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働き方の”形容詞”に正解はあるのか?「私にとっての職場は〇〇です!」:#50:フラット型組織になれるか!?〜デイサービスの挑戦〜

まず、このシリーズが「#50」を迎え、日頃から読んで頂いている皆様に感謝申し上げます。

「1ビュー」「1スキ」が、僕がここまで書くことができた原動力になりました。

今度ともご指導のほど、宜しくお願い致します。

趣味ってありますか?

どんなことですか?
それをしている時、どんな気持ちになりますか?

「楽しい」

趣味のことを想像した人は全員こう思うでしょう。

楽しくないことなんて、趣味にしないですよね。

僕の友人で「登山」と言っている人がいます。
富士山とか、なんとか岳とか、めちゃくちゃ大変らしいです。
でも、目標地点まで行くと、この上なく「楽しい」気持ちになるそうです。

そう、趣味は人類に与えられた幸福度向上装置なのです。

今日は、そんな「趣味」について、
我が介護施設のチームメンバーが語っていたことを書きたいと思います。

なんでいつもそんなに笑顔なの

以前から何度かnoteに登場してもらっている”コンドーさん”
今は週一時短で働いているママさんスタッフです。


入社して丸2年。
いつも楽しそうに働いてくれているし、休日なのにお子さん2人(幼稚園生と小学生)を連れてミーティングにも来てくれています。(念の為書きますが、強制どころか、”参加しなくていい”と伝えてます。w  メンバーの半分は参加できていません。)

勤務中はニコニコして、
それは、お客様(利用者さん)にだけでなく、一緒に働く仲間にだって同じです。

というか、なんなら仲間へのニコニコの方が多い日だってあります。

面接でも、入社後の面談や飲み会でも、コンドーさんの想いは沢山聴いているので、なぜそんなにいつも笑顔なのか、わかっているつもりです。

わかっているつもりなのですが、

わかっているつもりなのですが、聞いてしまうんです。

ーなんでいつもそんなに笑顔なの??

「だって楽しいんですもん笑」
「すいませーん笑いつもふざけてて笑」

そういってまた現場に戻っていきます。


来年からは”ちゃんと”働きますから!(悲願)

そのコンドーさんから数ヶ月前からこんなことを言ってもらえるようになりました。

「来年、下の子が小学校に上がったら、ちゃんと働けるようになります!」

ーそれは本当にありがたいんだけども、今でも”ちゃんと”働いてますよ!w

「いやいや!だって、今は週に1日とかだし、もっと出来るんですけど、甘えさせてもらっていて、もっと貢献できるんで!w」

どうやらコンドーさんは、自分がちゃんと働いていないと思っているようです。

・誰よりも大きな声で挨拶してくれるし
・お客さんとの信頼関係も作れているし
・ミーティングには超積極的だし
・年下のメンバーとも仲良く、姉妹みたいに(コンドーさんが妹ねw)仲良くしてくれているし
・お子さんを連れて飲み会に来て、誰よりも楽しんでいるし

誰がどう見ても”ちゃんと”しているのですが、もっともっと働きたいようです。

嬉しい。。。


え?だって・・・

それにしても、子育てして、ご主人のサポートもして、自分の好きな趣味(バドミントン:ガチ勢、ゴスペル:ガチ勢、など)を全力投球して、その上にウチで働いてくれています。

ーそんなに働いて大丈夫ですか??

「働いてないですよぉ〜w」

ーいや働いてるからw
 お子さんもまだ完全に手が離れてるわけじゃないし、自分のこともご主人のことも・・・大変じゃないんですか?

「え?だって、ここで働いてるのって、”趣味”だから、ふふ。大丈夫ですよ!ご心配ありがとうございます!いい気分転換なんです!」

「ここで働いてるのって、”趣味”だから」

すごく大事なところなので、できるだけ丁寧に書きます。

もちろん、お仕事をいただいている利用者さん・ご家族・ケアマネージャーさん他関係者の皆様には特に誤解を与えないように書きます。

コンドーさんの考え方は、もちろんコンドーさんの考え方で、それを僕たちも尊重していますが、それ以上に、その考え方に共感をするということも間違いありません。

「遊び」「おふざけ」というわけではないんです。
コンドーさんをはじめ、僕たちは(メンバー全員というわけではありません)、自分の「楽しい」と思える趣味と同じように、仕事が好きなんです。

【仕事=楽しい】というと、いろいろと思い浮かびます。

トレンドでもある、SNSやYouTubeなどの表現活動、ベンチャーなどでの”新規事業開発”、今やテクノロジー・社会慣習の変化により、様々な形での「自己実現」ができるようになってきています。

その1つに、

コンドーさんにとっては「介護の仕事」「入浴介助の仕事」「送迎の仕事」が、「楽しい」と感じ、「自己実現」できる存在になっています。


え?だって、私がここで働いているのって、「楽しい」と感じる「趣味」だから。


そういってもらえる職場って、日本にいくつあるんでしょう?


手前味噌な話を書きましたが、
僕のチームでもまた、それを明確に言っている人は、コンドーさんただ1人です。


「楽しい」と感じることは、必ずしも正解だとは思っていません。


でも、少なくとも、「楽しい」という感情を、職場に向けてくれていることには、ただただ手を合わせて感謝する他ありません。


どんなふうに思って、捉えるか、

正解はありません。

それが、

「楽しい」でも、

「嬉しい」でも、

「居心地がいい」でも、

「ラク」でも、

何でもいいと思うんです。


笑顔で入浴介助に戻っていく姿を見送りながら、コンドーさんと出会えて幸せだなと思いました。


<終わり>

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