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乗馬教室8 三浦友和
サンライズヤマト 三浦友和
三木ホーストレックには30頭かそれ以上のお馬さんがいるんだけど、私はかっこいいお馬を見つけては、職員さんをつかまえて、そのお馬さんの名前を聞いている。中でもいつも目を奪われるのはサンライズヤマトだ。
ヤマトはイケメンで毛色は青鹿毛なんだそう。でも青鹿毛って、見た感じ青くない。黒鹿毛よりも真っ黒に近いように思える。
青鹿毛ならみんなそうなのか、彼だけの特徴なのかどうか
6.「おむすびころりん」夫婦円満
「おむすびころりん」夫婦円満
むかしむかし、お爺さんとお婆さんがいました。
お爺さんは、若いころは山師のような仕事をしていて、そこら中の山を歩き回って鉱脈や金塊をさがしたり、森の木の伐採を請け負ったりしていました。けれどちっとも儲からなかったので、山師を廃業して、細々と木こりをするようになりました。
その木こり業も歳をとってからはやめて、小さな畑を作って、お婆さんとつつましく仲良く暮らしていまし
乗馬教室7 うまくできなかった
モンテクリスエス うまくできなかった
調馬索は長いロープで、調馬索の端のフックを馬のハミの輪っかに引っかけて、もう一方の端を人間が持つ。ちょうどコンパスで円を描くような感じで人間を中心にして馬に大きな弧を描かせるように操るもの。
調教に使ったり、歩き方や走り方から体調を見るばかりでなく、お馬と仲良くなるのにも役立つそうだ。うまく扱えれば、お馬さんも人間と遊んでいる気分になり、とても楽しいらしい。
5.「浦島太郎」外伝
漁師の太郎が浜辺を歩いていると、むこうの方でマサやんと、クニやんと、ショウやんの三兄弟が亀をいじめているのが見えました。心優しい太郎は、駆けよっていき3人に言いました。
「亀がかわいそうじゃないか。どうしてもどつきたいのなら、この僕をどつきなさい」
三兄弟は、ほんじゃあ、とばかりに太郎をどつき始めました。
太郎はうずくまって耐えていましたが、そのうち信じられないほどの破壊力を後頭部に感じたので、体
4.「ウサギとカメの競走」ぬるい話
ウサギとカメが勝負することになりました。
ウサギが時間と場所を指定しました。
「ゴールはあの山のてっぺんや。明日の午後1時にここに集合な」
「わかった」
あいつは遅いから俺が勝つに決まってる。
ウサギは速さでは自信たっぷりでしたが、体力に不安があったので、お昼ごはんをしっかり食べて、試合に臨むことにしました。
よーい、どん!
スタートし、ウサギはみるみるカメを引き離し、楽勝ムードでした。
ところが
乗馬教室6 お馬さんのおやつ
モンテクリスエス お馬さんのおやつ
レッスンが終ると洗い場でお手入れをする。それが終るとおやつタイムだ。毎回おやつ用にニンジンを持ってくる
ビニール袋からカットしたニンジンを取り出そうとしていると、モンテが横目で私の手元を見ながら言ってきた。。
「俺を殺す気か」
「????」
「分からんか」
「分からん。なんで怒るん」
「その大きさや」
「もっと小さく切らんとあかんねん。大きすぎるとうまく呑み
2.「舌切り雀」リメイク
「俺は男前やから身だしなみをきちんとして、いつもダンディーにしとかなあかん。ぴんと糊のきいたワイシャツしか着ないから、しっかり糊きかせとけ。アイロンも忘れるな」
爺さんは婆さんにそう言い残して、トヨタハチロクに乗って、遊びに行ってしまいました。
婆さんは結婚して何十年もの間、ずっとモンクも言わず、夫に服従してきました。
ところがワイシャツをぴんとさせるための洗濯糊を、庭に遊びにきていた子雀が食べて
1.もう一つの「かちかち山」
爺さんと婆さんの2人暮らし。
爺さんが畑にまこうと思って用意していた豆をタヌキが食べてしまった。
爺さんは怒り狂い、タヌキを捕まえて縛り上げると、婆さんに「タヌキ汁にしといてくれ」と言い残し、出かけていった。
タヌキは婆さんをだまして縄を解かせて、婆さんを殺し、タヌキ汁ではなく、婆さん汁を作ったあと、自分は婆さんに化けて、爺さんの帰りを待った。
爺さんが帰ると、2人で「うまいうまい」と言いながら、
乗馬教室5 立つ&座る
モンテクリスエス 立つ&座る
お馬さんにまたがってお尻を浮かせたり着いたりの練習をしている。
これまで静止した馬の背中で、あぶみに足をかけて、立ち上がったり座ったりする練習をしてきた。レッスンのあいだずっとお馬さんにじっとしていてもらって、そればっかりしていたこともある。
それだけ大切なことなのだそうだ。お箸の持ち方のように、最初にきちんと習得しておかないと、ずっとへんてこなままなんだろうね。
乗馬教室4 イケメン優等生
コスモラピュタ イケメン優等生
「おはようございます。今日のお馬さんはコスモラピュタです」
朝、受付でそう言われた。ラピュタはモンテより細身でちょっと小さく感じる、やはりお馴染みのお馬さんだ。
まずは洗い場の場所取り。それから、トーラクや鞍など必要な装備をそこに運んで、馬房で待機しているラピュタを迎えに行くんだ。
厩舎に入ると、ラピュタがお部屋でこちらを向いてきちんと立っていたので、ほっとした
乗馬教室3 今日はトレッキング
ナカとモンタ 今日はトレッキング
三木ホーストレックにはモンテクリスエスに、マイネルレコルト、ダノンジェラートとかメイショウドンタクなどの有名な元競走馬だけでなく、ほかにもかっこいいお馬さんがたくさんいて、乗馬レッスンを担当している。ほとんどがサラブレッドだ。
彼らは私みたいな下手くその相手だけでなく、難しく危険も伴う上級者の練習にも駆り出されるので、技術面はもちろんのこと、彼らは心を乱さない
乗馬教室2 「俺はちょっとゴロンや」
モンテクリスエス 「俺はちょっとゴロンや」
今日のお馬さんはモンテクリスエス。
2005年生まれ。鹿毛。彼は2008年から2012年の4年間で2億3千万稼いだ、「仕事のできる男」である。
今、19歳だから、人間年齢でいうと、50歳代から60くらいのジイサンになりかけのオジサンなのかなあ。
多分性格が良いので、競走馬引退後、乗馬教室の馬として調教されたのだろう。そして辛抱強く、大勢の下手くそな受講
乗馬教室1 三木ホーストレック
三木ホーストレックで乗馬を習い始めた。
馬にまたがって座っているだけでいいと思っていたら、甘かった。
「行って、乗って、下りて、帰る」というお客さんスタイルではなく、「行く→準備→乗る→お手入れ&後片付→帰る」。こんな感じで、げ!けっこうしんどいやん、と最初は思った。
でも乗馬はこれらすべてをやって乗馬なのだ(実はもっとやることがたくさんある)、ということが少しずつ分かってきたし、それが苦になるこ
競走馬トウメイのお墓参り
1966年5月17日生まれ。昔話だけれど、不遇の幼少期と現役中の活躍ぶりは有名である。
引退後、17年間の繁殖活動で14頭の子を産み、最後の出産は1990年。トウメイは満24歳手前だった。
1991年の馬主さんの死後、彼女は繋養馬となり、1997年の春、満31歳を目前に幕別の牧場で消え入るように死んでいった。
お墓参りがしたい!ずっとそう思ってきた。
2024年5月16日、大阪―幕別の旅開始。
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