【神回】かまいたちが「子供の頃から通い詰めたスーパー」に最後のお別れを言いに行くだけの特番が激アツだった。
突然ですが質問です。
みなさんの思い出のスーパーマーケットと言えば、どこですか?地場スーパーかもしれないし、はたまたイオンやダイエー、西友などの全国系スーパーかもしれませんね?人それぞれ、きっと幼いころの記憶や思い出がよみがえってくるような、そんなスーパーマーケットがあるのではないでしょうか。
こんにちは。
ヘビーTVウオッチャー・瑞野蒼人です。
最近、東京のバラエティでも活躍の目立つ
漫才コンビ・かまいたち(山内健司・濱家隆一)。
そんな2人の冠番組である「かまいたちの知らんけど(MBS毎日放送)」が、この度何とも興味深い企画を放送してくださいました。
なんでも今年、濱家さんの地元である大阪・東淀川の「イズミヤ上新庄店」が8月末で閉店することになり、その閉店2か月前に「お世話になったお店にはお礼を言いに行かなアカン、絶対に」と銘打ち、ロケを敢行。そしてきょう、そのロケで未公開となった映像&8月末の最終営業日に密着したドキュメントを追加した「1時間特別編」が放送されました。
マジで、ひいき目無しに、
今年観たテレビ番組の中で一番好きでした(9月時点)。
一言でいえば、マジで激アツな番組でした。
という訳でこの記事では、このスペシャル企画が一体なぜこんなに「アツいのか?」というその理由を、3つのポイントからじっくり語らせていただきたいと思います。しばしお付き合いください。
①濱家さんの記憶が”暑い”。
とにかく、終始濱家さんのイズミヤ上新庄店への愛が溢れまくっていて。冒頭から本当に思い出話がノンストップなんですね。もう10歩歩けば思い出がよみがえってくる!っていうほどの有様で。
紳士服売り場に行けば、「父親のカッターシャツを探して、母親に採用されたときの嬉しさ」を語り、美容品売り場に行けば「初めてメンソレータムのリップを買った話」を語り、先に閉店してしまった本屋の前に行けば「初めて買ったCDがglobeの【DEPARTURES】だった」と嬉しそうに話し、スタッフの用意したラジカセで「DEPARTURES」を流し思い出に浸る。
いやマジで濱家さんの
記憶力半端ねぇな?って思いました。
それだけ地元への愛、というより地元のイズミヤへの愛があるということがひしひしと伝わってきました。もはや暑苦しいレベルで。(笑)
②笑いに逃げない潔さが”熱い”。
こういった濱家さんの幼いころの記憶の数々も、聞いていていちいち感動出来て本当に素晴らしいんですが、それを一切茶化さず真剣に編集して放送しているところも好きでした。一切おふざけ無しのテロップやナレーションにものすごく好感が持てます。
なんかこう、最近のバラエティって人が真剣に何かに挑んでいるときにも、茶化したテロップとかナレーションとかを挟んですぐに笑いに変えようとするやないですか。あれって超サムくないですか?そういう「笑いにすればとりあえず何とかなる」みたいな風潮にすごい抵抗を感じていて。どれだけ体張ってたって、下品なことしたって構わないし応援するけど、人の真剣さを笑うようなバラエティは断じて見たくないなぁと常々思っちゃうんです。
今回の「知らんけど」は、そんな茶化しも全く無し。濱家さんのイズミヤへの真っ直ぐな思いとか、大切な記憶を、大切なまま真空パックしてあげようっていう制作サイドの思いやりが伝わる番組でした。
③イズミヤさんの心意気も”厚い”。
そしてなにより、このロケに応えてくれる
イズミヤさんの心意気も凄いです。
ロケのために通常営業後の深夜に店舗を提供してくださったり、案内役に館長さんと年長の従業員さんをブッキングしてくださったり、今はないフードコートの思い出の味「フライドポテト」をこのロケのためだけに準備してくださったり。とにかく至れり尽くせりのサポートで驚きました。一人の人間の思い出巡りのために、これだけの準備をしてくださるイズミヤさん。テレビ番組の企画とはいえ、すごいです。
濱家さんがフライドポテトを食べながら少し感極まって涙ぐむところは、私も泣けました。
というわけで、「3つのアツいポイント」
いかがでしたでしょうか?
まあ正直、企画名だけ見たら「ナニコレ?」って思う人がほとんどだと思います。わかります、私もそうでした。マジで騙されたと思ってみてください。みなさんも必ず「あ~そういえば私も・・・」ってなると思います。子供の頃の記憶を呼び覚まされること間違いなしです。
正直、ギャラクシー賞(放送業界でもトップクラスに権威のある賞)取れる特集ですこれ。ぜひ取ってほしいなぁ。
というわけで、今回ご紹介した「かまいたちの知らんけど イズミヤ特別編1時間スペシャル」は民放公式見逃し配信サイト・TVerで全国配信中です。
関西以外でも見られます(ここ大事)
関西以外でも見られます(二度言った)。
また、「かまいたちの知らんけど」は
レギュラー回も非常に面白いので、
ぜひぜひご覧くださいませ。
それでは今回はこの辺で。
おしまい。