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クロネコ谷の日々

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庭の仕事と猫、時々ものつくりの備忘録。丘陵地にある古い家にて。 2020年6月はじまりから2023年2月
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2020年9月の記事一覧

(108)9月もおわり

(108)9月もおわり

朝の陽が高くなるにつれ、虫がたくさん飛んでくるが、秋になってから蜂たちに変わって色々な蝶々と赤トンボが飛んでいる。草むしりをするとまたいろんな虫に会ってしまうのだが、新顔の大きくて派手な幼虫がいた。蝶々かな。調べるのは怖いのでやらない。そこにいるだけなら、ギリギリセーフ。

久しぶりのヨガは気持ちがいい。前より動くようになったかな。残りのカーテンも洗って、ジジが開けてしまう引き戸と反対側からテラス

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(107)光よ満ちて

(107)光よ満ちて

今日は晴れるよといそいそと洗濯物を干して庭へ出る。草花を広口の瓶にいけてみたら草叢ぽくて可愛いくなった。そうか、花瓶じゃなくてもいいんだな。

やるせないことが続いて、さりげないが生命を語る発信が増えていると感じる。日本は、自分が考えてるよりずっと、大変なのかもしれないと思う。

手を動かさなきゃと、何かお題を設けてみることにした。とりあえず、というか描きたいものを一つずつ、猫と字を、ひとつ以上は

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(106)ぼちぼち行こか

(106)ぼちぼち行こか

朝眼が覚めると、モモがかっこよく鏡に寄りかかって座っていた。モモは鏡が好きで、よく覗き込んで鏡に映る遠くの場所を観察している。部屋の遠くが映っていることを理解しているらしくて、モモはポワポワの見かけより賢いのだ。

9月は私のバイオリズムが下がる時期で、どう工夫しても、まあまあな感じまでしか上がらない。日々いろいろ感じ、考え、その日するべきことを行い暮らしていても、何だかすっきりしない。こういう時

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(105)ムカゴの実

(105)ムカゴの実

出かける前に体温を計るのだが、今朝はかなり低かった。基礎体温を上げようと努力して、ちょっと上がってきていたのに、雨と一緒に私の体温も下がってしまった。爬虫類じゃないのだから勘弁してよと思う。

考えごとをしていて「自分との戦い」という言葉が浮かんだとき、するっと「影との戦い」という言葉が出てきた。あれ? これってゲド戦記のタイトルだなと思ってストーリーを思い出そうとしたが、何しろ30年くらい前に読

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(104)温帯低気圧

(104)温帯低気圧

朝からずっと雨が降っていて、外よりも家の中の方が寒い。陽が射さない数日で家が冷えてしまったようだ。直売所でバターナッツかぼちゃと小さい緑のかぼちゃを見つけた。緑のかぼちゃも種類があるんだろうけど知らない。トマトやフルーツは品種が書いてあるのに。

雨に濡れて、植物がとてもきれいだった。朝の光はどうしてきれいなのだっけ。午後2時を過ぎると光に赤が混ざると聞いたが、朝は透明に近い。

猫はストーブにヒ

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(103)秋の気温

(103)秋の気温

台風は今回はあまり雨も風もなく、ゆっくりだけども通り過ぎていくようだ。朝から晩まで気温が20℃前後で変わらないが、過ごしやすくていいなあと思う。猫たちは朝ごはんの後、和室でのんびりするのがお気に入り。しばらくそうしてから、ソファに移動してコロンと寝ている。いい生活だなあ。

(102)台風に備えて

(102)台風に備えて

ラジオから台風に備えてくださいと呼びかけていたので備品を確認してみたら、絆創膏と常備薬が減っていたので薬局へ行かねばならない。それから庭に下りて花を摘んだ。

(101)秋分の日

(101)秋分の日

穏やかな一日
朝は庭仕事をして部屋を片付けて
午後は猫と遊んで書類の整理と繕いもの。

山椒の木のてっぺんにヘクソカズラやアケビが巻きついて、山椒は棘があるので引っかかって取れないので枝ごと切り落とす。ヘクソカズラの実がかわいいなあと、葉っぱだけ取ってみた。どうしようか。

モモはさっき赤いお座布団から落ちていたのに、こんどは机をまたいで寝てる。細かいことは気にしない。たくましく育ってくれてよかっ

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(100)遊ぼうよ。

(100)遊ぼうよ。

朝テラスに出るとラティスの柵がモモのお気に入りで、たたっと上がって角のでっぱりに座って私に目線を送ってくる。こっちへ来て遊ぼうよ。真剣なので目つきがこわいよ。

このところ身体が重くてしんどいと思っていたら、本当に体重が増えていた。運動しなきゃとヨガをしていて、両手を床について腕立て伏せの姿勢になった下へ、モモが尻尾をぴんと立てて入ってきてフサフサ~と揺らしながらそのまま動かない。「モモちゃんどい

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(99)擬態するもの

(99)擬態するもの

昨夜猫にネコジャラシの草を取ろうとした時、草叢にひそんでいるカマキリがいた。今朝も桑の木を見ていた時、視界の端に見慣れない草色の実が山椒の枝にあるのでよく見たらカマキリだった。ピントが合わない写真だと余計にわかりにくい。

猫はその場に化けて擬態するというより、私が夜目が利かないことと、自分が黒いのを知っていて、夜暗い廊下の真ん中に座って正面から私を窺っていたりする。

今朝は早く起きて朝焼けを見

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(98)花ショウガ

(98)花ショウガ

気温が急上昇したおかげで花ショウガが一気に開花。食用にはならないが、うっとりする甘く濃い香りがする白い花。後から咲く花はまたシアバターに移すつもり。

いなくなったと思っていたアシナガバチたちがまた巣に戻り、風でゆらゆら揺れる巣の下にじっとしていた。他所にいい場所がなかったのか。立派な巣を作った場所だから蜂も執着するのだなあ、困ったね。

午前中に庭仕事と洗濯掃除と糸の精錬を終えたら疲れてたまらず

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(97)秋の支度

(97)秋の支度

さて、気温が下がってきたので、冬が来て緑が枯れてしまうまでの庭仕事をはじめる。伸びた草をじゃんじゃん抜いたりモフモフに広がった苔をはがしたり。

巣立ちした後のアシナガバチの巣を観察していると蜂が残っていて、ここで冬を越すつもりらしい。女王蜂は育った巣で冬を越すと翌年また近くに営巣するらしいので、それは困ると引越しを即すことに。

葉蘭の茂みを夏の終わり頃から少しずつ刈り込み、とうとう巣がむき出し

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(96)暑さが去り

(96)暑さが去り

昨日ようやく庭の草むしりをしている時、紫式部の枝の下がミルクを零したように白くなっていた。はて?と近づいて見て、もしやコレが噂の粘菌かしらとまじまじと眺めたが触ってみる勇気はないので写真を撮った。

ピンク色のミズヒキにタデ、紫色のヤブランやムラサキシキブの実、シロシキブの白い実に黄色のキンミズヒキ、小さな花々が色とりどりに緑の庭にポツポツと咲いている。庭はくしゃくしゃでも、季節が巡って新しい花が

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(95)街へ行く。4 東京国立近代美術館

(95)街へ行く。4 東京国立近代美術館

雨の降る前日正午頃に家を出ると、強い日差しだが青に透明感があって秋の空に白い雲が浮かんでいた。ピーター・ドイグ展を観に竹橋へと向かった。

ピーター・ドイグ展は6月の緊急事態解除後に一度来ていたが、あの時は世の中もまだピリピリした雰囲気で自分自身も緊張していたが、この日はリラックスして絵を観ることができた。

不思議な感覚になる絵で初期の作品はとくに、観ていると不安な気持ちを呼び起こすものが多いと

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