見出し画像

最終話を前に、「新しいピラミッド」について考えたい『Believe-君にかける橋-』

毎週木曜よる9時に放送されているドラマ、『Believe-君にかける橋-』。

とうとう今週木曜日、最終話を迎える。

最初に書いておくと、これは考察ブログではない。なぜなら、考えても考えても、まったく分からないから。これはただのドラマ好きの感想文。このドラマのここが好き!というのを書き残しておきたいだけの文章となっている。

※以下、考察はしてませんが、8話までのネタバレは含みます!



「主演・木村拓哉」の強い信頼感


このドラマと言えば、製作発表から放送まで、内容があまり告知されていなかったことが逆に話題になっていた。

視聴者におおまかに与えられていた情報は、「主演・木村拓哉」、「BGスタッフ再集結」、「橋の建築士のストーリー」、「現場で何かが起こる」ということくらいだったと思う。

このドラマがどこに向かって進んでいくのか、細かい情報が与えられないまま、観るのかどうかを視聴者に託されたのだ。

いや、観るよ。「主演・木村拓哉」なんて、それを全面に押し出したプロモーションに懸けるドラマなんて、観るに決まってる。そんなのおもしろそうに決まってる。

というわけで観始めた初回、わたしは、さっそく大きな衝撃をうけた。勝手に頭の中で想像していたストーリーは、「天才設計士・キムタクが日本一の橋梁を架ける―みんなの希望をのせて」というものだったから。(事前情報知らなすぎ)

ところが始まった物語では、希望に満ち溢れた橋梁建設の工事は一瞬で終わってしまう。工事中事故、裁判、実刑判決、刑務所。俺たちのキムタクは、気付けば囚人服を着ていたのだ。そして始まる、脱獄、逃走、かつての仲間たちの裏切り……

こんなはずではない……こんなドラマを観るはずではなかった……

とか言いながら、8話まで欠かさずしっかり観続けて、毎週明らかになっていく事故(事件)の真相にハラハラしてしまっているのだ。思ってたのと違うけど、とにかくドラマとしておもしろすぎるから。こんな気持ちで最終話まで観るの初めてだよ……


鳥肌が立った、第8話の「たった1時間」


第8話。ずっと逃走していた木村拓哉さん演じる狩山陸は、天海祐希さん演じる妻の待つ家に帰ってきた。警察が完全に包囲していて、カメラや盗聴器もありながらの夫婦の会話にハラハラドキドキしていた。そもそも木村拓哉さん・天海祐希さんペアの二人だけの会話をあの長尺で観るのもすごいことだ……

妻が警察と約束していた1時間が過ぎるころ、狩山は妻に「たった1時間だけど帰ってこられてよかった」と告げる。その瞬間、なんだかふと、わたしは時計を観たのだ。

そのとき、時刻は22:00。ドラマが始まって、ちょうど1時間がたっていた。1時間ちょうどだ。

鳥肌が立った。たまたまなのか何なのか。演出だとしたらすごすぎる。CMも含むので、TVerだとあの感覚を味わえないのが残念……

厳密に、第8話がすべて狩山が部屋に帰ってからの1時間というわけではないので、そのシーンを1時間観たわけではないけれど、「たった1時間だったけど」と狩山が言った瞬間が、放送開始からちょうど1時間だったのだ。すごすぎる。キムタクが1時間って言ったらこの世はすべて1時間なんだよな……


「新しいピラミッド」の謎を解く(解けない)


第8話序盤、建設会社社長であり、かつて狩山に罪をかぶる様に指示をした小日向文世さん演じる磯田社長と電話で話しているときに狩山が言った、「今の俺だったら新しいピラミッドだって建てられそうですよ」という発言。

はて。「新しいピラミッド」とは、何なのか。

いくら優秀な設計士だからって、いくらキムタクだからって、ピラミッドの設計はしないでしょ。飛躍しすぎてないか。とツッコミを入れたくなったと同時に、何か意味があると思った。これまで狩山は、自分から冤罪を被りに行ったり、脱獄したりとぶっ飛んだ行動はしているが、彼なりにすべて意味のあるものだったから。意味のないことなんてないのだ。

「ピラミッド」という言葉で狩山は何を表しているのか。磯田社長に、何を伝えたいのか。ちょっと考えてみたい。

そもそも「ピラミッド」とは何なのか。

そもそも、ピラミッドとは石やレンガでつくられた四角錐の建造物のことをさします。人類の歴史が始まって以来、さまざまな時代・地域で建設されてきました。アフリカや西アジア、中央アメリカや東南アジアなどで見られ、その役割はピラミッドによってことなり、王族の墓、礼拝所、生けにえをささげる場、天文学の道具などとして使われていました。

講談社「ピラミッドはどんな遺跡? 世界最大クフ王のピラミッドの目的とは? ミイラはこうつくる!」より


ふむふむ。役割はピラミッドによって異なるが、王族の墓、生贄を捧げる場であるとのこと。

ということは狩山は、誰かの墓を作る=復讐してあやめる的なことを示唆しているのか。急に物騒。怖い。磯田社長?都知事?だれ?

もしくは、生贄を捧げる場=龍神大橋を意味している可能性もある。何かしらの生贄として故意的に落とされた橋である龍神大橋をピラミッドと比喩しているのかもしれない。いや、何かしらって何?どういうこと?狩山は薄々何かを気付いてるってこと?また新たな橋も架けれそうですよってこと?どこに?君に?


最終話、すべての謎は明かされてスッキリできるのか


ピラミッド発言については、考えれば考えるほどに分からなくなり、迷宮入りしました。普通に疲れ果ててかっこよさげなこと口走っただけなのかな。ちゃんと寝れてるのかな、狩山さん。

やはりわたしに考察は無理だった。おとなしく木曜の最終話放送を待ちます。楽しみです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?