きみの名は 世界でいちばん いとおしい詩
誰もが皆 何者でもなく かけがえのない者
愛す愛さえ 愛そのものから あずけられ きみを愛す わたしとは きみを愛する者だった
つないだ 手と手 合わせる 手と手
懐かしく予感めいたもの
いくどもすくわれ いつでもすくわれ
臨在し内在する神とともに 神の国へと歩みゆく
涙を なみだと書くと あみだにみえて うるみます
愛にあれ 愛であれ
ひとが真に読むべきは 己の書よりほかにない
生きねばと思う一方 死にたいとの声がする 生きさせろとの声もする いつでも死ぬる覚悟はある
生まれてきて良かった(ありがとう) 生きていて良かった(ありがとう) でもうまく生きられない(ごめんね) 少し長く生きすぎた(気もする)
愛をみることはできない いまにもあなたへ消えてゆくから
美に仕える 美を捧げる
傍らの神 片腹の神
雨のように降りてくる詩 泉のように湧いてくる詩
引き受けてゆく覚悟 手放してゆく覚悟
いまここから自由になる じぶんから自由になる わたしはあなた あなたはわたし
いにしえは とこしえに 生きながら 生まれつづける