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応天の門(著:灰原薬)【がくしょうってのはなんだね?「マンガ紹介をする者のことだ」「ちがいます。いい加減なことを言わないでください」「別にここでは間違ってないだろ?」「だいたいあなたは」】

最近は紫式部が番組狭しと大活躍しているけど、

紫式部と藤原道長が出てくるなら、

菅原道真と在原業平が出てきてもいいじゃないという、

しかも道真が名探偵、
業平にはワトソン役をやってもらうという、
まさかの平安ミステリ。

まだ道真が少年時代の話です。
平安の世界で、
藤原氏が異様な台頭を始めた時代で、
あの手この手の謀略が起こされ、
そんな暗い世相の中、
社会で巻き起こる謎事件を、
どうにかこうにか解決していく。

苦い解決もあれば、
どうにか道理を通せた時もある。

頭が良いけど、
チャレンジングスピリッツがないというか、
頭が良いからこそ時代の暗さに気づいて、
無気力に学問の世界にこもりたがる道真に対して、

それよりはいくらか大人でそんな後輩を叱咤して、
若者らしい情熱を取り戻させてやりたい、
だが口では語らず男の背中で語る女たらし業平との凸凹コンビ。

この2人が平安の謎を解く。
となれば、
ミステリマンガとして、それなりに面白い。
全巻読んでおらず飛び飛びなんで、
これまで語らなかったんですが、

ま、いっかな。

という感じで、もう紹介しちゃえ。
ということで。

時代的におかしなものは出てきません。
当時の知識だけで謎を解いていきます。
平安は専門外なんで、詳しく知らないのですが、
考証的には、相当に力が入ってるんじゃないかと。

間違ってたらすいませそ。

まあ4話くらいでひとつ分の謎が終わり、また次の謎が始まる。
という感じなので、全巻読まないと話が読み込めない、という系ではないです。
部分で読んでもいけるんじゃないですかね。
「金田一少年の事件簿」的な展開方式です。

読みやすいですね。
最終的に、道真が大人になるところまで、続くのかな?

道真という存在自体が時代の抵抗勢力そのものなので、
お話も道理が通らない社会に対する抵抗や反感、
という方向性が強いです。
そういうテーマ性はミステリと相性がいいんですね。

これは良い雰囲気のミステリですね。
まあそこまでものすごいなぞ解きがあるかというと、わからんですが。
うん、まあ、あるっちゃあるな。

他の平安ミステリはこちら。↓
ま、こちらは平安の謎を近代で解くスタイルですが。


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