モロッコ2日目

9:30起床。軽くお腹を壊した予感がした。昨日の夜食べたラーメンはフランスから持ってきたやつだけど、水道水を使って作ったからか?なんとなく危険な香りがして目が覚める。しかしトイレにいったらスッキリしたので、結構順応性ある体なのかもしれない。
アイコちゃんは昨日、「お腹を壊さないように薬を飲んどく!」と言って、水道水で薬を流し込んでいた。普通はその水道水でお腹を壊すんじゃないのか?と思いつつ、本人はいたって元気そうなので、どうでもいいや。

今日はとにかく食料を手に入れなければならない。この旧市街は外に1歩出るととにかく声をかけられる。「どこに行きたい?」「何を探してる?」「あっちに○○があるよ」聞いてもないのに勝手に案内を始めて、お金を請求してくる。大人も子供もそういう人が多すぎる。
なんでここまで声をかけられるのか、考えた結果、この観光客丸出しの姿がいけないんだという結論に至った。この見た目がいけないんだ。
ということで、私たちもムスリムのように頭に布を巻いて、地元民になりすまして行動することにした。
「昨日来ました」と、悟られてはいけない。「住んでます」とまではいかなくても、「滞在1ヶ月です。観光じゃないよ」くらいのオーラでいた方が自分たちも歩きやすいことがわかった。郷に入っては郷に従え。

10:30マルシェへ向かうために家を出たら、馬がいた。道が細くて車や自転車は見かけない。その代わりに馬がいる。ご丁寧に道を譲ってもらい、細い道を進む。が、方向音痴の2人なので全く行きたい方向に進めている気がしない。家から20メートル弱しか進んでないのに、早速迷子になった。Googleマップもパニック。私のスマホに至っては電波が拾えず使い物にならない。
作戦を立てるために1回家に帰る。
まず、闇雲に歩くだけ歩いて、家に帰って来られなくなるのが1番困る。私はとにかくビデオで道順を記録する係になった。アイコちゃんは目的地までの道順の表示を頑張ってもらう。役割分担を決めて、再度紙の地図で進む方向を確認して、いざ出陣。
さっき進んだ道は正反対だった。
今度は地図通りに進めた。
たったの5分で目的地についた。
世界一の迷宮都市だからなのか、私たちの方向感覚が終わってるのか、どっちなんだろう。

市場はすごく素敵なところだった。人がごった返していたけど、特にぼったくられることもなく、なんとか主食や野菜を買うことができた。
道順はバッチリ。帰りは迷うことなくスムーズに帰宅できた。
アイコちゃんは全く道を覚えてなかったので、これはこの先4日間は私にかかっている。ここで役に立ってみせよう。

ご飯は、テラスで食べることにした。帰り道に買った春巻き的なものを半分こ。トマトを添えてコリアンダーとパセリとオリーブオイルをかける。美味しい。なんとか1週間生きていけそうだ。

迷路のような市場で買い物をして、どっと疲れた。3時間も昼寝してしまった。私が寝ている間に、アイコちゃんが行きたいスポットをまとめてくれていた。「モロッコでは何もせずに、ただボーーーーーーっとしていたい。」と言っていたのに、行きたいとこめちゃくちゃあるやん!!
とりあえず、家から1番近いタンネリという皮なめしの工場が観光スポットなので、行ってみることにした。
ここでも予習が大切になる。タンネリを見るには、高いところに登って見下ろすような形になる。この高いところに行くのに、「案内してあげるよ」と言ってくるやつが必ずいるのだ。これは仕方ない。お金を払うのは覚悟の上で見学させてもらおうじゃないか。

案の定チンピラに捕まった。
奴は、ようは客引きだけが仕事で、タンネリについては多分何も知らない。わかっちゃいるけど、仕方ない。お願いした。
店の中からじぃさんが出てきた。じぃさんにバトンタッチか。
つまり私たちはこのじぃさんとチンピラにそれぞれお礼を支払わなければいけないことになった。
納得がいかない。じぃさんのタンネリ説明は割と丁寧だし、見たいものを見ることができたが、納得がいってないので話も景色もすんなり入ってこない。ぼったくりにもほどがある。
最後に、頼んでもないのに店の中の商品を全て見て回る。「これらは全てここで作ったんだよ!」と言ってきた。
絶対に嘘だ。
じぃさんが優しい顔で、丁寧なガイドで、最後に嘘をついて買わせにきた。
情に流されやすい私にはこのやり口はキツイ。が、買うわけがない。
謝礼代だけで乗り切った。仕方ないと諦めつつ、やはり無駄な出費はしたくない。
市場にいる人たちはプロだから変に値段をふっかけてこない。観光スポットに行けば行くほど、チンピラが多いことがわかった。
これはまた作戦会議が必要になりそうだ。

とりあえず今日は食材も買えたし、一つ観光もできた。100点にしておこう。
明日からの4日間何もないことを願って、今夜はパスタを食べて寝る〜。
おしまい。

#フランス生活 #フランス #モロッコ旅

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