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映画「義足のボクサー」あきらめなければ必ず夢は叶う。津山尚生さんの半生に心震える感動の実話

フィリピンの映画監督、ブリランテ・メンドーサ監督作品、映画「義足のボクサー」

義足のプロボクサー、津山尚生さんの実話を基にした作品が、2022年6月10日に公開されました。

公開直後に鑑賞してきたので、感想をまとめていこうと思います。

◆ 作品情報 ◆

◆ キャスト ◆

尚玄、ロニー・ラザロ、ビューティー・ゴンザレス、南果歩

引用:https://eiga.com/amp/movie/95742/

◆ あらすじ ◆

沖縄で母親と2人で暮らす津山尚生(なお)は、プロボクサーになる夢を抱いているが、幼少期に右膝から下を失い、義足であることことから、日本ではプロライセンスが取得できない。
夢をあきらめきれない尚生は、フィリピンへ渡ることを決意。
そこではプロを目指すボクサーたちの大会で3戦全勝すればプロライセンスを取得でき、さらに義足の尚生でも毎試合前にメディカルチェックを受ければ、ほかの者と同じ条件で挑戦できる。
尚生はトレーナーのルディとともに、慣れない異国の地で夢への第一歩を踏み出す。

引用:https://eiga.com/amp/movie/95742/

1.足を失いながらも夢を追う主人公

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出典:https://eiga.com/amp/movie/95742/

主人公は、子供の頃に事故で片足を失い、義足での生活を余儀なくされた少年。

医療技術の進歩で、義足を使って普通の生活を不自由なくできるようになりました。

その少年は、プロボクサーになることを夢見てチャレンジし始めます。

トレーニングを重ね、一人前のプロボクサーとして試合ができるようになったものの、義足であることが原因で、危険とみなされプロライセンスが取得できず。

夢諦めきれず、海外であればライセンスが取れるという情報を元に、フィリピンにまで渡ります。

義足が原因でプロライセンスが取れないという、普通だったら断念するような出来事だと思いますが、諦めず海外に渡るって物凄い決断と行動力ですよね。

実際に自分が義足だったら、ここまでのチャレンジと選択ができるかと、考えさせられました。

義足を付けている足への負担は、もちろん体験したことはありませんが、おそらく想像以上の痛みが伴うと思います。

そう考えると、何不自由ない身体であることが、どれだけ幸せなことでしょうか。

映画を観ながら、自分自身が五体満足であることのありがたさに、改めて気づかされました。

2.主人公を演じる尚玄さん

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出典:https://eiga.com/amp/movie/95742/

この映画の一番の見どころは、主人公を演じる尚玄さんの、作品に対する情熱です。

尚玄さんは、本作品でプロデューサーに名乗りを上げ、約8年という歳月を掛けて、この作品を作ったとのこと。

しかも、この映画のモデルとなった土山直純さんは、尚玄さんの実の友人。

尚玄さん自ら、作品にしたいことを土山さんに直談判し、承諾を得たそうです。

舞台挨拶では、尚玄さんがこのようなコメントをされています。

「10年来の友人である土山直純君から半生を映画化する承諾を得て、紆余曲折あり8年もかかってしまったのですが、このように沖縄から皆さんにお披露目することができて感激しています」

出典:https://youtu.be/Y3bJ9MiCOf4

セリフもほとんどなく、作品を盛り上げるような音楽も一切使わない。

リアリティがあり、ドキュメンタリー作品のような描写。

ボクシングの試合シーンに至っては、対戦相手のプロボクサーと尚玄さんによる即興で、撮影が行われたそうです。

型が決まっていない動きの撮影は、僕自身役者として時代劇で殺陣などをやった経験上、ケガをするリスクがあると思います。

映画を鑑賞しながら、尚玄さんがこの作品に賭けてきた想いが、ひしひしと伝わってきました。

3.実在する主人公

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出典:https://eiga.com/amp/movie/95742/

子供の頃に事故で足を失い、義足の生活を余儀なくしながらも、ボクサーになる夢を追いフィリピンへ移住。

映画のようなストーリーですが、この話は実話であり、主人公の土山直純さんは実在します。

作品では詳しく描かれていませんが、義足で身体バランスが取りづらい中で、ボクシングができることは普通なのでしょうか。

普通だったらできないことも、「プロボクサーになりたい」という夢を持ち、実現させた土山さんを、心から尊敬します。

その半生が描かれた作品から、僕のように夢を追いかけチャレンジする人にとって、とても勇気をもらえる作品でした。

◆ まとめ ◆

本編映像の一部がYoutubeで公開されていましたので、紹介します。

心震える感動の実話である本作品。

気になられた人は、ぜひ映画を観てみてください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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