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みずのほ
2023年11月3日 05:55
伏す者 祈る者睡る者 黙す者何者でもなくかけがえのない者へ
2023年12月22日 15:00
つつしみつつむささやかなささやきこのはことのはこはくのこくはくあまたのあまおとみちみちてきせききらめき(詩集『ことばすくい』小見出し)
2023年11月23日 09:00
一生をかけ一篇の詩を書きおくるいまわにもあたいする詩であるように百年ののちにも生ける詩であるように
2023年11月1日 21:40
詩は 言の寺求道者の聖域旅烏の避難所
2023年3月11日 18:00
葉舟にも花筏にも 託されて魂は おくられるうなぞこの妣へ還るまではるか沖までゆくように
2023年3月11日 19:00
あのひとの魂があなたへ還りますようにわたしに帰りますように
2023年10月25日 03:00
遠く遠く旅してきました記憶がなくて戸惑いますがこのなりを見ればすぐそれだけはわかりますしおあじがしますから 涙に溺れていたのかもしれませんけれども浮かばされましたおもいを心にあずかって毀れずにいて良かったですこうしてあなたに会えたから読まれたときには 形なくあなたへ消えてゆけるから
2023年6月23日 12:10
冥いうなぞこ何者かに握らされるように拾ったのはひとひとり浮かばせるに足る含気骨だった深く生き深く死んだ者の骨だった
2023年4月24日 01:11
骨を拾うように 一つずつ砕けたかけらを拾い集めて金継ぎの如 繕えば知るよりもはるかに無二の たからだった牟尼のあなたの こころだった
2023年5月6日 12:30
飛べない鳥しかし いつかは翔けたのだ鳴かない鳥とはいえ ときに哭いているのだ
2023年12月1日 09:00
ひとり涙をながす夜にはろうそくの火を見つめるといい涙でうるむ眼に 光は十字に映るなにを見ても青めき遠のいて見えるとき眼がつねに涙でおおわれていることに気づくさいごまであずけられたひとしずくのために ひとはいまわにも十字の光芒をみるだろう
2023年12月2日 12:00
炎をなくしくすぶっている魂のかすかな吐息と拍動をじっと見つめるそっと息を吹きかければじわりと赫くこたえる火種にいつか 自ら息を吹きこむいまは燃え尽き 伏したおまえも
2023年4月4日 02:00
天籟の響もせ 灯れ夜な夜なに祈り果てては睡るあなたに
2023年11月30日 20:00
風は未来から吹いてきます風が吹き抜け言の葉もそよぎます過去は風のなかに吹いていますこもれびに 風紋に言の葉はひそみます