』と同じくらいか、ちょっとだけそれ以上かもくらいに、好きだ。
 
PVも、いい。


◆◆
【略歴や自己紹介など】

構成作家/ライター/エッセイスト、
Momoこと中村桃子(桃花舞台)と申します。

旅芝居(大衆演劇)や、
今はストリップ🦋♥とストリップ劇場に魅了される物書きです。

普段はラジオ番組構成や資料やCM書き、
各種文章やキャッチコピーなど、やっています。

劇場が好き。人間に興味が尽きません。

舞台鑑賞(歌舞伎、ミュージカル、新感線、小劇場、演芸、プロレス)と、
学生時代の劇団活動(作・演出/制作/役者)、
本を読むことと書くことで生きてきました。

某劇団の音楽監督、
亡き関西の喜劇作家、
大阪を愛するエッセイストに師事し、
大阪の制作会社兼広告代理店勤務を経て、フリー。
lifeworkたる原稿企画(書籍化)2本を進め中。
その顔見世と筋トレを兼ねての1日1色々note「桃花舞台」を更新中。
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