5.「浦島太郎」外伝
漁師の太郎が浜辺を歩いていると、むこうの方でマサやんと、クニやんと、ショウやんの三兄弟が亀をいじめているのが見えました。心優しい太郎は、駆けよっていき3人に言いました。
「亀がかわいそうじゃないか。どうしてもどつきたいのなら、この僕をどつきなさい」
三兄弟は、ほんじゃあ、とばかりに太郎をどつき始めました。
太郎はうずくまって耐えていましたが、そのうち信じられないほどの破壊力を後頭部に感じたので、体を起こして振り返ると、カメと目が合いました。
「おまえ、何しとんねん」
こいつの