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『FNSラフ&ミュージック~歌と笑いの祭典~第一夜』の雑感。

こんばんは。ヘビーTVウォッチャーの瑞野蒼人です。

今夜は更新がかなり遅くなりました。
まあ、それもそのはず。

FNS27時間テレビに代わるビッグイベント(とフジテレビは自称しています)『FNSラフ&ミュージック~歌と笑いの祭典~』が夜11時過ぎまで生放送だったわけです。わりとちゃんと見たので、個人的な感想を書きます。


【ラフ&ミュージック・ここが良かった】

まあ正直、想像していたほどは寒いことにならなかったですね。

全然番宣しないし、詳細な内容もギリギリまでわかんなかったり、正直大コケしそうな感じがプンプンしてたんですけど、予想に反してネットはかなり跳ねましたね。ネット上は肯定:否定が7対3ぐらいなので、わりと「面白い」と思っている人は多い印象。実際、これまでの27時間テレビよりは面白かったです。SNSなどでの発信力を持つ若い世代にはしっかり届いてる印象もあります。Twitterのトレンドも1位でしたし。狙ってたターゲットにはしっかり刺さった感じでしょうか。

まあ実際、ネットをうまく沸かせている感はありましたよね。まっちゃんがウッチャンに生電話したり、爆笑問題のゴリゴリ時事漫才とか、鶴瓶×中居の電話漫談とかね。そこはやっぱフジテレビが大好きな「生でとんでもないこと起こしてる」っていう本領を発揮しまくってたかな。

今回は歌があったおかげで、生トークのパートがある程度秩序立っていて、わりと聞きやすかったですね。これまでの27時間テレビみたいな、画角に収まり切れないほど芸人が集まってわーわーやるよりはスッキリしてたので、そういう点も視聴者に見放されなかった要因かなとは思います。

「サタデーナイトライブ」っていうアメリカの長寿コメディー番組は、歌とコントを生放送で両立しているいい例です。こういうフォーマットを実験的に取り入れた、と思えばその部分は納得できますし、歌と笑いというフジテレビの強みを生かした味付けはできていたと思います。


【ラフ&ミュージック・ここが悪かった】

ただ、やっぱり歌と漫才のコントラストが凄すぎてそこでついていけない人が多数見られましたね。実際、ナイツの漫才の後にAwsome city clubとか、フットボールアワーの後に中島美嘉とか、テンションの肯定差で耳キーンなりそう。セレクトした歌のテンションと漫才のテンションをもうちょっと合わせるか、もしくは漫才→歌→CMじゃなくて、漫才→CM→歌でワンクッション置くとかしたらいい気がする。

でもそれしちゃうと「笑いと音楽の融合」っていう趣旨に逆らっちゃうからイマイチかなぁ・・・。

あとはやっぱり新人女子アナ3人がねぇ・・・。『総合司会』なのに『キャプテン』と『サポーター』に食われまくってて完全置物状態だし。あと台本以外のこと全然喋らんよね。ガチでAIでもできるなこのポジション。まあこれだけのメンツ集めればもはや喋る必要すらないと思うけど、せめて新人売り出したいならもうちょっといいやり方があったんじゃなかろうか・・・。

あとアンタッチャブルの漫才が「2日目のオープニングアクトには弱い」って言っちゃうのマジでがっかり。アンタッチャブル復活させたのフジテレビの癖に、弱いとか言っちゃう辺りフジがお笑い芸人を上から見てる意識の現れな気がしますねー。なぜ変なこと言わずに「アンタッチャブルの漫才かまっちゃん中居くんの歌どっちがいい??」っていう二択にできないんだろ。そっちの方がネットも投票も盛り上がるでしょ。っていうか番組終盤になって急に数十分だけ投票させるのもズルい。


総評としては、27時間ぶっ通し生放送っていう特別感をあえて捨てて挑戦した効果はあったと思います。改善の余地はまあ大いにありますが、明日の第二夜の生放送に期待しましょうかね。ま、良くも悪くも『フジテレビのバラエティです!!これが!!』って感じでしたぁ。



第二夜に続く。