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ながやす巧 (鉄道員(ぽっぽや))(原作:浅田次郎)

私がこの漫画を読んだ時は(2009年)原作も読んでないし、映画も観てませんでした。
以下の感想は当時(2009年)に書いたものです。
この後しばらくして原作を読み、映画も観ました。

タイトルだけは知ってたんだけど、この作品を読んで初めて内容を知りました。
なるほど・・・こういう話だったんですね。
無骨で一途で不器用な男の一生。
なるほど・・・泣けます。

物語としてはとってもいい話です。
でもね・・・現実問題として考えると、
家族よりも仕事を選ぶ男性と結婚すると奥さんは大変だろうなあって思うのです。
勿論、こういうタイプの男性の方が好きだと言う方もいるんでしょうけど、
私は・・・友人としてならいいけれど、結婚相手としては勘弁して欲しいタイプです。

作画のながやす巧は流石!大ベテラン!!としか言いようがないぐらい素晴らしい。
原作者も、「小説家の頭の中にある風景や人物のすべてがイメージしたとおりのものだった。」
と、大絶賛しているが、これはお世辞などではなくその通りなんだと思う。

ただ・・・あまりにも素晴らしすぎて、
漫画を読んだ後、原作を読んでもイメージがながやす巧の描いた漫画そのものだとすれば、
読者の想像力っていうものが必要ではなくなるっていうのはちょっと困るよな~って思ったりもしたけれど、
人物の気持ちは漫画では表情のみから読者が想像しなければならないんですよね。

とにかく、人物の表情、背景の細やかさ・・・どれをとっても
文句のつけようがありません。

同時収録されている「ラブ・レター」もとってもいい話です。


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