遠い国の妹便り

遠い国の妹便り

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日本での日常

SNSが苦手だ 昔々に見ていた、どこかの有名カリスマ美容師は 毎日のように自分の忙しさっぷりを インスタグラムに投稿していた。 自分のかっこいい姿のや、 東京のせわしない夜景や、 どこの国かもわからない海外の壮大な景色と共に、 「1日が24時間じゃ足りない」と。 「睡眠時間が足りない」と。 「上を目指そうぜ!」と。 「もっと成長して行こうぜ!」と。 当時のわたしはそれをたまに覗いて見ていた。 必殺仕事人のカリスマは、 1秒たりとも無駄にできないような毎日を送ってるよ

    • 再スタート

      いつの間にか、帰国して1ヶ月半ほど経過している。 信じられないくらい時間が過ぎるのが早い。 帰国してから、早速ヘアメイクのバイトに行った。卒業シーズンというヘアメイクには稼ぎ時のありがたい時期に帰っってきたので、何はともあれいろんな大学に出向いてヘアセットのお仕事をした。 しかし、今後どこで働くかは決めていないので、ヘアセットをやりつつ、自分は何がしたいのか毎日悶々と考える。 何も決まっていないが、一つハッキリ言えることといえば、私はやっぱり美容の仕事が好きなのだ。髪の毛

      • 最後の一週間

        モロッコからサンサヴァンに帰ってきた。 もはや自宅のような居心地の良ささえあるけど、この家ともあと一週間でおさらばになる。 最後の一週間とは言っても、特に変わることなく毎日のんびり過ごす。のんびり過ごしながら、帰国してから職をどうするかを少しずつ考え始めた。 現実逃避もいい加減にして、とにもかくにも日本では働かないといけない。 「働かないといけない」というのは、「世間一般の意見がそうだから」ではなく、わたし自身の鬼のメンタルが「働け」と言っている。 「日本に帰ってこれ以上じ

        • 悩める小学2年生

          姪っ子のアリンは小学2年生。クラス委員長を任されていることを知った。めちゃくちゃ意外!家では騒がしいけど外では人見知りでちょっとおとなしめな性格なので、まさかみんなの前に立つようなことを学校で任されているとは思わなかった。 立候補した上で、みんなからの投票を得て決まったらしい。 そんなクラスで今13個の問題を抱えているらしい。 多すぎる。 めちゃくちゃ大変じゃないか。 誰と誰がケンカしただの、誰が誰を裏切っただの、そういうアリンには全く関係のないことを「クラス委員長だから

          カルチャーショック

          旧市街フェスに滞在してカルチャーショックを受けた。 カルチャーショックを受けるの目的だったので、ちゃんと受けた。 文化や思想のカルチャーショックよりも、生活水準のカルチャーショックの方がダメージが大きい。 わかってたけど! 知識として知ってるのと、それを実際に体験して知るのとでは全く違うということを身を以て知った。 アフリカやばい。 「やばい」って思うけど、ここで生まれてここで普通に生活している子供が目の前にいると、簡単に「やばい」とか言うのも失礼な気がしてしまう。

          カルチャーショック

          フランスに帰る

          6:00起床。のはずが、あまり寝付けず、4時に目が覚める。どう頑張ってもこの微妙な時間は寝られない。諦めて早めにベットから出た。 アイコちゃんも起きたので、とりあえず寝過ごすかもしれないという最大の難関は突破できた。 7:00家を出る。 15分に青い門でタクシードライバーと待ち合わせをしている。今回、帰りのタクシーは、宿のオーナーのミシェラさんが紹介してくれた。 ドライバーのおっさんは連絡もスムーズで私たちが乗る飛行機の時間から逆算して、余裕を持った出発時間を提案してくれた。

          フランスに帰る

          モロッコ最終日

          ついに最終日になった。思い返せば一瞬だった。 明日は朝一で帰るので、自由に行動できるのは今日が最後になる。 目が覚めたのは2人ともお昼だった。最終日にして寝すぎた。 だけど今日の予定は、お土産を買ってレストランでご飯を食べるだけ。混んでそうなお昼時は避けたいので13時頃家を出て、お土産を物色する。 値段がちゃんと書いてあって、しつこい接客を一切してこない神的なお店が一件あった。そのお店で買うと昨日から決めていた。どのお店で買っても値段はたいして変わらないなら、せめていい人から

          モロッコ最終日

          モロッコ5日目

          10:30起床。 5日目ともなると、外を歩くのも怖くない。今日は神学校と美術館に行く予定。お昼ご飯は昨日買ったお米で・余っっているトマト1つ、ニンニク、コリアンダー、スパイスでソースを作る。炊き上がったご飯にオムライス風に卵をかぶせて、その上にトマトソースをかけて食べたら美味しかった。あるもので作る力がついてきた。日本に帰ったらまたやってみようと思う。 午後は外へ。土曜日だからか、なんか賑わっている。青い門の方へ初めて歩いた。入り口付近の方が観光客が多かった。お土産を見つつ

          モロッコ5日目

          モロッコ4日目

          10:30起床。軽くお腹をくだす。日本でも食べすぎたときや、普段食べないものを食べた時は大抵くだすので、あまり気にしない。 アイコちゃんが買い出しをしてきてくれることになった。 はじめてのおつかい並みに送り出すのが不安だ。歩いて5分でつくマルシェまで行って、お米と野菜を調達してきてもらう。どうか道に迷わずに無事に帰ってきてほしい。不安に煽られながら昼食を作って待つ。 12:30約束通りの時間に帰ってきてくれた!! 「いつものおじちゃんからお米を買って、いつものお兄ちゃんから卵

          モロッコ4日目

          モロッコ3日目

          11:00起床。 寝すぎだ。今日はどうしよう。観光スポットにいくつか行きたい。そしてタバコを買いたい。 食材は昨日買ったもので乗り切れたらベスト。 昨日はタンネリの観光でチンピラに20ディルハム支払ったので、今日はあのような無駄遣いは避けたい。 調べたら、日本のバックパッカーが選ぶ【世界3大ウザい国】に、残念ながらモロッコはランクインしていた。客引きのしつこさ、1歩歩けば話しかけられるウザさは勘違いじゃなかった。やっぱりみんなウザいと感じているんだ。でもバックパッカー的には

          モロッコ3日目

          モロッコ2日目

          9:30起床。軽くお腹を壊した予感がした。昨日の夜食べたラーメンはフランスから持ってきたやつだけど、水道水を使って作ったからか?なんとなく危険な香りがして目が覚める。しかしトイレにいったらスッキリしたので、結構順応性ある体なのかもしれない。 アイコちゃんは昨日、「お腹を壊さないように薬を飲んどく!」と言って、水道水で薬を流し込んでいた。普通はその水道水でお腹を壊すんじゃないのか?と思いつつ、本人はいたって元気そうなので、どうでもいいや。 今日はとにかく食料を手に入れなければ

          モロッコ2日目

          モロッコ

          4:30起床 ギョームが駅まで車で送ってくれた。優しい。アニックもなぜか起きてきてくれた。優しい。ロワイヨンはあっという間で、出発してから「あぁ〜もうここには戻って来られないんだ」と実感した。天気に恵まれて海を堪能できた上にサイクリングまでできたので思い残すことは何もない。夏のバカンスの時期じゃなかったから逆にまったり過ごせたんだと思うと、真冬でよかった。 8:06ボルドー到着 まさかまたボルドーにお世話になる日がくるとは!一度来たことがあるってだけで安心感のある街。路面電

          バカンス

          フランスは1年の半分はバカンスになる。 知ってたけど本当にものすごいスパンの短さでバカンスがきた。 クリスマスバカンスが明けてからまだ1ヶ月。 早速2月の頭から約2週間のバカンス。 別荘があるロワイヨンへ連れていってくれた。 フランス西部の海沿いの街で、夏のバカンスでは人が溢れかえっているらしい。2月は閑散期ということで、人混みもなくゆっくり過ごせるらしい。車で約3時間!行きの車中でアイコちゃんが靴を磨き始めて、靴磨きのワックスの匂いで盛大に酔ったため、記憶がない。 到着す

          家のいろんな家具を手作りしている。 壁を塗ったり扉に絵を描いたり。 欲しいものが見つからない(あるいは高額すぎて買えない)なら、自分で作るしかない。それか諦めて妥協してあまり気に入らないデザインを買うか。 作る労力と天秤にかけると妥協して買ったほうがはるかに楽だし、それなりに満足感は満たせるかもしれない。 でも手間暇かけて作ったものは、完璧に完成しなかったとしてもすごく愛着が湧く気がする。 私はお金もちじゃないのに、面倒なことはお金で解決したがる性格なので、自分で作るなんてや

          日仏交流会

          近所のおばさんがポワチエで開催される新年会に誘ってくれたので、参加してみることになった。 日本に興味のあるフランス人や、ポワチエに住んでいる日本人が集まり、それぞれにご飯を持ち寄ってわいわいやる会らしい。 日本に興味のあるフランス人ってどんな人なのか楽しみだった。 当日会場に到着して、集まったのは50人ほど。家族づれや、カップル、小さい子など、年齢層も広くていろんな人がいた。 日本に興味のある人、家族が日本に住んでいるから参加している人、過去に日本に住んでいた人など。 日

          パワフル

          パワフルな旅が始まった! アイコちゃんとの2人旅。 元々は、用事のついでにパリに1日遊びに行くだけのはずが、なんだかんだと様々な理由が重なって、サバイバルの2日間になった。 まずパリへ行くと言っても、簡単に行ける場所に今私はいないことを実感した。 「田舎だよ」と聞いてはいたけど、「田舎」を舐めていたし、それ以上に私はこの国を舐めていた。 通常ルートだとまず自宅最寄りからバスに乗り、40分かけて少し大きめの街へ出る。そこから新幹線に乗り、2時間半程度でパリのモンマルトルに