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泊まれる美術館?昭和の竜宮城「雅叙園」の【百段階段】は何故99段!?

「宮廷!?」
「竜宮城!?」
「美術館!?」

と、あまりの豪華絢爛っぷりに思わずポカ~ンと口を開けて見渡してしまうほど見応えのあるミュージアムホテル、「ホテル雅叙園東京」。

ロビー、廊下、お化粧室、レストラン、お部屋、全てが見どころ満載!

超刺激的だった雅叙園滞在記です。


⭐トイレに橋!川!天井画!

普段、ホテル滞在記をお化粧室から紹介することはないのですが、雅叙園の場合、まずはここからいきましょう!

1日目、中国料理レストランを予約していたので、エントランスを入ってから左右に見える壁画などにも気を取られつつも、まずは真っすぐレストランへ!

その中で、二度見、三度見してしまったのが、通路右手に見えたお化粧室。
「豪華だな~☆ そっか、化粧室か。え!?化粧室!?」

レストランで着席したあと、気になって直行!
橋がかかってるー!
川があるー!
キンキラの天井画!

「トイレ、やばかったよ!」
と、友人達にその様子をリポート。

「トイレに橋?はぁ?」
という友人も、見に行ったあとは「すげー!」

そして、6人全員、代わる代わる「どれどれ?」とトイレチェーック!

⭐日本初の総合結婚式場

いきなりトイレから紹介した次第ですが、もとい!

緑豊かな目黒に佇む「ホテル雅叙園東京」は、日本初の総合結婚式場。

そのルーツは、1928年(昭和3年)に遡り、元々は創業者の邸宅を改装した純日本式料亭「芝浦雅叙園」として誕生。
その後、北京料理も加わり、高級料亭に。

1931年(昭和6年)、庶民や家族連れのお客様が気軽に入れる料亭として「目黒雅叙園」に生まれ変わり、お客様に楽しんで頂けるよう、芸術家たちに描かせた壁画や天井画、彫刻などで館内の装飾を施したそうです。

この頃に、日本初の総合結婚式場となったといいますが、それまでの結婚式は?ですよね?

当時、結婚式といえば、美容室→写真室→神社での挙式を経て、料亭やホテルへ移動して披露宴、というスタイルだったそうで、雨の日など、大変だったであろうことが想像出来ます。

花嫁花婿にとっても、参列の方々にとっても、大切な一日。
安心してゆったりと過ごして頂きたいと、館内に神殿・衣裳室・美容室・宴会場を作り、日本初の総合結婚式場としての歴史がはじまったのです。

2017年(平成29年)、目黒雅叙園から「ホテル雅叙園東京」へリブランドしています。

滝がある日本庭園あり。
新郎新婦の写真撮影にもってこいの大階段あり。

⭐実は99段の「百段階段」!?

「雅叙園」で一番の見どころと言えば、「百段階段」でしょう!
ホテル宿泊者以外でも参加出来る見学ツアーがあるほど!

「百段階段」とは、旧目黒雅叙園3号館に位置し、1935年(昭和10年)に建てられた当時の雅叙園の中で現存する唯一の木造建築で、東京都指定有形文化財です。

「百段階段」に行くには、まず、ギャラリーホールへと上がる専用エレベーターで。
これがまた豪華!

ケヤキの板材で作られた「百段階段」は、最高の写真スポット!
ちょうど人がいなくてラッキー♪

さて、この章のタイトルでもある、「実は99段の百段階段!?」の意味は、諸説あるそうですが、下記2つの説が有力だそう。

「百段階段」は、どうして99段?
✅「奇数は陽数。縁起の良い数だから」説
確かに3月3日「桃の節句」、5月5日「端午の節句」、7月7日「七夕」、「七五三」「三々九度」など、奇数ばかりです~☆
✅「未完の美学。完璧な数字より、発展性のある数字に」説
100ではなく、あえて1を引き、まだ良くなる余地を残した99段にしたのでは?

階段沿いにある7つの座敷棟宴会場がすごかった!

雅叙園が「昭和の竜宮城」と呼ばれた所以は、このそれぞれ趣向の違うお座敷の豪華絢爛ぶりに由来しています。

さらにはこの時期、「和のあかり×百段階段 光と影・百物語」という催事を開催中で、それぞれのお部屋が様々なアーティストの作品とコラボして異彩を放っていました。

🔷十畝の間(じっぽのま) 薄暮のあかり
天井にある四季の花鳥画が描かれた23個の鏡板。
襖や壁に映し出された模様。
なんでしょう!?

受付でもらったパンフレットにあったアート展示のない十畝の間がこちら。

🔷「漁樵の間」(ぎょしょうのま)
キンキラキンです!

パンフレットにあった「漁樵の間」の写真。
これ、見たかったな~。

🔷「草丘の間」(そうきょうのま)
格天井の秋田杉、欄間には草花や松原の風景画。
赤やピンク、青や緑の和傘が飾られ、キレイでした。

明るい状態の格天井、見てみたいですね。

🔷静水の間(せいすいのま)

大きな展示物に、思わず「おおお!」
馬?

アートのないお部屋は落ち着いてますね。

🔷星光の間(せいこうのま)
あ!これ!
インスタで見てたやつだ!
「何故、ネコ!?」
と思ってたけど、これですね!

畳からニョキッと出てくるネコ。
屏風を貫通するネコ。
不思議な世界。

奥の床柱、北山杉天然絞りの丸太が見事!

🔷清方の間(きよかたのま)
まさに光と影の世界。

昼間でしたが、まるで夜景を見ているみたい。

普段はシックなお部屋ですね。

🔷頂上の間(ちょうじょうのま)
最上階の一室。
風はないのに風を感じるようなお部屋でした。

昭和10年に建てられた百段階段とそれぞれのお座敷。
各界の著名人もここで会席の場を設けたのではないでしょうか?

⭐日本最古の回転テーブル!中国料理「旬遊紀」

ホテルのエントランスから奥へと続く長~い通路。
その右側には、色鮮やかで立体的な壁画?

これは、宴会場までの道のり、お客様が退屈しないように飾られた、美人画が描かれた「彩色木彫板」というそうです。

通路の様子はまさに宮殿!

中国料理「旬遊紀」はこの通路の突き当り。

実はこの「旬遊紀」は、回転テーブル発祥の地だそうです!

現存する最古と言われる回転テーブルは綺麗に修復されている、とのことですが、残念ながらこの日は回転テーブルのある個室は取れずでしたが、お料理、美味しかった~!

🔸前菜三種盛り
🔸フカヒレと里芋のスープ
🔸海老とイカの柚子辛子炒め

🔸牛アキレス腱と牛肉の煮込み
🔸本日の飲茶

🔸スモークダック 北京ダックスタイル
🔸春菊ワンタン入りつゆそば
🔸雪花のかき氷

朝は、1階「KANADE TERRACE」の朝食ブッフェ。
ここの白米が美味しかったな~♪

⭐整うエグゼクティブスイート

お部屋へ上がるエレベーター。
もうお分かりですね?
やっぱりゴージャス!

今回、宿泊したお部屋は、エグゼクティブスイート《ツイン》【80㎡】。
まさに和モダン。

茶器が可愛い♪
ちょい昔は珍しかったエスプレッソマシーン。
以前は使い方が分からず、まごまごしましたが、今はもう大丈夫。
江戸切子のグラスもいいな~☆

バスルームに行ったらアメニティチェーック!

とにかく広いバスルーム。
左にシャワールーム、右手にバスタブ。
ん?真ん中は?
なんだ、この空間?

と思ったらサウナルームでした~!
お部屋の中で整えますよ~!

⭐エグゼクティブラウンジを使いまくる!

楽しみにしていたのが、エグゼクティブフロアの宿泊者のみが使える、
エグゼクティブラウンジ「桜花」

ブランチ、アフタヌーンティー、夕食、バータイムと使える幅が広い!
2泊の滞在中、いつどう使うか、計画を練る!

エグゼクティブラウンジ
11:30~13:00 ティータイム
14:00~17:00 アフタヌーンティー
17:30~20:00 イブニングカクテル
20:00~22:00 ナイトキャップ

🔶アフタヌーンティー
ケーキに和スイーツ、フィンガーフードなど、種類も豊富でテンション上がる~!

花や美人画などが描かれたチョコレートにうさぎちゃんのおまんじゅう!
可愛い!

コーヒーカップやお湯のみが選べるのも嬉しい!
九谷焼、有田焼など、美しい~!

夕食としてイブニングカクテルタイムへ。
おいしいものをちょっとずつ色々って幸せ♪

お酒好きな方が羨ましい!
種類多いですね~。
私はお茶ですが。

エグゼクティブラウンジ、計画通り、使い倒したぞ~♪

🔶パティスリー「栞杏1928」

朝食をとった「KANADE TERRACE」の横のショーケースにチョコレート、売ってました。

パティスリー「栞杏1928」

あー!
折り鶴のチョコレート!
見たこと、ある~☆

と思ったら!
以前、一緒に伊豆・伊東へ旅行に行った際、友人が持ってきてくれてたものでした。
そう、彼女は雅叙園のすぐ近くに住んでいる方なんです。

夫婦折り鶴チョコ ¥4,000
舞い扇 ショコラ 8個 ¥ 3,700

んま~!
なんと高級なチョコレート!
ありがとう!

東京の目黒という場所で、昭和にタイムスリップしたかのような世界観に触れることが出来ました。

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