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[講演登壇]中小企業診断士協会で「ウェルネスと日本文化の親和性-コロナ禍で顕在化したニーズを捉えて-」というテーマでお話しさせていただきました

「コロナで変化が大きかった中で上手く対応していて、中小企業支援時の材料として参考になる話しを聞けた。」

「企業はリモートでの仕事が増え、チームコミュニケーションどうする?という経営課題が出てきている。その解決策になっているんだな、と感じました」

というコメントをいただきました。


コロナ禍にグローバル展開をした裏側

「日本の強みを活用したブランディング」
「オンラインで完結する購買」
について、
ZenEatingとして挑戦してきたことをグローバル視点で講演させていただきました。

中小企業診断士協会国際部の約70名の方に向けてお話しした内容を、スライドで一部公開します!

インバウンド業界の方はもちろん、オンラインでのサービス展開に壁を感じていらっしゃる事業者さんや、日本と世界のウェルネス事情について興味がある方にとって、参考になれば幸いです。

コロナ禍で変化した世界のマーケット

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「↑それってすごいの?」の答えは…
「オンライン体験」というマーケットサイズから説明できるかもしれません。

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1.9ビリオン米ドル=1.9兆円
こちら2019年までのデータを元に作られた予測で、2020年はまだデータが出てないのですが、コロナでより加速しているはずです。
現在8兆円とも言われています。


私が一人でオペレーションを回していながら、日本で6位のレビューの数、日本1位の満足度を獲得できた理由はこちら。

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インバウンド業界では、
コロナ以前強かったサービス提供者と、
変化適応力(捨てる勇気)が高い提供者がまるきりひっくり返りました。

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私はコロナに直面した際に、恐らく一番ダメージを受けたインバウンド業界にいました。

挫折を味わいつつも、自社が外国人に日本らしいものを提供するインバウンド事業者ではなく、「文化の輸出」「体験の輸出」と視点を変えました。
そうすることで、手放すものは手放し、柔軟に対応できました。

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オンラインで提供できる形に調整していったことで、むしろコロナ前より本質的な価値を提供できていると感じています!

コロナのおかげでライフミッションや、自分だから提供できる価値に向き合えたのかもしれません。

グローバルで見た、日本文化の可能性

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ブランディングの再検討で、自社サービスで意識したのは2点。
いずれもステイホームと密接に関係があります。

①異文化体験ニーズ
日本文化の特別感が強みに→非日常体験が価値と認識して提供することを意識。

②ウェルネスのニーズ
家で出来る健康→身体も心もお疲れ気味→生活に持ち帰りやすいことが価値と認識して提供することを意識。

オンライン環境で、同じ机のままパソコン一つで、お出かけの顔と自宅モードの顔と、境目が曖昧になっているから出てきたニーズかと思います。

非日常体験でありながら、日常に活かしやすい学びがほしい。
この相反する悩みをどちらも抱えている方が多い中、2つを同時に叶えることで独自の価値になると仮説を立てました。

・食=日常で毎日すること
・日本の精神性=神秘的な特別体験という非日常

これこそ日本文化が得意とするところではないでしょうか。

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ZenEatingの参加者の国別の分布です。
ちなみに価格を下げると、アフリカ、インドからの参加が増えます。

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スティーブジョブズが禅を愛したことにも表される通り、
海外(特にアメリカ)から見た時の日本の魅力は日本人が思っている以上に、その「神秘性」や「美しさ」にあると思います。

Zen Eatingは、日本の神秘性を現代人にも受け取りやすい形に編集し直すことで、世界の色々な地域の方から受け入れていただいていると感じています。

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論理や予測が効かない一年でしたし、予想通りにいかないことが増えるこれからの時代に、東洋の思想が求められている所感があります。

長い歴史や深い精神性を持つ国という特徴が日本の強みなのではないでしょうか。

こんまりさんがアメリカを始め世界的にヒットしているのは、その美しい精神性だと聞きます。
例えば、物を捨てる時に感謝を込めるところなど特に感動されるそうです。

私のZenEatingの中でも似たことが起こります。

「いただきますはボナペティと同じシーンで使うけど、「謙虚な気持ちで受け取ります」という意味合いがあるんです」と言うと「はぁ~~!美しい心!」と驚かれます。
「丁寧に食べる」ことを通して日本の神秘性が海外の方を魅了している瞬間といえるかもしれません。

ウェルネスニーズの高まりと展望

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みなさんはコロナで日々の暮らしに変化はありましたか?
身体やメンタルに変化はありましたか?

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ZenEatingはありがたいことに、法人様からの引き合いもあります。


新時代のグローバルビジネス戦略、提案

公の場に出せないスライドがあり、戦略というタイトルに内容が伴っていないのが恐縮ですが、まとめです。

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機会損失をしたくないばかりに、時差が原因のミスを犯してしまいました!

情けない恥ずかしい失敗ですが、失敗こそ共有させて頂くことで読者様にとって価値になると思うので、公開します。


失敗から学んだこと
・一つのプラットフォームに頼り切らない設計=SEOが落ちても大丈夫なようにする
・時差に耐える仕組みが必要=リアルタイムではないコンテンツ(録音録画など)の提供体制

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提供価値の意味づけ(所属業界)を変えることで、トライ&エラーをしています。

オンラインで出来る異文化体験のニーズは、コロナ後に減りそうな需要とも考えられるので割合を減らしていきます。

ニーズを細分化して、ひとつの商品サービスで提供できる価値を複数用意しておくと環境変化に対応しやすくなると仮説を立て実験中です!

その他いただいたコメント

「新型コロナウィルスの影響で中小企業厳しいという話が多かった一方、新規上場企業数IPOが過去数年の中で一番多い年でもあった。
好調な企業はコロナに上手く適応して、変化をアゲインストではなくフォローとして使っていることが成功の要因。今日のZen Eatingさんのお話しはそういう意味でも、中小企業支援時のネタとして参考になるお話しだった。」

まとめ

結論も正解も出ない世の中ですが、これからも前向きに実験を続けていきたいと思います!

今後もアップデートしていくので、講演、登壇などでお役に立てることがあればお気軽にお声がけくださいませ。

「ZenEatingの舞台裏(仮)」として、ウェルネスのビジネス展開をグローバルに考えるような記事を、このnoteで書いていこうと思います。
Twitterでも舞台裏についてたまにつぶやいています。よかったらフォローしてくださいね!

長文をお読みいただきありがとうございました。

参考記事

コロナの初期、ZenEatingという形ではサービスが確立する前も、グローバルに「オンライン体験」をして、裏側からお役に立てればと考えていたのでした。
今でも参考になる部分ありそうです。

ZenEatingって何?

Zen Eatingのワークは、瞑想のような食事時間を過ごした後に対話をする、約1時間の体験。
食べながら瞑想を体験いただけるこのワークで、禅的な丁寧な時間を過ごしていただけます。日頃は無意識に行いがちな「食べる行為」を丁寧に行うことで、「身体の感覚を研ぎ澄ませることができた」と参加者のほとんどが感じるようです。

▶法人のご担当者様へ

今回のようなビジネス視点での講演の他、ワークショップもご提供できます。

ZenEating食べる瞑想について、ワークにご興味持ってくださった方は、ウェブサイトからご連絡ください!
アメリカ中心にニーズが高まるZenEatingを、貴社の企業研修やセミナー、オンラインイベントでメンタルヘルス、ウェルネス、アクティビティとして、食べる瞑想Zen Eating取り入れてみませんか?

▷リモートワークでのコミュニケーション潤滑油に
食べるという誰もが簡単にできる行為に、瞑想という心身が穏やかにゆるむ要素をかけ合わせたZenEating。

五感を使って食事をすることで身体の感覚が研ぎ澄ませて、脳がやわらかくなったり、思考と感性のバランスが整ったクリエイティブな状態を作れた、とご好評いただいています。

▷チームビルディングに
また、ZenEatingはチームビルディングとしてもご活用いただいています。
食べる瞑想をすることで、心が穏やかにオープンになることから、他者との関係性も良くなります。

結果的にチームの深い繋がりが、自然な形で実現したと複数の企業様からご好評いただいています。

お一人でご参加いただける気軽なイベントも開催しています。

次回イベントは2021年1/16(土)12:30~です。Zoomでお会いしましょう!
お申込みはこちら↓

◆音声を聞いてみる
日本語音声もあり

日本語専用アプリ

◆SNS&お問い合わせ
-Instagram @zeneatingmomo
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最新のイベント情報などはSNSでお知らせしています。フォローやシェア歓迎😊✨

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英語でも開催しています。


プロフィール

食べる瞑想のZen Eating代表 にしむらももえ

禅に着想を得て、心の在り方を磨く食ワークを開発。Google米国本社やアクセンチュアからチームビルディング/健康増進プログラムとして採用された。
身体感覚を研ぎ澄ます食べ方を瞑想となぞらえ、コロナ禍に4ヶ月で30ヵ国、500名の心の安らぎに貢献。
幼少期のエジプト在住、30か国の旅行、山伏の祖父が住む山形が故郷、現在は東京在住と、文化のルツボを楽しんで生きる。
星野リゾートでのウェルネス担当の後、水道電気のない家に突撃ホームステイするなどの2年間のインド移住を経て、Cookpad勤務時にはデジタル市場で奮闘した。
ZenEatingの書籍執筆中、ドキュメンタリー制作が近年の夢。

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