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天空の劫火&天界の殺戮(著:グレッグベア)【ダメだ。読書紹介の後も僕たちは生き残るんだ。そしていつか戦いが終わったら平和に暮らすんだ。僕と君は結婚してそして子供が2人くらいいて。そして4人で今日の思い出を話すんだ。「うん、そうだね」】

今回も絶版本を紹介します。くやしい。
なので絶版でも意に介さず紹介します。

「天空の劫火」は、ある日、圧倒的な技術力を持つエイリアンに問答無用で地球を滅ぼされてしまう人類の物語です。
(というかこれはキンドルで読めるのか)
エイリアンの顔は見えません。
ただ技術の力で一方的に蹂躙されます。
人類には敵の姿を見ることすら厳しい。
圧倒的な技術格差。

ただ破壊しにきたエイリアンとは別の勢力がいて、その第3勢力がわずかながら人類を救い出してくれます。

この第3勢力「銀河法典」とかいう勢力は、
『他の文明を滅ぼすような文明は処罰しなければならない。ついては母星を滅ぼされた民の人たちに復讐部隊への志願をお願いする』
と要請してきます。
この要請にこたえて少年少女たちが旅立つ。

それが続編「天界の殺戮」
これがいい!
続編の方が面白い!
続編なめてた!

まず少年少女たちは健気です。
無垢でピュアです。
そして彼らは母星を滅ぼされた民。
つまり幼少時代を失った傷も共有しています。
こういう雰囲気の中で、いつ出会うかもわからない仇敵との戦いに備えて、青春を長い宇宙の旅に捧げる。
戦いよりは、ただ何もない宇宙を進んでいく時間の方が圧倒的に長い中、彼らの中には感情的なもつれも発生します。若いのです。エモいです。

戦いもまったくないわけではなく。
死者も出ます。敵が仕掛けた巨大な罠。
大切な人が死にます。
それでも生きていかないといけない。

さて、今回はネタバレお赦しを。

ついにたどり着いた敵の母星と思わしき場所。
そこの住民は他の星の悲劇をなんと知らないのです。
そこは平和で賑やかな文明でした。
でも、ここに間違いないはず。
少年少女たちは決断しなければなりません。

なぜ技術力で圧倒的に劣る母星を失った民が搭乗員として志願を求められるか。
なぜかというと、この決断を行わせるためです。
仇を討つのも、復讐をあきらめるのも、それを決めるのは被害者の子孫にしか許されません。

法にのっとり、故郷と仲間の仇を討つか。
それとも情に流されて、復讐をあきらめるか。
それとも・・・

映画化してー! もしくはアニメ化してー!
勝手にテーマソングは、坂本真綾のLight of love です。

こういう話を私は読みたい。

絶版じゃなければもっと推すんだけどなあ。
ネトフリでもアマプラでも頼むぜ。
ステーツの名作を埋もれさせるなよ。

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