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セルフリファレンスエンジン(著:円城塔)【私(そんな私(読書紹介で自己参照をしようとすると)を外側から見ている私がいたのだ)は語る】

伊藤計劃先生の親友で、伊藤先生亡き後、
その意思を引き継いで「死者の帝国」を
もっぱら主著者として書いてしまわれた先生です。

死者の帝国は未読ですが、円城先生の作品は読んだことがあります。
それがこちら。

SFよりの文学といった感じです。
いくつかのエピソードが不連続で語られ、そうしたエピソードの総体として何かを察してくれよという感じの作品となっています。
文学ですね。
まあ嫌いではないです。
カートヴォネガットJrに近いノリを感じます。

セリフリファレンスとは自己参照。
AI研究においては自己参照が、ただのメカと人間の境界線を分ける境目のひとつになっているそうです。

自己参照とは「すなわちこの自己参照「自己参照「自己参照は自己を観てそれについて述べること」とは自己の存在を定義しようとする行動」をここで具体的にやってみるとすると」こんな感じの行動となります。

機械はどこで自己参照ルーチンを止めればいいのかわからず、無限に処理を実行してしまい、フリーズするのに対して、

心のある存在は、瞬間で「我思うゆえに我あり」と悟れるのです。

エンジンは検索エンジン的なものを想像してみてください。

自己参照を勝手に行うメカ、すなわち心をもったメカのことを、セルフリファレンスエンジンと呼んでいるわけですね。なんとなくそんな感じです。

ただ今後のAI研究で、自己参照の神秘のベールは剥がされるかもしれないので、そこは留意してください。
そこまで御大層なものではなかったよ、という未来のウィキ知識が私には見える、そんな気がします。

さて上記の豆知識は豆解説的なもので、正確性を期す場合にはきちんとお調べください。
ここでは円城先生がどんな意味合いで使っているかを悟れればオッケーです。

まあ人間ぽいメカの話だと、分かってくれればイケマス。

ですが、結論としてこの話で何を語りたかったのか、
エピソード集合的な感じが強すぎて、いまいち明確ではありません。

まあ文学です。
雰囲気です。
考えるな。感じろ。それが文学だ。

という紹介でしたが、どうでしたでしょうか?
本当にこんな紹介で大丈夫なのか?

大丈夫、雰囲気だけはある。
というか本棚に見つからない(泣)

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