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実行計画と評価尺度 (vol 221)

  やると言った事はできたの?

前回は計画立案時の目標達成の考え方。今回は、約束を守れたかの評価

目標達成は効果の集まり。計画した後、棚ボタもあれば不運もある。人事を尽くして天命を待つようなところもあります。
一方で「これをやります」と宣言した「約束」がどこまでできたか、は運任せではなく、意思の問題。やった/やらないは、コントロール可能

テストで100点取る、と言う目標で、しっかり勉強する。
子供の時、約束したでしょう。
勉強したけれど、テストの結果は30点だった。もあるし、
勉強しなかったけれど、たまたま100点取れた。こともある。
では、約束の勉強をしっかりするはどうだったの?と言う話です。
100点は結果、「1週間に8時間、家で勉強する」が約束

「100点取れら、ええやんか」という考え方もあります。実は会社でも、「成果が出たからまっ、いいか」ということ、多々あります。
でも本当に大事なのは約束通り8時間勉強したか。ということ。

30点しか取れなかった。なんで?
 (1) ゲームに夢中で、3時間しか勉強ができなかった。
 (2) 5時間勉強したけれど、最終日にお腹痛くて3時間足りなかった。
 (3) 8時間勉強したけど、テストに出た場所が思ったところと違っていた。
 (4) 10時間頑張ったけれど、やろうと思ったこと全部はできなかった。
同じ30点でも評価は変わってきます。

(1)は論外のダメダメ、(2)は最後に追い込む姿勢が問題、(3)はポイントの押え所のミス、(4)は計画自体が甘すぎるやろ~。
結果ではなく、約束の中にある「8時間」と比べて、行動を評価すると、評価の中身も変わるし、反省点も出てきます。

で、会社の目標と実行計画。「100点取ります」とだけ計画してしまう。勉強する「8時間」に相当する、行動そのものを評価する尺度の設定を忘れている。残念な計画です。

結果だけでなく「行動を評価する尺度」のリマインダーのツイートです。

The action plan we develop is a plan of things-to-Do. It is what you will "Do" to achieve the main goal.
"Thinking about Do" means that the planner him/herself can express it in a sentence that says, "I will do this.” And “This” of the sentence is “Action Item”
The evaluation of the achievement of the main goal is affected by factors other than the "Do". Therefore, it is necessary to consider how to measure the progress and performance of the "Do" itself. In other words, what the evaluation scale of “Do” should be.
It is necessary to have a habit of evaluating the input itself, rather than confusing it with a measure of output. Use an evaluation scale that you can self-manage so that you can measure your progress.

社内ツイート

私たちが立案するアクション・プランは、アクション/行動のプランです。
大きなゴールの達成に向けて「何を"Do"するか」を計画します。
"Do"を考えるとは、計画者自身が「私はこれをします」と言う文章で表現できることです。
大きなゴールの達成評価は、"Do"以外の要因の影響もうける為、"Do"自体の進捗やパフォーマンスをどの様に測定するか、言い換えれば評価尺度を何にするか、を考えておく必要があります。
アウトプットの尺度と混同せず、インプット自体を評価する習慣が必要です。自己管理できる評価尺度を用いて、進捗を測れるようにしましょう。

社内ツイート日本語訳

計画にある、「実践項目の評価尺度」。 なかなか理解してもらえません。
数字で表そうとすると、結果系ばかりが並びます。私の英語力の問題かもしれませんが。。。

結果はついてくるもの
過程こそ重要で、評価をどうするかをもっと考えて欲しいんです。
自己評価できない計画を見せられるから、「あれしろ~」「これしろ~」とマイクロマネジメントが発生する(言い訳ですね)。
約束がどこまでできたか、が常に判れば、安心して「任せ」られる。

「成果が上がれば過程は問わない」マネジメントを目指したいです。
しかし、ここに行きつく前に、「過程の自律」ができるように、
「結果よりも過程が重要」のマネジメントが不可欠です。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。


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