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過去の実体験

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#コラム

数奇な出会いと別れ

Netflixでブラックミラーという作品が配信されている。世にも奇妙な物語の海外版という印象でどハマりした。中でもシーズン4ep4のHang the DJという作品がとりわけ好みだった。マッチングアプリの究極進化系みたいな、自動的にマッチングさせられてそのアプリの言う通りの期間、マッチング相手と付き合うのが常識な社会。

ストーリーについて上手くまとめられる自信が無いのと、そんな記事は山ほどあるの

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If I could be who you wanted

好きなものから好きなものの名前が出てくることがある。
椎名林檎からラーメンズという言葉を聞いた時、鈴木真海子からトンツカタンという言葉を聞いた時、そして村上春樹の海辺のカフカで田村カフカがRadioheadのKid Aを聴いてるシーンが出てきた時。

高校二年生の夏、Radioheadを聴きながら村上春樹を読んでいた。海辺のカフカでRadioheadという単語が出てくるとは知らずに。当時僕にはさく

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星のない夜に

今更ながら僕の略歴について話しておこうと思う。
名古屋で生まれ、大阪、茨城と転々とした後に横浜で中学を過ごしてからは殆ど東京にいる。主僕が書くことはこの横浜から東京にかけてのことだ。

比較的東京に近い横浜(最寄駅から電車で20分で渋谷)だったので、中学の時からずっと東京に行きたいと思っていた。地元に対してただ、ぼんやりとした不満だけが無限にあってその反動で東京に行けば何かが変わると本気で思ってい

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20分で半年

池袋駅東口では冬休みに入ったと思しき大学生で溢れていた。2019年の2月のことだ。PARCOも西武百貨店もサンシャイン通りも平日夜だというのに、全て若者でごった返してた。

当時21歳だった僕はもう大学を中退していて、メイド喫茶で働いていた。同世代の男女が池袋をデートスポットに選んで、サンシャイン水族館やラウンドワンに立て籠っているのを通る度に感じてた。「あー、女子大生と遊びたい」そんなことを僕が

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