tsuki | つき

事務系フリーランス・書店員としてはたらく29歳 。好きなことや仕事のこと、考えているこ…

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事務系フリーランス・書店員としてはたらく29歳 。好きなことや仕事のこと、考えていることを記します。 テレビドラマをみること、本を読むこと、アイドルを応援することが好きです。

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  • 日々のこと

    暮らしのなかで考えていることや好きなことへの気持ちを記しています。

  • 書店で手に取ってほしい、本。

    本の紹介をしています。気になった作品があったら書店で探してみてほしいです。

  • はたらくこと

    仕事のことや勉強など、働くことへの気持ちを記しています。

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本はタイトルで出会う。美しいタイトルに惹かれた小説 3選

本を読むのが好きだ。電子書籍は便利だけど、圧倒的に紙の本が好き。 書店で本と出会う瞬間が好き。紙のページをめくってその先に物語が展開されていく感覚が好き。休憩するときに栞をはさむのも好き。本棚に並んでいく色とりどりの背表紙も好き。そこに存在するものとしての本が好き。 好きすぎて、本業のかたわら書店でも働いている。朝の薄暗い店内で、新刊本や雑誌を並べていく時間も好きだ。 好きな作家さんはいるけれど、はじめて知る作家さんの本でも、書店で装丁に惹かれてジャケ買いをすることもあ

    • 「結婚詐欺師の本気の婚活」だけじゃなかった『ミス・ターゲット』最終話を前に

      日曜よる10時に放送されているドラマ『ミス・ターゲット』。 毎週日曜日の夜を、明るくも切ないラブストーリーで彩ってくれていたこのドラマも、とうとう今週で最終話を迎える。(寂しい!さっそく続編希望です!!) 松本まりかさま演じるじっとり妖艶な魅力に溢れる結婚詐欺師の朝倉すみれ、上杉柊平さん演じるほっこりピュアだけどビジュ良すぎな和菓子屋さん(後に和菓子王子となる)の二人のラブストーリー。結婚詐欺師が本気の恋に落ちていく物語に、毎週たくさんのキュンと切なさをいただいておりまし

      • 職場のトイレの扉にもたれて絶望したあの日を思い出す 「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」三宅香帆 著

        発売1週間で10万部突破と爆売れしている話題の新書「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」をようやく手に入れて読むことができた。(書店でも売り切れになっていたので注文して、ようやく届いたのです!) 「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」 三宅香帆 著書評家の三宅 香帆さんの新書。 「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」という問いに、日本の明治時代からの労働史と読書史を読み解きながら、答えを見つけていく本だった。読書に限らず、趣味や自分の好きなことを楽しめないほどに働い

        • どうしようもなくフェアじゃない社会でも心を込めて働く人へ 「東京ハイダウェイ」古内一絵 著

          全身全霊をかけて一生懸命に働くのはすごいことだ。自分の時間や体力、気力、すべてを自分が与えられた仕事に注ぐのはすごい。目に見えなくても、きっと何かのかたちで誰かの役にたっているのだと思う。 それでも、仕事に一生懸命向き合っているからと言って絶対に報われるわけではない。体力には男女関係なくいつか限界が来るし、あたりまえに降りかかってくる理不尽に、きっと心は疲弊していく。どうにもこうにも上手くいかなくなって、すべてをかけていた仕事も、大切にしたいと思っていた存在を大切にすること

        • 固定された記事

        本はタイトルで出会う。美しいタイトルに惹かれた小説 3選

        • 「結婚詐欺師の本気の婚活」だけじゃなかった『ミス・ターゲット』最終話を前に

        • 職場のトイレの扉にもたれて絶望したあの日を思い出す 「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」三宅香帆 著

        • どうしようもなくフェアじゃない社会でも心を込めて働く人へ 「東京ハイダウェイ」古内一絵 著

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          どこにいたって君のことが好きだ ―乃木坂46 35thSGアンダーライブ

          「アンダー」 この言葉を聞いて、あまり乃木坂46に興味がない人はどういう存在だと思うのだろうか。 もう長らくオタクをしているわたしとしては、慣れ親しんで、あたりまえのように使ってしまっている。 乃木坂46というアイドルグループにおけるアンダーとは、シングル曲の選抜メンバーに入っていないメンバーのことである。選抜メンバーは多くても20人弱。大所帯のアイドルグループにおいて、全員選抜の制度をとらない限りは絶対的に発生してしまうポジション。選抜メンバーに選ばれていないメンバー

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          noteをしっかり書き始めて1ヶ月。勘違いと嬉しさだけで書き続ける

          noteを本格的に書き始めて1ヶ月になる。 数年前から登録はしていたし、昨年くらいからたまに記事を書いてみたり、公開してみたり、やっぱり非公開にしてみたり、削除してみたりしていた。自分から出てくる感情を言葉にするのが難しくて、たまにやっと書けた文章も公開しているのが気恥ずかしかった。思っているより誰も見ていないから自意識過剰なのだけれど。 この1ヶ月、毎日更新とまではいかないけれど、平日はほぼ更新した。毎日書くのが楽しい。スキをもらえるとこの上なく嬉しいし、ダッシュボード

          noteをしっかり書き始めて1ヶ月。勘違いと嬉しさだけで書き続ける

          スタバで甘いフラペチーノを飲みながら読んでほしい小説 「グリフィスの傷」千早茜 著

          好きな作家さんの新刊を買った。るんるんと書店を出て、家に帰ってコーヒーをいれて本を開く。万全の状態で物語を迎え入れようとした。 それなのに、読めない。読んでいられない。短編集なのだけれど、1作品目でもう指が震えてしまって、体も震えてきて読んでいられないのだ。どうしたものかと本を持ってとりあえず外に出る。そして、スターバックスに向かった。 震える手と揺さぶられる心を押さえつけられるのは、抵抗できないほどの強烈な甘さを持つスタバのフラペチーノしかないからだ。 期間限定のバナ

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          発売前なのにすでに3回泣かされた、SixTONES「ここに帰ってきて」

          アイドルグループ・SixTONESの新曲「ここに帰ってきて」が大ヒットしている。わたしのなかで。 発売前にも関わらずもうすでに3回泣かされた。 映画「言えない秘密」の主題歌。でもまだ映画は公開前。なんならCDの発売は1ヶ月以上先である。何をそんなに泣くことがあるのかと不思議に思われる方がいるかもしれないので、詳細に語らせていただきたい。 ①とにかく目を瞑ってMV再生とにかくMVを再生してみてください。できれば音質のいいイヤフォンかヘッドフォンで。そして6人の歌声を、目を

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          アップデートされた現代の松屋で気付いた、自分の思い込み

          思い込みは怖い。自分がそのときに抱いている価値観が自分にとって正しいと思い込んでしまうと、知らず知らずのうちにその価値観のなかでしか行動しなくなっていく。 まだ20代で若いのだ!(これも考え直すべき思い込み)と思っているわたしは、自分の価値観は自動アップデートされているから古くないのだと思い込んでいた。 そんなわたしが、松屋で価値観の凝り固まりに気付いた話をしたい。 松屋への思い込み松屋とは、皆さんご存じの大手牛丼チェーン店である。 牛めしや定食など、メニューのコスパ

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          眠れない夜には本を開く。夜空を眺めるような心落ち着く小説

          わたしはインソムニアだ。 かっこよく書いてみたけれど、睡眠障害のことである。眠るのが苦手なのだ。 人によってさまざまな症状があるけれど、わたしはとにかく寝付きが悪く、治療を受けるまでは朝までほとんど眠れないことも多かった。 翌日に頭を動かす予定があるときは何が何でも寝た方がいいに決まっている。あらゆる生活改善を試したり、治療を受けてでも寝るべきだ。頭を動かして生きる上で、睡眠はとっても大切なことだから。 それを前提として、次の日の過ごし方を自由に決められるならば、割り

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          SNS疲れに気付いたときに読んでほしい、おすすめエッセイ本 3選

          SNSには情報が溢れている。欲しい情報も、欲しくない情報も。 わたしは会ったこともない人ばかりをフォローしているアカウントを持っていて、そのタイムラインをぼーっと眺めるのが好きだ。顔も名前も知らない誰か。なんなら性別も分からない。でも、その人の暮らすこだわりの空間や作る手料理、心が疲れたときに紡ぎだされる弱音のようなか細い言葉を知っている。感性が好きなだけの、その人たちの見せてくれる暮らしをのぞき見するのが好きでSNSを開く。 だったはずなのに、最近のSNSにはいらない情

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          読書メンタルが強い人にしかおすすめできない東野圭吾作品「魔球」

          東野圭吾という作家をご存じだろうか。 この問いに「知らない」と答える人はいないと思う。日本の常識。偉人である。 これまで恐ろしいほどの数の作品がメディアミックスされてきた。大げさではなく、東野先生の物語に触れたことがない人はいないのではないだろうか。 はじめて買った本「流星の絆」わたしの本との出会いは、東野圭吾作品だった。人生で一番最初に買ってもらった本は「流星の絆」の単行本。2008年発刊の初版本だった。 いまでもあのときのことを覚えている。それまでは図書館の本を借

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          事務系フリーランス密着24時(おうちから一歩も出ない地味すぎる24時)

          2年ほど前から、事務系のフリーランスとしてフルリモートで働いている。 フリーランスといえば、場所や時間を選ばず働けるのが魅力である。 場所や時間を選ばない=海外でノマド生活というイメージの方もいるかもしれないし、実際にそういった働き方をしている人もいる。行動力がすごすぎる。 しかし、場所や時間を選ばない=おうちで一日中ひきこもって働くという自由も選択できる。華やかさだけが自由ではない。 というわけで、大雨でおうちから一歩も出なかった昨日のわたしの一日を詳細に記録してみ

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          tsuki | つき 自己紹介

          はじめまして。tsuki(つき)です。 1995年生まれの29歳。7年ほどの会社員時代を経て、現在は事務系のフリーランスとしてなんでも屋さんをしています。(事務や営業アシスタント、ちょっとしたバナーデザインなどなど) 物質としての本と、書店という空間が好きすぎて、すこしだけ本屋さんを手伝う書店員のはしくれでもあります。(書店が好きすぎるので労働ではなく趣味) おうちで働く自由なフリーランスではありますが、一日中PCに向かって作業をしている代わり映えのない日々を過ごしてい

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          低気圧の夜こそ読書。本の世界に眠りに落ちていける小説 3選

          雨の降る夜。窓の外から雨の香りがしてくる夜。低気圧の影響からか、ほんのり頭の奥が痛んで、体が重い。メンタルもぐずぐずになる。 そんな日はテレビやラジオを消して、スマホを遠くに置いて、部屋の明かりを暗くして、本を持ってベッドに籠ってしまう。低気圧に苦しんだ今日はもうおしまいにする。 紙の本をベッドでめくりながら読んでいると、本と現実の境目があいまいになってくる。まどろみのなかで必死に文章を読む。本を読みたい気持ちと眠気で夢と現実を行ったり来たりしているように感じる。そして、

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          コナンくんへの安心感のあまり寝てしまった、劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』

          すこし前、映画館に劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』を観に行った話をしたい。 コナン好きな人で観てない人はもういないかと思うが、念のために書いておくと、この先の文章でネタバレは含みません。というかコナン素人すぎて含ませられません。 なにを書きたいのか結論から書くと、わたしは、コナンくんが謎解きをして盛大な伏線回収をしている最中、爆睡していたのだ。 物語が佳境を迎え、BGMが爆音で鳴り響いて、映画が大盛り上がりしているなか、わたしはあろうことかすや

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