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『FNSラフ&ミュージック~歌と笑いの祭典』雑な総評。

こんばんは。ヘビーTVウオッチャー・瑞野蒼人です。

というわけでラフ&ミュージックを2日間リアタイしてみた感想です。夏課題のレポート書きながら片手間で観てたうえ、前半は9時過ぎまで全く見られなかったので、わかる範囲で書いていきます。


いやー、よかったんじゃないですかね。

最終的にうまくまとまった感じ。

ホントね、放送前まで超不安だったんですよ。有名人の寄せ集めしかできなかった結果失敗した27時間テレビの例をいくつか知ってたので(2001年と2016年)今回もそうなるかなぁとか思ったんですけど、思いのほかネットが盛り上がりましたよね。トレンド1位になったりとかしてましたし。

正直、たけしさん村上くんの「にほんのれきし」シリーズじゃここまで盛り上がらなかったし、ネットが沸いてる実感が無かった。なので、こういうフジテレビのわちゃわちゃバラエティがまた観られて結構嬉しかったですね。

「音楽と笑いの融合」も賛否ありましたけど、私はわりといいなぁと思いました。見やすい。時間の問題もあるからダラダラフリートークするだけの放送にならずに、企画とか歌とかで緩急を付けながら放送するから、ダラケることなく新鮮な感じで常に見られるんですよね。そういった意味では、もっとブラッシュアップすれば、より融合が上手くいって自然な形で番組も作れるんじゃないかなぁと思いました。


あとは縦軸のメイン企画をどうするかが、
来年以降の命運を握ってる感じはします。

27時間テレビができない理由って、コロナとかもあるんですけどそれ以上に「フジの慢性的なコンテンツ不足」っていうところが大きいと思うんです。今のフジテレビに27時間任せられるような看板番組もスターもいないんですよね。昔なら、スマスマとかめちゃイケとかヘキサゴンとか、1日中お祭り騒ぎしても飽きないような力のある番組がいっぱいだったじゃないですか。

ラフ&ミュージックの目玉の「クセスゴ歌謡祭」と「リクエスト歌謡祭」は、そういうところから考えるとなんかイマイチ半生状態というか、完全に出来上がってるというよりはやっつけでサクッと作った企画感があって。

千鳥のクセスゴを今フジテレビは精力的に押してるけど、正直クセスゴでやってるコントとかお笑いって結構劇薬みたいなところあって、本気でお笑い芸人やってる人が見てたらイマイチさぶいなーっていうネタばっかりなんですよ。内輪向けの笑いっていうのかな。ワイプに抜かれたまっちゃんが何とも言えない表情してクセスゴ見てたのがしんどかったんで、もっと誰にでもウケてかつしっかり2日間引っ張れる、メインになれるようなお笑い番組があればなぁ・・・と思います。

2日目の「悪い顔ニュース」も、どこの局のコンテンツっていうよりは「チョコプラのコンテンツ」なんで。チョコプラが考案したYouTube企画をテレビ用に貸出してるみたいな感覚なので、いまいち独自性に欠けるんですよね。これをわざわざフジテレビのお祭りでやらなくったってもっと別のやるべきことあったでしょ?みたいなことを思いました。悪い顔選手権スキだから何とも言えないんですけどね。

どうしても、演者の豪華さで企画のチープさをうまくカバーした感が滲み出ていて。この演者に負けないレベルのいい企画を持ってこれればなぁとも思いますが、これが今のフジの限界なのかな。


結局2日間通して話題になったのって、やっぱり「常識はずれなこと」してる瞬間なんですよ。

それこそ、ウッチャンとまっちゃんの生電話からの生共演とか。歌なら、「有吉の壁」チームの「美炎」がToshiさんとコラボしてたりとか。そういうところに振り切って、テレビ局の垣根を越えてできることとかを追求した番組にできたら、もっとお祭り感が出ると思いますし、いまいち薄かった音楽の要素も、「FNS歌謡祭夏」をラフ&ミュージックと統合してしっかり余力確保すれば全然イケると思います。


あと、やっぱ新人アナは必要なかったと思う。

提供読みだけやればよかったのに。


まあ何にせよ、新時代のフジテレビバラエティの礎を築いた番組「ラフ&ミュージック」。来年も放送されることを祈ってます。っていうか、27時間テレビはもう無理なんかな?



おしまい。