座標に座る

いたみはずれ毎日は窓をあける肌の向こうの空を空にする


狼の眼に朗らかに根を張った無限を恨む娘の痕跡


数パーセントのスパイと戦闘後吸うパイセンとスーパー銭湯


屋上のこの世で一番の愚か者にだけ吹く春一番で


僕が正しさと暮らしていた時に君は優しさと暮らしていた


数学は話し相手 自分よりも理屈の通った返事をくれる


永遠を綺麗だなって思うのは存在しないものだからだろう


具体的すぎてめちゃくちゃ面白い話を聞いてめっちゃ笑った


二千一世紀の日影 一万年前の貴方の影を追ってる