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孤独なふりした世界で(2019年)【映画紹介はいつ孤独な気持ちになっているんだ?「孤独なグルメを読んでいるときかな」嘘つけ】

小人症の俳優、ピーター・ディンクレージ主演の謎SF映画。

ピーターディンクレージは小人症ということで、
その体躯を生かした作品からキャリアを始めているのですが、
演技力は超一流と認められ、まったく外見と関係ない主演俳優までやるようになった立身出世の人です。
障害を持つ人にとっての生きた偶像のひとりですね。

まあディンクレージ氏の説明はそれくらいで、
今作は誰もいない街で、
住人がある時期に死に絶えてしまった
(たぶん)ミネソタくらいの小さな町で、
寒い中で(ミネソタだから)
死体片づけをしている中年男性。

ただ、たんたんと彼の作業を映画は丁寧に描いていき、
電池などを丁寧に回収していき、
退屈を感じ始めたところ、
もうひとりの生き残りの女性を見つける。

しかも女性の方がこちらに興味を持ってくれたみたい。
ただトラウマを持つ主人公は、
孤独な方がいいらしく、なかなか彼女を受けいれない。
(この辺、ディンクレージ氏の見た目でわかるトラウマということで、まだ多少は外見を利用されています)

まあふたりで少しづつ距離を縮めながら、
ご遺体の回収を進めていく作業がたんたんと描かれていく終末もの。
退屈・・・
と思いきや、
後半に一挙に展開が動きます。

以下、ネタバレが入ります。










女性の両親がやってきました。
あれ?
世界はふたりを残して全滅したんじゃなかったの?
結構、毒親っぽい両親らしく、
丁寧ながらも失礼な感じで、むりやり娘を連れ帰ってしまいます。
「お前、まさか彼が世界で最後の男だと思わせたのかい?」
完全に失礼だろ。

色々とショックを受けたディンクレージは、
留まりたいと言った娘を追い払ってしまいます。

しかし。
気になったのだ。
父親が言うには、カリフォルニアで理想的なコミュニュティを築いている。
良ければ来ないか? 数は多いほどいい。
傲慢な誘いに、行く気はまったくなかったが、
それにしても、やることが無さすぎた。

どうにかして大陸を横断すると、やがて光の街が見えてくる。

小さな町だけど、そこは、
感情というのを排除した社会を建設していた。
感情があるからうまくいかない。
だから、辛いことや悲しいことは感じられないよう、人間の方を調節する。
そうすれば未来を向いて生きていける。

娘は体内埋め込み手術を受けていた。
ディンクレージは、彼女を連れ戻す。

しかし・・・
これは表面的な物語に過ぎない。
本当のテーマは、映像が語っている。
これは現代批判なんだ。
私にはよくわからなかったけど、

あらすじのテーマとは別に、
別のテーマが映像に込められている。

ちょっとわからなかったので、
できれば他の人の考察を読んでみたいのだが。

***
聞くところによると、アメリカでは孤独が社会問題化しているという。

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