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50年以上同じ仕事を続けた人を追うメディア「ひとすじ」

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2024年秋には写真集を刊行予定です。 50年間何かを続けるって、すごい。27年生きていて、呼吸以外で毎日欠かさずしているものってない気がするので、そんなすごい人たちに仕事や生き…
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#人生の生き方

ちりめんからお守りへ。神仏の魂と機織屋の伝統を宿したものづくり

ちりめんからお守りへ。神仏の魂と機織屋の伝統を宿したものづくり

これまでに、6万1千種類ものお守りの絵柄を織る「松尾織物」。

ちりめんで有名な京都府京丹後市に位置する機織屋(はたおり・や)では、今日も織機(しょっき)が大きな音を立て、忙しなく動いている。自身の体よりもひとまわり大きいその機械を操るのが、この道63年の松尾 信行さん。

百年以上続く、家業である織物業を続けてきた秘訣。ヒントは、自身を新しい物好きだと語る松尾さんの、先を見据え、軌道を調整し続け

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山奥に植物園を。「夢を見ながら終わる人生は幸せである」 信念をこめた地域づくり

山奥に植物園を。「夢を見ながら終わる人生は幸せである」 信念をこめた地域づくり

徳島県神山町にある四国山岳植物園「岳人の森」(がくじんのもり。)
四季色とりどりの草花を鑑賞できる山の植物園でありながら、オートキャンプ場やレストランも併設されています。

23歳で、何もない岩山で「岳人の森」を開発し始めたのが、山田勲さん。「こんなところに人が来るわけない」と地域の人や友人、家族にさえも期待されていなかったと言います。

植物を植えて順調にいっていても、ある時急に枯れてしまうこと

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「ひとすじ」を一人ではなく、チームでやる理由

「ひとすじ」を一人ではなく、チームでやる理由

「一匹狼」

自分のこれまでのフリーランス人生、4年弱を振り返ると、とてもいいことだとは思えないけど、このフレーズに表されてしまう。

もちろん映像制作という仕事柄、クライアントさんはいて、時にはチームで動くし、決して自分だけで完結するわけではないけれど、企画・撮影・編集をできるビデオグラファーの職種も相まって、基本的に一人で動くことが多かった。

そもそも一人っ子で、兄弟もいない人生を歩んできた

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自転車という魔物にとり憑かれて。

自転車という魔物にとり憑かれて。

東京・上野に店舗を構えるスポーツ自転車専門店「横尾双輪館」。外観は新しく、2階にはカフェスペースも併設されているが、実は創業98年の老舗。店内には昔の名選手の自転車も飾られています。

以前の記事で取り上げた、ときわ台のおもちゃ屋フジヤの藤田さんが、横尾双輪館のオーナーである横尾さんを紹介してくださり、今回の取材に繋がった。

人生で一番嬉しかったことを聞くと、口を開けて大きく笑いながら話してくだ

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サーフィン界のレジェンドが歩んだ、「波」瀾万丈の人生

サーフィン界のレジェンドが歩んだ、「波」瀾万丈の人生

私、ライター野澤が茅ヶ崎に引っ越す直前、「出没! アド街ック天国」の茅ヶ崎特集で初めて目にした、サーフィン界のレジェンド。その名も、サーフショップ「GODDESS」社長、鈴木 正さん。
茅ヶ崎の地に住むからには、一度はお会いしたいと思っていた方に、取材をさせていただくことができました。

鈴木さんの人生は、一言で言うならば”波瀾万丈”。人生のあらゆる波に乗ったり、時には巻かれたりしながら、それでも

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