モロッコ3日目
11:00起床。
寝すぎだ。今日はどうしよう。観光スポットにいくつか行きたい。そしてタバコを買いたい。
食材は昨日買ったもので乗り切れたらベスト。
昨日はタンネリの観光でチンピラに20ディルハム支払ったので、今日はあのような無駄遣いは避けたい。
調べたら、日本のバックパッカーが選ぶ【世界3大ウザい国】に、残念ながらモロッコはランクインしていた。客引きのしつこさ、1歩歩けば話しかけられるウザさは勘違いじゃなかった。やっぱりみんなウザいと感じているんだ。でもバックパッカー的には、そのウザさが旅をしている感覚があっていいらしい。なるほど、素晴らしい...。趣味が海外旅行って簡単に言っちゃいけない気がしてきた。
今更だけど、フェス旧市街を観光する場合、ガイドをつけるのが普通らしい。
マルシェへちゃんとたどり着けて、食材を確保できた私たちって素晴らしいのかもしれない。
12:30出かける前に、昨日の食材でご飯にする。昨日はパスタとお米という2大主食をゲットできたので、今日はお米にして、アイコちゃんが炊いてくれたのだが、炊きあがってみたらそれが米じゃなくてパスタだった。
お米らしいお焦げまで付いている。「ごめん。パスタ炊いちゃった〜」と言われた。
もうそんなことは気にしない。主食には変わりない。スクランブルエッグとコリアンダーとパセリをのせて、塩胡椒。美味しく頂いた。
米だと思えば米のような気がしてきた。タイ米みたいな形をしているパスタだった。
そしていざ街へ繰り出す。今日はモスクへ行くために、昨日通ったマルシェへの道沿いをさらに奥に進む。突き当たりが目的地になっていたので迷うことなく簡単だった。
1人20ディルハム。ちゃんと公式的に観光スポットとして機能している場所だった。中に入ったらチンピラが居なくて最高だ。モロッコらしいデザインの建物が素敵だった。写真で見るのと、実際に見るのとではやっぱり違う。
周りの観光客はみんなガイドさんが付いていた。自力でここまでやってきた自分達を褒めたい。
もう一つ、世界最古の大学が近くにあるのだが、そこはクローズしていて中は見られないようだった。開いていても異教徒は入れないらしい。門だけでも、立派だった。静かにじっと見たいのに、ここでもチンピラが寄ってたかって話しかけてくる。とにかく金をせびりたい奴らが多すぎる。何を言ってるのかよくわからないけど、こちらもちゃんとイライラする。こういうところがウザいと言われてしまう所以だ。かわすのにも慣れてきた。
モスクへ入れて満足したので、マルシェへ向かい、タバコを探す。これがなかなか見つからない。イスラムの国だから当たり前か。
やっと見つけた!と思ったら、店主不在。目の前にいた輩が話しかけてきた。「そこはクローズしてる。タバコが欲しいのか?売るぜ」的な感じで、1箱40ディルハムと言ってきた。下調べした通りの値段で、ぼったくり価格ではなかったので、こちらは2箱買うので70ディルハムにしてくれと食い下がる。交渉の末、2箱70ディルハムでゲットできた。
ついにチンピラ相手に値段交渉までできるようになった!!(私じゃない。アイコちゃん。)
細い道を歩くのも怖くなくなってきた。いい気分でミカン2つ、レモン1つ、ニンニク1つ、焼き魚をテイクアウトして帰宅。
予算も超えずに今日を乗り切ることができる!
毎日お金を数えながら生きるのもなんだかんだ楽しい。達成感が強いので今日はいい気分で寝れそう。
この旧市街で現地の人と同じ生活をすることで、生活の仕方も思想も全てが自分とは違うということをひしひしと感じる。ヤバイところに来ちゃっな〜〜と思うけど、ここで生まれてここで死んでく人もいるんだから、ヤバイとか言うのも失礼な気がする。
200パーセントイスラム教の空気を浴びながら街を歩いている。お酒もタバコも禁止。商人は男だらけ。男女平等なんて言葉はこの街には存在していない。タイムスリップしたかのようなこの街で暮らす女性は何を思っているんだろう。
ここで生まれたから仕方ないことなのか、自由になりたいとも思わないのか、どういう育ち方をして、何を考えて生きてるのか聞いてみたい。
神を絶対的に信じて、神に従って生きるって一体全体どういうことなのか、信仰心のない自分にはどうしたって想像もつかない。
それでも同じ地球に生きてるんだから不思議だ〜〜〜インシャラー
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