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漫画の感想

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昭和生まれの私が読んだ漫画の感想。古いのも多いけれども新しいものもあります。
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2022年8月の記事一覧

手塚治虫の直筆サイン (その1)

手塚治虫の直筆サイン (その1)

私が高校生の時に手塚治虫先生に直接目の前で描いていただいたサインです。

右上には私の名前が書いてあるので布で隠しています。

イラストは右下のお茶の水博士以外は印刷です。

お茶の水博士は目の前で描いてくださったのですが描くのを見るだけで感激したことを覚えております。

赤で書いている<手塚治虫>のサインも勿論直筆です。

荒川弘 (銀の匙)

荒川弘 (銀の匙)

実はこの本「鋼の錬金術師」に比べると地味な印象だったので、なかなか手を出さなかったのだけど・・・読んでみるとやっぱり面白い。

舞台は北海道。そして動物が出てくる青春グラフィティ!

と言うと「動物のお医者さん」(佐々木倫子)や「じゃじゃ馬グルーミン☆UP!」(ゆうきまさみ)が頭に浮かびます。

旅行に行った時、北海道って広いな~!って思ったけど、ただ単に広いだけではないんですよね。自然と格闘しな

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北条司 (ファミリー・コンポ)

北条司 (ファミリー・コンポ)

男にしか見えない母親と、女にしか見えない父親。
そして、男か女かよく分からない子ども。そういう家族と共に暮らす事になった主人公。
一見何だかめちゃくちゃな設定だけど、内容は結構真面目。
男とは・・・?女とは・・・?・・・という事を考えさせられる作品。

結局、男とか女とかそういう観念に縛られる事なく、大事なのはその人の人間性・・・という事に尽きるという事でしょうか?

最終回、中途半端な感じで終わ

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永尾まる (猫絵十兵衛御伽草紙)

永尾まる (猫絵十兵衛御伽草紙)

お江戸ファンタジーとでもいうのでしょうか?

猫絵師の十兵衛が主人公なんだけど、この<猫絵師>っていうのはネズミ除けの猫の絵を描く絵師のこと。

実際にそういう職業が江戸時代にあったというから、お江戸の生活は面白い。

この作者、資料を集めてかなり江戸を研究しながらこの作品を描いているようです。

あ、勿論、想像で描いてる所もありますけどね。

第一、人間の言葉をしゃべる猫なんて実際にはいませんか

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山田章博 (おぼろ探偵帖)

山田章博 (おぼろ探偵帖)

「紅色魔術探偵団」のセルフイミテーションだと思ったが、作者が自分の心中では別物だと思っている。と言っているので、別物なのでしょう。

主役の三人組の設定は、非常によく似ている。
・・・が、似ていようが、いまいが、面白ければ良い訳で、どちらも面白くて私は非常に気に入っている。
江戸の風情もよく表しているし、何より、絵が美しい。線が生きているし、色の塗り方も素晴らしい。
この作品の中で一番好きなのは、

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あすなひろし (青い空を、白い雲がかけてった)

あすなひろし (青い空を、白い雲がかけてった)

すっきりした画面。きれいな線。ちょっと独特な動きの表現。
ギャグっぽいかと思うと、スッとシリアスになる、「間」というか、「テンポ」というか、それがいい。
必要最小限度の背景しか描いてないが、手抜きには見えない。
(笑)きちんと描くところは、きちんと描いているからだろうか。
雪の表現は、白い部分には何も描かず、ベタ部分にホワイトで雪を描くのが多い。
(単行本2巻P202・203は珍しく、白い部分に雪

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星野之宣 (宗像教授伝奇考)

星野之宣 (宗像教授伝奇考)

宗像教授・・・格好いい!!・・・と言うと、たぶん子供達に「お母さん好みのハゲだもんね」・・・と言われそうだが、ハゲだから好きなのではなくて、好きなのがたまたま「ハゲ」だというだけなのです。
三つ揃いに黒いコート(ああいうのって何て言うんだっけ?)帽子にステッキ、そして鼻の下にヒゲをたくわえている。体型も大きくて、いかつい顔。
・・・もう最高!!モロ私の好みのタイプです。もちろん、性格も私好み。頭が

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ながやす巧 (鉄道員(ぽっぽや))(原作:浅田次郎)

ながやす巧 (鉄道員(ぽっぽや))(原作:浅田次郎)

私がこの漫画を読んだ時は(2009年)原作も読んでないし、映画も観てませんでした。
以下の感想は当時(2009年)に書いたものです。
この後しばらくして原作を読み、映画も観ました。

タイトルだけは知ってたんだけど、この作品を読んで初めて内容を知りました。
なるほど・・・こういう話だったんですね。
無骨で一途で不器用な男の一生。
なるほど・・・泣けます。

物語としてはとってもいい話です。
でもね

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白土三平 (カムイ伝)

白土三平 (カムイ伝)

(これはガロに連載されていた方。少年サンデーに連載されてアニメにもなったのは「カムイ外伝」の方である。)

小学生だった頃、貸し本屋で親が借りていた本をこれは大人が読む本だから・・・と言われつつも、こっそり読んでいた。(たぶん、親は知ってたような気もするが…)

この作品に関しては色々な人が解説をしているので、今更私の様な者が、感想を述べるのもどうかとも思うが、まあ、とにかくカムイたちの哀しみは子

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高橋葉介 (腸詰工場の少女)

高橋葉介 (腸詰工場の少女)

このタイトルには、こういう副題?が付けられている。

「残酷流血地獄絵図禁断醒書」

しかも、帯にはこう書かれている。

哀愁可憐
乙女花
落花狼藉
酒池肉林
残酷流血
地獄絵図!!

一体、どんな漫画なんだ~~~!!??

作者は「お涙頂戴物語で、本人、ギャグのつもりでゲラゲラ笑いながら描いたんだけど、おかしくないかな、これ。」
と、「あとがき・・・もどき」に書いている。

ギャグでも何でもいい

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深見じゅん (悪女)

深見じゅん (悪女)

あまり、こういう漫画は読まないんだけど、昔、姉に借りた雑誌に載っているのを読んで、続きが読みたくなって、とうとう単行本を買ってしまったという作品。
続きがどうなるかが気になるという事は、ストーリーが上手いって事なんでしょうね。あまりかわいくもない普通の女の子が素敵な男性に一目ぼれをして、その男性にふさわしい女性になろうと努力するという話。と言ってしまうと、何の変哲もない話のようだけど読み出したら止

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桑田次郎(二郎) 8マン(原作:平井和正)

桑田次郎(二郎) 8マン(原作:平井和正)

リアルタイムで白黒のアニメ「エイトマン」を観ていました。

♪ひかる~うみ、ひかる大空、ひ~か~るだい~ち・・・♪
ちゃ~んと歌も歌えます。(笑)

哀しみのヒーロー

・・・ってよく言われますよね。

内容も、まあ、<ロボットの体になってしまった人間>とか<さち子さんとの愛>とか考えると確かに<哀しい話ではある。
しかし、それ以上に哀しいことは、この作品のラストを桑田次郎本人が描けなくなってしま

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麻宮騎亜 (BATMAN/CHILD OF DREAMS)

麻宮騎亜 (BATMAN/CHILD OF DREAMS)

1966年から1967年にかけて実写版バットマンをTVでやっていた。
勿論、リアルタイムで観ていた世代なんですけどね。
バットマンの声が広川太一郎・・・素敵でしたね。

Wikipediaでちょっと調べてみると
<バットマンがロビンに対して「脇役は黙っていろ」「おいロビン、ケツ触らせろ」等のヒーローとは思えない台詞が多分に使用されており、他のバットマン作品とは一線を画した物となっていた。>
と書い

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丸尾末広 (少女椿)

丸尾末広 (少女椿)

エロくてグロくて淫靡で妖しい。

こういう漫画は、好きな人は大好きだけど嫌いな人は大嫌い・・・というか生理的に受け付けないっていう人も多いんだろうなって思います。

大多数の大人たちは絶対に子供には読ませたくない本だと言うでしょうね。

まあ、私だってうちの娘たち(成人してますけど)に読むのを薦めようとは思いませんけどね。どうせうちの娘たちは「またお母さん変な本買ってきてる」と思うだけで読もうとも

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